獣の国~獣人だらけの世界で僕はモフモフする~

雅乃

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復興

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村の復興は予想以上に早く終わった。修復不可能な部分は取り除き、新しい材木に入れ替える。近くで見ると簡単に取り換えれるように、パズルみたいな組み方がしてあった。壊される事が前提の建て方のようだ。

材木は大量にストックがあり、しっかりと乾燥している。魔物が倒した木もいつか材木になるので、無くなる心配はないようだ。僕は自分の力に驚きながらも、材料運びを手伝った。多分倍近くは強くなった気がする。・・・それでも他の獣人達の方が力持ちだった。鳩の獣人さん達も僕より力持ちだったので、疑問だ。

「恐らく本能負けだろうな」
「本能負け?」

疑問で首を傾げていると、模糊さんが教えてくれた。そんなに顔に出ているのだろうか?

『本能負け
 
 獣時代の食物連鎖と言われる関係性が影響。
 鼠を鳥や猫が食べていた=子族は酉族と猫族と相性が悪い。
 
 戦い慣れていくか、成長すれば薄れて消える精神疾患?
 普通は持っていない感情らしい。』

つまり単純な力比べなら僕は勝てないけど、対カイト戦なら他種族の子供でも勝てる可能性があるそうだ。それ程本能負けは大変な事らしい。獣人同士なら問題は無いので、僕は此処に居ていいそうだ。居て良いどころか、居て欲しいと言われた。・・・十中八九、羽繕い目当てだろう。でも悪い気はしないので、頑張ろうと思った。

村は復興して、村の中心付近に僕の家が出来た。どう考えても一等地で、村長らしき獣人の家より立派だ。木造4階建ての4ルーム、トイレは全部の階に付いていて、風呂は木製の大きな造り。どうやら集会場を兼ねているらしい。

1階は僕のプライベートゾーンで、ワンルームの様な造り。竃のキッチンに、壊れた倉庫にあった沢山の使えそうな物。仮置きでは無く全てもらった。そしてフワフワモフモフのベッド。これだけで幸せになれる。

階段を登れば、ロッカーが並んだ更衣室の様な部屋。他にはベッドと大量の壺が置かれている。中身は全部油のボールだった。2階の天井は一部無く、飛んで出入り出来る仕組み。僕は梯子を掛けて登る。

3階は喫茶店の様な待合室になっていた。恐らく羽繕いを待つ為と、談笑を楽しむ為の部屋だろう。ここも天井は一部無い。でも実質2階からの吹き抜けなので、梯子を掛ける事は出来そうになかった。

なので僕は4階がどうなっているかを知らない。教えて貰えなかったが、僕に悪い事ではなさそうなので気にしない事にした。
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