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第二章
お終いです
しおりを挟む「ん~・・・ぁ・・・れ・・・?」
「あ、お兄ちゃんおはよ!」
むくりと起き上がるとカレアが居た。
えーと、僕は喀血して、今すぐ帰ろうって言われて、ピリッてなって・・・。僕の部屋、と・・・。
喀血したから、気絶させられた?カレアの右手から不穏な気配を感じたもんね。新手の魔道具か・・・。
僕は疲れたのでベッドにまた寝っ転がった。
布団を頭まで被って目を閉じると、カレアが侵入して来たので受け入れる。布団の中で目が合うとごめんね、と謝られる。
目を閉じて、これからの事を考えた。
それはずっと考えて居た事で、僕は涙が出そうになった。
―――
父上と母上に詳細を告げ、僕の考えて居た事を話した。
全員驚いた様だけど、レリィが決めた事なら・・・と了承してくれた。その時それは、決定事項になった。だから、これからは・・・
「レリィ、本当に良いのか?」
「うん、しばらくはカレア達の所でって考えてるんだけど・・・。」
「うんうん、カレア達はウェルカムだよぉ!」
「えぇ、私も楽しみよ!」
ほら、こんなにも暖かな家族がいるのだ。
きっと、平気さ。大丈夫。
例え僕が、───────────としても。
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