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魔物
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振り下ろしたナイフは、抵抗もなくカラスの首を切り裂いた。カラスは苦しむ様子もなく動きを止める。そして、鮮血が飛び散る事も無く、靄のように四散して消えた。緊張の糸が切れ、その場にへたり込む。
死体が残らなくて良かった。もしそれを見てしまったら、次はナイフを振るえなかっただろう。ナイフを仕舞い手を合わせる。これはケジメだ。生きる覚悟を教えてくれた、魔物に対しての。
「ありがとう」
呼吸を整えた僕は、再び村に向かって走り出した。羽ばたきの音は聞こえないが、油断はしない。無理をしない程度に休みながら走る。段々と森の静けさが薄れ、声が聞こえてきた。どうやら村が近いようだ。
「止まれ何者だ!」
目の前に現れたのは、鳩のような獣人。しかも顔は違うが沢山いる。警戒してこちらを見ているので少し怖い。
「模糊さんからの伝言です。グリーンスワロが出たとの事です。」
「グリーンスワロ・・・どうやら見間違いではないようだな。伝言感謝する、君は戦えるか?無理なら村で隠れていても良いが。」
「すみません、隠れさせてもらいます」
カラスは倒したが、あれは偶然だ。足を引っ張るよりは、甘えさせてもらったほうが良いだろう。
村は本当に小さく、それぞれの建物には住人以外の獣人が立て籠もっているようだ。詰め込めば入れるだろうが、微かに聞こえる子供の声を更に不安にしたくない。僕は邪魔にならないように、馬小屋のような建物の下に逃げ込んだ。
しばらくすると、森の方から羽ばたきが聞こえ始めた。カラスと同じくらいの音だが、種類と数が違う。
「カイトの群れだ!応戦するぞ!」
「「おう!」」
どうやら向かって来るのはカイトと言うらしい。背丈の何倍も高かった森の上を飛ぶ魔物の群れ。何匹いるのか数えられないが、10以上はいるだろう。
村に近づいたカイトは、鳩の獣人を躱しながら近づく。そして、村の上で輪を描きながら上昇する。これから何が起きるか予想がついてしまった。膝を抱え、なるべく体を小さく丸める。
獣人の悲鳴と共に、カイトの襲撃が始まった。
死体が残らなくて良かった。もしそれを見てしまったら、次はナイフを振るえなかっただろう。ナイフを仕舞い手を合わせる。これはケジメだ。生きる覚悟を教えてくれた、魔物に対しての。
「ありがとう」
呼吸を整えた僕は、再び村に向かって走り出した。羽ばたきの音は聞こえないが、油断はしない。無理をしない程度に休みながら走る。段々と森の静けさが薄れ、声が聞こえてきた。どうやら村が近いようだ。
「止まれ何者だ!」
目の前に現れたのは、鳩のような獣人。しかも顔は違うが沢山いる。警戒してこちらを見ているので少し怖い。
「模糊さんからの伝言です。グリーンスワロが出たとの事です。」
「グリーンスワロ・・・どうやら見間違いではないようだな。伝言感謝する、君は戦えるか?無理なら村で隠れていても良いが。」
「すみません、隠れさせてもらいます」
カラスは倒したが、あれは偶然だ。足を引っ張るよりは、甘えさせてもらったほうが良いだろう。
村は本当に小さく、それぞれの建物には住人以外の獣人が立て籠もっているようだ。詰め込めば入れるだろうが、微かに聞こえる子供の声を更に不安にしたくない。僕は邪魔にならないように、馬小屋のような建物の下に逃げ込んだ。
しばらくすると、森の方から羽ばたきが聞こえ始めた。カラスと同じくらいの音だが、種類と数が違う。
「カイトの群れだ!応戦するぞ!」
「「おう!」」
どうやら向かって来るのはカイトと言うらしい。背丈の何倍も高かった森の上を飛ぶ魔物の群れ。何匹いるのか数えられないが、10以上はいるだろう。
村に近づいたカイトは、鳩の獣人を躱しながら近づく。そして、村の上で輪を描きながら上昇する。これから何が起きるか予想がついてしまった。膝を抱え、なるべく体を小さく丸める。
獣人の悲鳴と共に、カイトの襲撃が始まった。
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