アイテム•神の本に転生しました!?〜アイテムだけど無双します!〜

ねこねこォ

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迷宮からの脱出

番外編③

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おぉ、この自由に動けない感じちょっと懐かしいな。嬉しくはないけど。んじゃ、戻るか。最初のイメージに、この空間に入る直前に見た顔を組み合わせて─

スキル•人化!

......ポウゥッ.......

数時間前と同じように強い光が私を包んだ。そして本の体が上へ十数センチ上がっていき、より一層光が強くなって ─── 気づいたら私は立っていた。手もあるし、足もある。数分前とほぼほぼ同じ感覚だな。肝心の、さっき焦がした髪の毛は─うん、見たところ戻ってる。念の為髪をすいてみるけど、手触りは至って普通だから、大丈夫だと思いたい。後ろだから見えないんだよなぁ。あ、あと忘れちゃ駄目なのがもう一つ!

ドウ•ノー•チヤネ!

よし、服調達完了! でも、カインさん! ホントにもっと早く言ってよもー。いや、でもカインさんは本来─

〈 機械音さん 〉
通称•天の声
全員に聞こえるらしいが、声は様々
カワイイ女の子の声という人もいれば、めっちゃ低い男の人の声という人もいる
副音でワンワンとかニャンとか聞こえる人もいる
その声はその人が聞いて一番頑張れる声
主にスキル獲得、経験値獲得の知らせをしてくれる
一番頑張れる声なので、聞きたくて習得をガンバる人が出てくる

─こんな感じのシステムだからなぁ。むしろこの謎なタイミングにアドバイスくれる方が異常なんだし。っていうか、ウチ四大元素以外扱えないんなら光も闇も時空も扱えないってことじゃん。タイムスリップとか、ちょっとやってみたかったな。昔の自分を見に行くとかさ。ハァ…。でも、この世界で4属性持ちの人は100人行くかぐらいだった気がするから、よく考えたらどっちにしろチートだわウチ。

でもま他のやつ使えないんなら、魔法の練習はこれで終わりでいっかな。スキルも練習しといた方がいいかもだけど、疲れたし。スキルは手軽だからその場のノリでやれそう(超楽観視)。んじゃ、そろそろあのせんまい部屋に戻るか。と、ウチが楕円形の縁に手をかけたその時─

ザァーーー!!

という音が近づいてきた。…思い当たるは一つ。いや、でもまさかこんな所でフラグ回収来ないよね? と、超高速で考えたけどその直後ウチは自分の放ったウォーターレーザーに思いっきりぶつかられた。いや、横から来た滝的なものと捉えるなら、ウォーターレーザーに打たれたと言うべき? とりあえずウチはびしょ濡れとなり、風魔法で服を乾かすことになった訳で…当然戻るのは一旦中止した。番外編終
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