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第2章 イマドキの呼び出し
18話~白馬が角を背負って~
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「入学から2週間。そろそろ学校生活にも慣れてきたか?」
帰りのHR。
普段のHRは有って無いようなもので、あっという間に終わるのだが。
今日はそんな言葉が投げ掛けられる。
教員でありその声の主、風間遥はそのまま続ける。
「5月終わりに『召喚式』というものがある。『召喚式』はその名の通り、『召喚』を行う式典でありお前達1年の初の晴れ舞台ではあるが…『召喚』は誰にでも出来るモンじゃない。」
この世界とはまた別の世界。
誰も見たことのないその別世界から、その別世界の生物をこの世界へ呼び出すことを『召喚』と呼ぶ。
人間は昔から『召喚』した生物を使役することで自分1人では成し得なかったことを成したり、大きな力を得たりした。
しかし時には『召喚』に失敗し、『召喚』した生物によって命を奪われることもある。
それ故に『召喚』は例え適性があったとしても行わないものも多い。
「現に、俺も召喚が出来るようになったのはここ数年の話だ。出来ないことは恥じることじゃあない。だがま、挑戦してみるのもいいだろう。召喚に興味のあるものは明日、放課後に視聴覚室に行くように。召喚学の授業担当がよく説明をしてくれる。」
そこまで話し、遥はひらりと片手を振った。
「それじゃあ、今日はおしまい。」
そう残し遥が教室を出る。
途端にざわつく教室内。
話題は無論、召喚についてである。
「ねえねえ、蓮斗、どうする?」
それは雹太や蓮斗たちにとっても同じである。
帰り支度をしつつ、雹太が質問を投げた。
蓮斗はすぐさま口を開く。
「勿論やる。姉貴も出来るわけだし」
「榊は?」
「私も…挑戦してみようかと。」
神妙な面持ちながら参加を告げる聖。
その2人の様子に雹太は頷き笑った。
「じゃあ俺もやる!」
※
「召喚に必要なもの。それは一握りの才能と適当な自信。そして十分な精神力と自己理解。その4つだ。」
黒髪をかっちりとオールバックに固めた長身の男、天宮 玲司は視聴覚室に集まった生徒へと言葉をそう放った。
きっちりとスーツを着こなす姿は、初見の生徒でも彼はきっと神経質で厳格な性格なのだろうと想像が出来る。
故に、視聴覚室は静まり返っていた。
「召喚方法は2つ。1つは『従属召喚』、もう1つは『独立召喚』。」
そこに響く低くはっきりとした声。
感情の読み取れないその声が紡ぐ言葉に生徒たちは、ピーターパンのような彼、雹太でさえ、集中している。
「一般的には『従属召喚』を行うことが殆どだろう。この召喚には『扉言葉』が必要となる。『扉言葉』は自分に合った言葉を選択する。この『扉言葉』が唱えた者に見合っていなければどれだけ才能豊かであっても召喚は失敗する。逆に、『扉言葉』が合っていれば一握りの才能で十分、召喚は行える。」
そこまで言い切り、玲司は脇に座っていた女子生徒に目をやる。
女子生徒は渋々立ち上がる。
胸には2学年であることを示す赤いリボン。
真っ白な腰あたりまである長い髪をひとつ結びにし、黒に黄色のラインの入ったヘッドホンを首に掛けた彼女は玲司の横に立つ。
「彼女は才能にそこまで恵まれている訳では無いが、自分に合った『扉言葉』を選択している。早速だが、見た方が分かりやすいだろうから、ここで『従属召喚』をして貰う。…成神、頼む。」
成神、と呼ばれた彼女は面倒そうな様子で右手を前方に伸ばす。
その手を中心に、渦を巻くような風の流れが発生する。
「…『高山流水・一角獣ユニコーン』」
彼女の手の下に白く光る魔法陣が出来上がる。
そしてその魔法陣の上に眩い白の光が発生した。
その光が消えたと同時に、魔法陣の中央に現れたのは翼を持った白馬。
青い目のその一角獣は、魔法陣の中で静かに嘶いた。
「ありがとう、成神。これが『従属召喚』だ。」
初めて見る召喚。
生徒達は大きく目を見開いたまま動けない者が多い。
「すっげぇ…初めて見た」
小さな声でそう感嘆の声を漏らすのは蓮斗。
雹太はただ、その言葉に頷いた。
「感動しているところすまないが、説明を続けさせて貰う。」
暫し十分な間を開けて、玲司が口を開く。
そのまま更に言葉を繋げていく。
「『従属召喚』はこうして、どちらか一方の手に魔力を集中させてから『扉言葉』を唱える。そして1度以上召喚している場合は、その生物の名前を唱え、魔法陣を作り出す必要がある。逆に『独立召喚』の場合には手ではなく好きなところに魔力を集中させ、『扉言葉』を頭に浮かべるだけでいい。」
「……なら、その、『どくりつしょーかん』の方が簡単だよね?」
ふと浮かんだ素朴な疑問。
それをそのままに、雹太が口にする。
髪色と同じく、黒く吊り上がった切れ長な目がその声の主を捉える。
威圧的にも感じられるその視線に雹太は無意識のうちに背筋を伸ばした。
「良い着眼点だな。『従属召喚』はその名の通り、召喚したそれを従属させる。つまり、召喚さえしてしまえば召喚者の命令通りに従わせることが出来るので、少なくとも自分の身の安全は守れるという訳だ。」
叱られることも覚悟していた雹太であったが、何やら褒められたらしいと理解し表情筋を緩めだらしなく笑う。
「おい、気持ち悪い顔すんな」
そんな雹太の脇腹を軽く肘で小突き、蓮斗は小さくも感情の篭った声でそう吐き捨てる。
その2人を見て、口端を持ち上げ三日月を作る聖を少し後ろで見ていた真一は見逃さなかった。
その笑みは決して聖人の浮かべるものには見えない。
やはり危険な男に違いないと、真一が強く思っている中、説明は続く。
「『独立召喚』は逆に、魔法陣という楔がない。簡単に言えば、召喚者の言う事を聞かない。聞く必要がない。召喚者の身の危険は勿論のこと、下手をすれば周囲の人間や物を傷つける可能性がある。故に、『従属召喚』が一般的に使われている。」
そこまで告げると教員、天宮玲司は召喚を行った女子生徒へ視線を向けた。
彼女はまたも面倒そうな様子でため息をひとつ吐いた後、ユニコーンに目をやった。
彼女の水色の目が、ユニコーンの青い目を見つめる。
「…『解除』」
小さく囁かれた言葉と共に、またも現れた白い閃光。
それは一角獣を包み込み、そしてこの空間から一角獣が消える。
深い深いため息がひとつ。
彼女は玲司に視線をやる。
「あぁ、分かっている。ありがとう成神。もういい。」
「……もう二度と、こういったことはしませんから。」
20cm近く自分より大きく、鋭い眼光を放つ彼を相手にきっぱりと言い切る彼女には恐れなど微塵もない。
この学校の女子は強い。
蓮斗は内心に思う。
ポニーテールの白髪を靡かせ、早々に視聴覚室から出て行く彼女の背を雹太は暫し見つめていると、その奥に見覚えのある藍色の髪の女子生徒を見つけた。
2人が連なって廊下から消えていく姿を見つめ続けているところ、玲司が口を開く。
「召喚式に参加したいものは明日、またここに来るように。今日はこれで以上だ。解散。」
必要事項を説明している時よりも、幾らか柔らかな声色にて告げられた言葉。
長い長い特別授業が終了し、室内の緊張が緩む。
玲司が生徒達より早く、視聴覚室から出てすぐに、皆口々に本日の感想を述べていく。
それは雹太たちにとっても例外ではなく、入学後で最も話の弾む帰路となった。
帰りのHR。
普段のHRは有って無いようなもので、あっという間に終わるのだが。
今日はそんな言葉が投げ掛けられる。
教員でありその声の主、風間遥はそのまま続ける。
「5月終わりに『召喚式』というものがある。『召喚式』はその名の通り、『召喚』を行う式典でありお前達1年の初の晴れ舞台ではあるが…『召喚』は誰にでも出来るモンじゃない。」
この世界とはまた別の世界。
誰も見たことのないその別世界から、その別世界の生物をこの世界へ呼び出すことを『召喚』と呼ぶ。
人間は昔から『召喚』した生物を使役することで自分1人では成し得なかったことを成したり、大きな力を得たりした。
しかし時には『召喚』に失敗し、『召喚』した生物によって命を奪われることもある。
それ故に『召喚』は例え適性があったとしても行わないものも多い。
「現に、俺も召喚が出来るようになったのはここ数年の話だ。出来ないことは恥じることじゃあない。だがま、挑戦してみるのもいいだろう。召喚に興味のあるものは明日、放課後に視聴覚室に行くように。召喚学の授業担当がよく説明をしてくれる。」
そこまで話し、遥はひらりと片手を振った。
「それじゃあ、今日はおしまい。」
そう残し遥が教室を出る。
途端にざわつく教室内。
話題は無論、召喚についてである。
「ねえねえ、蓮斗、どうする?」
それは雹太や蓮斗たちにとっても同じである。
帰り支度をしつつ、雹太が質問を投げた。
蓮斗はすぐさま口を開く。
「勿論やる。姉貴も出来るわけだし」
「榊は?」
「私も…挑戦してみようかと。」
神妙な面持ちながら参加を告げる聖。
その2人の様子に雹太は頷き笑った。
「じゃあ俺もやる!」
※
「召喚に必要なもの。それは一握りの才能と適当な自信。そして十分な精神力と自己理解。その4つだ。」
黒髪をかっちりとオールバックに固めた長身の男、天宮 玲司は視聴覚室に集まった生徒へと言葉をそう放った。
きっちりとスーツを着こなす姿は、初見の生徒でも彼はきっと神経質で厳格な性格なのだろうと想像が出来る。
故に、視聴覚室は静まり返っていた。
「召喚方法は2つ。1つは『従属召喚』、もう1つは『独立召喚』。」
そこに響く低くはっきりとした声。
感情の読み取れないその声が紡ぐ言葉に生徒たちは、ピーターパンのような彼、雹太でさえ、集中している。
「一般的には『従属召喚』を行うことが殆どだろう。この召喚には『扉言葉』が必要となる。『扉言葉』は自分に合った言葉を選択する。この『扉言葉』が唱えた者に見合っていなければどれだけ才能豊かであっても召喚は失敗する。逆に、『扉言葉』が合っていれば一握りの才能で十分、召喚は行える。」
そこまで言い切り、玲司は脇に座っていた女子生徒に目をやる。
女子生徒は渋々立ち上がる。
胸には2学年であることを示す赤いリボン。
真っ白な腰あたりまである長い髪をひとつ結びにし、黒に黄色のラインの入ったヘッドホンを首に掛けた彼女は玲司の横に立つ。
「彼女は才能にそこまで恵まれている訳では無いが、自分に合った『扉言葉』を選択している。早速だが、見た方が分かりやすいだろうから、ここで『従属召喚』をして貰う。…成神、頼む。」
成神、と呼ばれた彼女は面倒そうな様子で右手を前方に伸ばす。
その手を中心に、渦を巻くような風の流れが発生する。
「…『高山流水・一角獣ユニコーン』」
彼女の手の下に白く光る魔法陣が出来上がる。
そしてその魔法陣の上に眩い白の光が発生した。
その光が消えたと同時に、魔法陣の中央に現れたのは翼を持った白馬。
青い目のその一角獣は、魔法陣の中で静かに嘶いた。
「ありがとう、成神。これが『従属召喚』だ。」
初めて見る召喚。
生徒達は大きく目を見開いたまま動けない者が多い。
「すっげぇ…初めて見た」
小さな声でそう感嘆の声を漏らすのは蓮斗。
雹太はただ、その言葉に頷いた。
「感動しているところすまないが、説明を続けさせて貰う。」
暫し十分な間を開けて、玲司が口を開く。
そのまま更に言葉を繋げていく。
「『従属召喚』はこうして、どちらか一方の手に魔力を集中させてから『扉言葉』を唱える。そして1度以上召喚している場合は、その生物の名前を唱え、魔法陣を作り出す必要がある。逆に『独立召喚』の場合には手ではなく好きなところに魔力を集中させ、『扉言葉』を頭に浮かべるだけでいい。」
「……なら、その、『どくりつしょーかん』の方が簡単だよね?」
ふと浮かんだ素朴な疑問。
それをそのままに、雹太が口にする。
髪色と同じく、黒く吊り上がった切れ長な目がその声の主を捉える。
威圧的にも感じられるその視線に雹太は無意識のうちに背筋を伸ばした。
「良い着眼点だな。『従属召喚』はその名の通り、召喚したそれを従属させる。つまり、召喚さえしてしまえば召喚者の命令通りに従わせることが出来るので、少なくとも自分の身の安全は守れるという訳だ。」
叱られることも覚悟していた雹太であったが、何やら褒められたらしいと理解し表情筋を緩めだらしなく笑う。
「おい、気持ち悪い顔すんな」
そんな雹太の脇腹を軽く肘で小突き、蓮斗は小さくも感情の篭った声でそう吐き捨てる。
その2人を見て、口端を持ち上げ三日月を作る聖を少し後ろで見ていた真一は見逃さなかった。
その笑みは決して聖人の浮かべるものには見えない。
やはり危険な男に違いないと、真一が強く思っている中、説明は続く。
「『独立召喚』は逆に、魔法陣という楔がない。簡単に言えば、召喚者の言う事を聞かない。聞く必要がない。召喚者の身の危険は勿論のこと、下手をすれば周囲の人間や物を傷つける可能性がある。故に、『従属召喚』が一般的に使われている。」
そこまで告げると教員、天宮玲司は召喚を行った女子生徒へ視線を向けた。
彼女はまたも面倒そうな様子でため息をひとつ吐いた後、ユニコーンに目をやった。
彼女の水色の目が、ユニコーンの青い目を見つめる。
「…『解除』」
小さく囁かれた言葉と共に、またも現れた白い閃光。
それは一角獣を包み込み、そしてこの空間から一角獣が消える。
深い深いため息がひとつ。
彼女は玲司に視線をやる。
「あぁ、分かっている。ありがとう成神。もういい。」
「……もう二度と、こういったことはしませんから。」
20cm近く自分より大きく、鋭い眼光を放つ彼を相手にきっぱりと言い切る彼女には恐れなど微塵もない。
この学校の女子は強い。
蓮斗は内心に思う。
ポニーテールの白髪を靡かせ、早々に視聴覚室から出て行く彼女の背を雹太は暫し見つめていると、その奥に見覚えのある藍色の髪の女子生徒を見つけた。
2人が連なって廊下から消えていく姿を見つめ続けているところ、玲司が口を開く。
「召喚式に参加したいものは明日、またここに来るように。今日はこれで以上だ。解散。」
必要事項を説明している時よりも、幾らか柔らかな声色にて告げられた言葉。
長い長い特別授業が終了し、室内の緊張が緩む。
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