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1章〜異世界の地に立つ者達〜
41話「平穏と窮地の表裏3」
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「⋯⋯何故か、思い出せないんだよね」
ゼーレは眉間にしわを寄せそう言った。
「思い出せない?」
「そう。この世界に時間ーー時に関係している神様がいるかどうかについて」
「ん?それって変じゃないか?神はこの世界では存在するんだよな?」
「存在するよ」
「なら、時間なんて重要な役じゃないのか?」
「そうなんだよね、そうなんだけど⋯⋯なんでだろ?」
ゼーレはレイジの考えに納得している。その上で疑問を呈している。
「ま、無理に思い出す必要はないだろ」
「うーん⋯⋯」
「で、問題はその神様の力がどれだけ使える奴がいるかだな」
「それなら安心していいと思うよ。神々はそれぞれ一つの時代に一人にしか力を与えられないから」
「そうか⋯⋯なら、現状同じ力を持った奴はいないか」
レイジはゼーレの言葉に安堵した。そのお陰か場の雰囲気も幾らか和らいだ。
「あ、そうだ。忘れないうちに言っておかないと。お兄ちゃんはダンジョン内の通路をある程度はいじれるから変えておいたほうがいいと思うよ」
「そんなこともできるのか」
「ついでに、階層も増やした方いいかもね」
「階層、ね⋯⋯」
階層の増築ーーレイジはやや消極的だった。
理由はやはり思い返してしまう大きな犠牲を払ったあの時の戦いだ。
「階層増やしてまた厄介なのが出てこられてもな⋯⋯」
「でも、増やさないと侵入者がすぐに来ちゃうよ」
「そうなんだよな⋯⋯」
「そうそう魔王の側近なんて出てこないと思うよ?」
「だが、実際出て来ちまってるからな⋯⋯」
そう言って階層の増築に関して悩んでいるとパンドラがおずおずと手を上げた。
「あの⋯⋯」
「ん?どうした?」
「差し出がましい事かもしれませんが、私はゼーレ様に賛成です」
「新しく階層を増やしたほうがいいってことか?」
「はい。現状、私達も先の戦闘を含め成長して居ます。現に、ファンーーエイナ様も進化していますし」
「はい!」
「うーん⋯⋯」
パンドラが説得に入り、エイナが元気よく手を挙げ後を押す。
そして、じっと見つめる圧力にレイジは折れた。
「わかった、階層の増築をしよう」
レイジの一言にパンドラが目を輝かせた。
「やっーー」
「ただし」
「?」
「数日置いてからだ。お前達も連戦で休んでなかったから休め。それに俺もやる事がある」
「あ、あの、私達だけでもーー」
「却下だ」
「な、何故でしょうか?」
「⋯⋯約束だからだ」
そう言ってレイジはゼーレと目を合わせた。
ゼーレとの約束ーー魔物を救うこと。そして、かけがえのない時間を過ごし、笑い合うことを。
「⋯⋯あっ」
そのやりとりを見たパンドラは思い出したようで、少しだけ口元が緩んだ。
「そうですわね。申し訳ありません」
「いや、いいよ。そういう訳だから少しの間休憩な」
「はい」
「さて、じゃあ時間があるうちに済ませとくか」
「 何をなさるのですか?」
「何ってそりゃあ勿論ーー」
そう言ってレイジは徐に立ち上がった
「ーー新しい魔物の召喚だよ」
約束の新たなる一歩。
レイジは確実にダンジョンマスターとして踏み出していた。
ゼーレは眉間にしわを寄せそう言った。
「思い出せない?」
「そう。この世界に時間ーー時に関係している神様がいるかどうかについて」
「ん?それって変じゃないか?神はこの世界では存在するんだよな?」
「存在するよ」
「なら、時間なんて重要な役じゃないのか?」
「そうなんだよね、そうなんだけど⋯⋯なんでだろ?」
ゼーレはレイジの考えに納得している。その上で疑問を呈している。
「ま、無理に思い出す必要はないだろ」
「うーん⋯⋯」
「で、問題はその神様の力がどれだけ使える奴がいるかだな」
「それなら安心していいと思うよ。神々はそれぞれ一つの時代に一人にしか力を与えられないから」
「そうか⋯⋯なら、現状同じ力を持った奴はいないか」
レイジはゼーレの言葉に安堵した。そのお陰か場の雰囲気も幾らか和らいだ。
「あ、そうだ。忘れないうちに言っておかないと。お兄ちゃんはダンジョン内の通路をある程度はいじれるから変えておいたほうがいいと思うよ」
「そんなこともできるのか」
「ついでに、階層も増やした方いいかもね」
「階層、ね⋯⋯」
階層の増築ーーレイジはやや消極的だった。
理由はやはり思い返してしまう大きな犠牲を払ったあの時の戦いだ。
「階層増やしてまた厄介なのが出てこられてもな⋯⋯」
「でも、増やさないと侵入者がすぐに来ちゃうよ」
「そうなんだよな⋯⋯」
「そうそう魔王の側近なんて出てこないと思うよ?」
「だが、実際出て来ちまってるからな⋯⋯」
そう言って階層の増築に関して悩んでいるとパンドラがおずおずと手を上げた。
「あの⋯⋯」
「ん?どうした?」
「差し出がましい事かもしれませんが、私はゼーレ様に賛成です」
「新しく階層を増やしたほうがいいってことか?」
「はい。現状、私達も先の戦闘を含め成長して居ます。現に、ファンーーエイナ様も進化していますし」
「はい!」
「うーん⋯⋯」
パンドラが説得に入り、エイナが元気よく手を挙げ後を押す。
そして、じっと見つめる圧力にレイジは折れた。
「わかった、階層の増築をしよう」
レイジの一言にパンドラが目を輝かせた。
「やっーー」
「ただし」
「?」
「数日置いてからだ。お前達も連戦で休んでなかったから休め。それに俺もやる事がある」
「あ、あの、私達だけでもーー」
「却下だ」
「な、何故でしょうか?」
「⋯⋯約束だからだ」
そう言ってレイジはゼーレと目を合わせた。
ゼーレとの約束ーー魔物を救うこと。そして、かけがえのない時間を過ごし、笑い合うことを。
「⋯⋯あっ」
そのやりとりを見たパンドラは思い出したようで、少しだけ口元が緩んだ。
「そうですわね。申し訳ありません」
「いや、いいよ。そういう訳だから少しの間休憩な」
「はい」
「さて、じゃあ時間があるうちに済ませとくか」
「 何をなさるのですか?」
「何ってそりゃあ勿論ーー」
そう言ってレイジは徐に立ち上がった
「ーー新しい魔物の召喚だよ」
約束の新たなる一歩。
レイジは確実にダンジョンマスターとして踏み出していた。
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