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二章
ヤベー女
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僕は大きく後ろに飛ばされた。
どうやら相手は複数人で学校に攻めて来ていたらしい。
そう思った次の瞬間、
「キャーーー!!」
学校内から凄まじい悲鳴が聞こえた。
どうやら学校内にもまだ敵がいるらしい。
即座に僕は影を出し、学校内にいる敵の下に向かわせる。
「はぁ?!二つ能力を持ってる奴なんているのかよ!」
「まぁ、倒してしまえば問題ない、早く立て」
「は、そう簡単に倒されるとでも?これでも僕は強いよ?」
「生意気なガキが、すぐにその口使えなくしてやるよ!」
外には学校内に攻めてきた赤毛の男とコンクリートを操って攻撃してくる紫色の紙の華奢な男、それに学校内に今現在何人かいるだろう。
詳しい人数は分からない。
さっさとこの二人を片付けて学校内の敵を倒しに行くか。
そう考え僕は再び能力を発動し、紫髪の男との距離を一気に詰める。
ここは現実世界なのだから当然殺したら犯罪になる。
気絶する程度の力で正面から思いっきり腹パンを決めた。
「うっ!」
能力任せな戦い方をしていたのだろう。
簡単に沈めれた。
そしてもう一人の赤毛の男はさっきの衝撃で足の骨が何本か逝ったのだろう。
上手く立てないようだった。
これは好都合だ。
そう思いその男も気絶させる。
二人が完全に気絶したのを確認したのち、僕は学校内に入ろうとしたその時、
「おい、そこの生徒。これはお前がやったのか?」
「え?あ、まあ、そうですけど」
「そうか、事情は後で確認する。その二人を見張っててくれ」
「あ、僕は学校内にいる敵を倒しに...」
僕が言い終わる前にその女は四階の窓に飛び乗り学校内に入っていた。
「は?四階までジャンプできるとかヤベー女だな」
僕の言うヤベー女とは力任せな女のことだ。
つまり脳きnッ!
「おい、誰がヤベー女だって?」
頭にグーパンが飛んできた。
てか、痛すぎだろ。
なんで考えが分かるんだよ。
「もう、分かってるだろ?私も能力者だ」
この人も能力者なのか。
「あの、中にいた敵はもう倒し切ったんですか?」
「あぁ、たかが二人程度朝飯前だ」
「二人を約五秒で倒し切るってバケモnッ!ってイッテー!」
「ん????誰がバ・ケ・モ・ンですって?」
次は腹パンを食らった。
ホントに何なんだ?この人は。
「あ、そういえば自己紹介がまだだったな、私は愛野字 桔梗(あいのじ ききょう)だ。よろしくな、現犯罪者さん」
「僕は朧月 水月です。よろしく、って!はぁ?犯罪者!?」
「そ、君は今、犯罪者だよ。昨日、上の爺共が急遽能力を持っている人間は犯罪者として扱い、牢屋に入れることにしたらしいぞ?」
「え?僕牢屋行きかー、人生オワタな」
「はは!君面白いな。驚かないんだな」
「まあ、決まったことなら仕方ないでしょ?能力者が危ないと考えるのはさっきまで起きていた事を見れば妥当でしょう」
「まあね、でも、そんな君に朗報だ。今、対能力者団体、SPHって組織が設立されるんだ。そこに入れば犯罪者認定にはならないらしい。人類を守るもの、Something to protect humanityから取ったらしい。ネーミングセンス皆無の言いずらい組織だが、私たちにはそれに頼るしかこれしか助かる道が無い。どうする?」
「入るよ」
「歓迎するよ。私はSPHのリーダーだからな。逆らったらいつでも脱退させれるんだ。脱退したらどうなるか分かってるよな?」
「あぁ、犯罪者に逆戻りってことだろ?」
「そ、分かってんじゃん」
僕は極力考え事をしないようにしよう。
「ほほうー、分かってるじゃん。いつまでその状態が保てるかだけどな?」
愛野字さんは多分、人の考えてることがわかるんだろう。
僕は何のメリットも無い事を考えるようにしようと思ったのだった。
その後、僕は警察署に連れていかれた。
「本当にSPHに入ってくれるの?」
僕は警視総監の木船 望(きふね のぞむ)に質問されていた。
当然、
「はい、そのつもりです。入らないと犯罪者なんですよね?」
「あぁ、そうだな。じゃあ、これから頼むぞ?」
「はい、よろしくお願いします」
そう言い、僕は一礼しその場を出ていく。
「で?なんで愛野字さんは僕と一緒に帰ってるんですか?」
「え?だって君弱いでしょ?弱気部下を守るのはリーダーの役目だろ?」
「そんなに僕弱く見えますか?」
「うん、だって君弱いでしょ?」
「そう、かな?まあまあ強い方だと思うんだけどなー」
「そうか、そうか、強がりはいいぞ?」
「はぁ、もう、それでいいですよ」
ため息を軽く十回以上つきながら家に帰る。
その間、僕は今起こっている事について尋ねていた。
「今何が起こっているんですか?テロですか?」
「まあ、テロっちゃあテロだな。だけどな、今行われている事は前夜祭みたいなものな。その後に国を滅ぼし新たな国を作ろうとしてるんだ」
「もうそんなに分かってるんですか?」
「そのことなんだが、昨日ボイスメッセージが警察に届いてな。宛先人はイヤと名乗る人物だ」
「イヤ?!」
「あぁ、知り合いか?」
「うーん、まあ、名乗り合っただけですけど」
「そうか、組織の名前はThe new rulerと言うらしい。内容を簡単に言うとこれからの計画を次々に話していた」
「え?あいつは計画を暴露するようなバカではないですよ?」
「私もそう思ってる。多分、自分の計画に相当の自信があるんだろう。まあ詳しく知っているのはそういうことだ。この情報は世間に公表する気は無いから口外禁止だぞ?」
「分かりました、黙っておきます」
そんな話していると家に着いた。
「じゃあな、水月」
「はい、また今度」
そう言い僕は家に入るのだった。
どうやら相手は複数人で学校に攻めて来ていたらしい。
そう思った次の瞬間、
「キャーーー!!」
学校内から凄まじい悲鳴が聞こえた。
どうやら学校内にもまだ敵がいるらしい。
即座に僕は影を出し、学校内にいる敵の下に向かわせる。
「はぁ?!二つ能力を持ってる奴なんているのかよ!」
「まぁ、倒してしまえば問題ない、早く立て」
「は、そう簡単に倒されるとでも?これでも僕は強いよ?」
「生意気なガキが、すぐにその口使えなくしてやるよ!」
外には学校内に攻めてきた赤毛の男とコンクリートを操って攻撃してくる紫色の紙の華奢な男、それに学校内に今現在何人かいるだろう。
詳しい人数は分からない。
さっさとこの二人を片付けて学校内の敵を倒しに行くか。
そう考え僕は再び能力を発動し、紫髪の男との距離を一気に詰める。
ここは現実世界なのだから当然殺したら犯罪になる。
気絶する程度の力で正面から思いっきり腹パンを決めた。
「うっ!」
能力任せな戦い方をしていたのだろう。
簡単に沈めれた。
そしてもう一人の赤毛の男はさっきの衝撃で足の骨が何本か逝ったのだろう。
上手く立てないようだった。
これは好都合だ。
そう思いその男も気絶させる。
二人が完全に気絶したのを確認したのち、僕は学校内に入ろうとしたその時、
「おい、そこの生徒。これはお前がやったのか?」
「え?あ、まあ、そうですけど」
「そうか、事情は後で確認する。その二人を見張っててくれ」
「あ、僕は学校内にいる敵を倒しに...」
僕が言い終わる前にその女は四階の窓に飛び乗り学校内に入っていた。
「は?四階までジャンプできるとかヤベー女だな」
僕の言うヤベー女とは力任せな女のことだ。
つまり脳きnッ!
「おい、誰がヤベー女だって?」
頭にグーパンが飛んできた。
てか、痛すぎだろ。
なんで考えが分かるんだよ。
「もう、分かってるだろ?私も能力者だ」
この人も能力者なのか。
「あの、中にいた敵はもう倒し切ったんですか?」
「あぁ、たかが二人程度朝飯前だ」
「二人を約五秒で倒し切るってバケモnッ!ってイッテー!」
「ん????誰がバ・ケ・モ・ンですって?」
次は腹パンを食らった。
ホントに何なんだ?この人は。
「あ、そういえば自己紹介がまだだったな、私は愛野字 桔梗(あいのじ ききょう)だ。よろしくな、現犯罪者さん」
「僕は朧月 水月です。よろしく、って!はぁ?犯罪者!?」
「そ、君は今、犯罪者だよ。昨日、上の爺共が急遽能力を持っている人間は犯罪者として扱い、牢屋に入れることにしたらしいぞ?」
「え?僕牢屋行きかー、人生オワタな」
「はは!君面白いな。驚かないんだな」
「まあ、決まったことなら仕方ないでしょ?能力者が危ないと考えるのはさっきまで起きていた事を見れば妥当でしょう」
「まあね、でも、そんな君に朗報だ。今、対能力者団体、SPHって組織が設立されるんだ。そこに入れば犯罪者認定にはならないらしい。人類を守るもの、Something to protect humanityから取ったらしい。ネーミングセンス皆無の言いずらい組織だが、私たちにはそれに頼るしかこれしか助かる道が無い。どうする?」
「入るよ」
「歓迎するよ。私はSPHのリーダーだからな。逆らったらいつでも脱退させれるんだ。脱退したらどうなるか分かってるよな?」
「あぁ、犯罪者に逆戻りってことだろ?」
「そ、分かってんじゃん」
僕は極力考え事をしないようにしよう。
「ほほうー、分かってるじゃん。いつまでその状態が保てるかだけどな?」
愛野字さんは多分、人の考えてることがわかるんだろう。
僕は何のメリットも無い事を考えるようにしようと思ったのだった。
その後、僕は警察署に連れていかれた。
「本当にSPHに入ってくれるの?」
僕は警視総監の木船 望(きふね のぞむ)に質問されていた。
当然、
「はい、そのつもりです。入らないと犯罪者なんですよね?」
「あぁ、そうだな。じゃあ、これから頼むぞ?」
「はい、よろしくお願いします」
そう言い、僕は一礼しその場を出ていく。
「で?なんで愛野字さんは僕と一緒に帰ってるんですか?」
「え?だって君弱いでしょ?弱気部下を守るのはリーダーの役目だろ?」
「そんなに僕弱く見えますか?」
「うん、だって君弱いでしょ?」
「そう、かな?まあまあ強い方だと思うんだけどなー」
「そうか、そうか、強がりはいいぞ?」
「はぁ、もう、それでいいですよ」
ため息を軽く十回以上つきながら家に帰る。
その間、僕は今起こっている事について尋ねていた。
「今何が起こっているんですか?テロですか?」
「まあ、テロっちゃあテロだな。だけどな、今行われている事は前夜祭みたいなものな。その後に国を滅ぼし新たな国を作ろうとしてるんだ」
「もうそんなに分かってるんですか?」
「そのことなんだが、昨日ボイスメッセージが警察に届いてな。宛先人はイヤと名乗る人物だ」
「イヤ?!」
「あぁ、知り合いか?」
「うーん、まあ、名乗り合っただけですけど」
「そうか、組織の名前はThe new rulerと言うらしい。内容を簡単に言うとこれからの計画を次々に話していた」
「え?あいつは計画を暴露するようなバカではないですよ?」
「私もそう思ってる。多分、自分の計画に相当の自信があるんだろう。まあ詳しく知っているのはそういうことだ。この情報は世間に公表する気は無いから口外禁止だぞ?」
「分かりました、黙っておきます」
そんな話していると家に着いた。
「じゃあな、水月」
「はい、また今度」
そう言い僕は家に入るのだった。
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