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事情
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~リーシャ視点~
一週間前。
それは突然の出来事だった───。
ビルヘイツ王国の第二王子であるマルクス王子の誕生日パーティー。
婚約者であった私は当然そのパーティーに招待された。
マルクス王子との仲はそこまでいいとはいえなかった、出会った当初はたまに会話する事くらいはあったが、ある時から会うことも会話する事も無くなった。そしてマルクス王子の私を見る視線が凍てつくほどに冷たいものへと変わっていた。
そんなマルクス王子が突然、私をパーティー会場の真ん中に呼び出してきた。
「リーシャ・ミリセント!貴様の悪行の数々は調べがついている。よって、貴様との婚約を破棄させてもらう!」
何を口にするかと思えば、身に覚えのない悪行の数々に婚約破棄宣言。
悪行の証拠は分かりやすくでっち上げられていたにも関わらず、その場にいた人達全員が簡単に信じてしまった。親も誰一人、私に味方してくれる人はいなかった。
まるで事前に聞かせて擦り合わせていたかと思うほど簡単にマルクス王子の発言を鵜呑みにした。
「待ってください!私は何も───」
反対も虚しく、私は独房に放り込まれた。
私にかけられた罪は国家反逆罪、この国じゃ死罪だ。
その恐怖に怯えながら私は数日を過ごしていた。誰も信じない、誰も助けてくれない、それが私の心を苦しめた。
ある時、警備が疎かになっている事に気がついた。この数日間、泣く事しかしていなかった私を放っておいても大丈夫だと判断したのだろう。
私は寝床にあった薄い毛布代わりの布をローブ代わりにし、隙を着いて独房から抜け出した。
途中見回りの騎士に見つかってしまい、追いかけられながらも私は森の中を全力で走った。
涙で視界が遮られても直ぐに拭き取り、転んでも立ち上がって走り続けた。
生きたかったから、私は無実だと証明したかったから、私は休むこと無く進み続けた。
※
~天音視点~
リーシャは淡々と起きた出来事を話してくれた。
この話が本当か嘘かなんて分からない、でも俺には彼女が嘘をついているようには見えなかった。
「デニムについたあたりでまた騎士に見つかってしまい、それで追いかけられてたんです」
「そういう事だったんだな……………」
デニムは王都から近いわけか。リーシャにとってはあまり安全な場所とは言えないな。
「アマネ様には本当に感謝しています。助けてくれて、暖かいご飯も用意してもらって、これ以上は迷惑をかけられませんから私を向こうの世界に戻してください」
そう言うリーシャは悲しそうな表情をしていた。
「迷惑なんて思わなくていいぞ」
「えっ?」
「言っただろ、この世界には君を知っている人は居ないって」
「でも……………」
「俺は君を信じるよ。君が嘘をついてるようにはどうも思えないんだ。だからしばらくはこの家に居てもいい、俺が嫌になったら戻ればいいさ」
真実である確証は無い、逆に言えば嘘であるとも言えないのだ。ならば俺はリーシャを信じてみようと思う。
それに彼女が向こうの世界に帰れるかも俺には分からない。バグによって彼女がこの世界から出られない可能性もあるのだ。
それは全て俺の責任だ。
彼女を放って置くなんて許されるわけがない。
するとリーシャの瞳から一粒の大きな涙がこぼれた。それを境にポロポロと涙が溢れだし、止まらなくなった。
「えっ!?ど、どうした?俺変なこと言ったか?」
「ち、違います…………違うんです…………。アマネさんが初めてだったんです……………私の言う事を信じてくれた人は……………それが嬉しくて」
涙を流しながらも小さく笑顔を見せるリーシャ。今までの苦しさを知った気持ちになり、俺も胸が苦しくなった。
「安心しろ、俺が何とかしてやる」
俺はリーシャの頭を優しく撫でそう言った。
「ほんとですか…………」
「正直言うとあまり自信はないよ。俺、ただの学生だし」
俺カッコ悪ぅ~…………。
「それでもいいです。信じてくれるだけでも私は救われてますから」
リーシャはしばらくの間、俺に寄りかかって涙を流していた。
きっと寂しかったのだろう、人肌の温度に安心したのか、泣き疲れてしまったのか眠ってしまった。
俺はリーシャを起こさないようにゆっくりと抱きかかえ、ベットのある一室に運び、寝かせた。
もしかしたら汗臭いかもだがソファーよりは寝心地いいだろう。
俺は部屋の電気を消し、ゆっくりとドアを閉めた。
リビングに戻った俺は風呂で制服を洗いながらこれからの事を考えていた。
しばらくはリーシャをこの部屋に住ませる事にする。
だがそれによって生じる問題が、お金だ。
学生である俺は親からの仕送りとバイトの給料で生活をしている。そのお金で二人分の食費とその他生活必需品を補えられる程の余裕は無いだろう。
まず彼女が生活するための物を揃えるだけでも相当お金が無くなるだろう、現に服を買った事で今月は金欠確定だ。
そのお金を補うためには異世界で稼ぐしかない、どの道サボり過ぎたら強制召喚だから行くのは確実だ。
これから急がしくなりそうだな。
明日は休日だし、リーシャを連れて買い物に行かなきゃな。
友達にはしばらくこの事は秘密にしないと。
異世界の令嬢を連れてきたなんて俺でも信じない話だ。
ほんと、どうしてこうなったんだ……………。
一週間前。
それは突然の出来事だった───。
ビルヘイツ王国の第二王子であるマルクス王子の誕生日パーティー。
婚約者であった私は当然そのパーティーに招待された。
マルクス王子との仲はそこまでいいとはいえなかった、出会った当初はたまに会話する事くらいはあったが、ある時から会うことも会話する事も無くなった。そしてマルクス王子の私を見る視線が凍てつくほどに冷たいものへと変わっていた。
そんなマルクス王子が突然、私をパーティー会場の真ん中に呼び出してきた。
「リーシャ・ミリセント!貴様の悪行の数々は調べがついている。よって、貴様との婚約を破棄させてもらう!」
何を口にするかと思えば、身に覚えのない悪行の数々に婚約破棄宣言。
悪行の証拠は分かりやすくでっち上げられていたにも関わらず、その場にいた人達全員が簡単に信じてしまった。親も誰一人、私に味方してくれる人はいなかった。
まるで事前に聞かせて擦り合わせていたかと思うほど簡単にマルクス王子の発言を鵜呑みにした。
「待ってください!私は何も───」
反対も虚しく、私は独房に放り込まれた。
私にかけられた罪は国家反逆罪、この国じゃ死罪だ。
その恐怖に怯えながら私は数日を過ごしていた。誰も信じない、誰も助けてくれない、それが私の心を苦しめた。
ある時、警備が疎かになっている事に気がついた。この数日間、泣く事しかしていなかった私を放っておいても大丈夫だと判断したのだろう。
私は寝床にあった薄い毛布代わりの布をローブ代わりにし、隙を着いて独房から抜け出した。
途中見回りの騎士に見つかってしまい、追いかけられながらも私は森の中を全力で走った。
涙で視界が遮られても直ぐに拭き取り、転んでも立ち上がって走り続けた。
生きたかったから、私は無実だと証明したかったから、私は休むこと無く進み続けた。
※
~天音視点~
リーシャは淡々と起きた出来事を話してくれた。
この話が本当か嘘かなんて分からない、でも俺には彼女が嘘をついているようには見えなかった。
「デニムについたあたりでまた騎士に見つかってしまい、それで追いかけられてたんです」
「そういう事だったんだな……………」
デニムは王都から近いわけか。リーシャにとってはあまり安全な場所とは言えないな。
「アマネ様には本当に感謝しています。助けてくれて、暖かいご飯も用意してもらって、これ以上は迷惑をかけられませんから私を向こうの世界に戻してください」
そう言うリーシャは悲しそうな表情をしていた。
「迷惑なんて思わなくていいぞ」
「えっ?」
「言っただろ、この世界には君を知っている人は居ないって」
「でも……………」
「俺は君を信じるよ。君が嘘をついてるようにはどうも思えないんだ。だからしばらくはこの家に居てもいい、俺が嫌になったら戻ればいいさ」
真実である確証は無い、逆に言えば嘘であるとも言えないのだ。ならば俺はリーシャを信じてみようと思う。
それに彼女が向こうの世界に帰れるかも俺には分からない。バグによって彼女がこの世界から出られない可能性もあるのだ。
それは全て俺の責任だ。
彼女を放って置くなんて許されるわけがない。
するとリーシャの瞳から一粒の大きな涙がこぼれた。それを境にポロポロと涙が溢れだし、止まらなくなった。
「えっ!?ど、どうした?俺変なこと言ったか?」
「ち、違います…………違うんです…………。アマネさんが初めてだったんです……………私の言う事を信じてくれた人は……………それが嬉しくて」
涙を流しながらも小さく笑顔を見せるリーシャ。今までの苦しさを知った気持ちになり、俺も胸が苦しくなった。
「安心しろ、俺が何とかしてやる」
俺はリーシャの頭を優しく撫でそう言った。
「ほんとですか…………」
「正直言うとあまり自信はないよ。俺、ただの学生だし」
俺カッコ悪ぅ~…………。
「それでもいいです。信じてくれるだけでも私は救われてますから」
リーシャはしばらくの間、俺に寄りかかって涙を流していた。
きっと寂しかったのだろう、人肌の温度に安心したのか、泣き疲れてしまったのか眠ってしまった。
俺はリーシャを起こさないようにゆっくりと抱きかかえ、ベットのある一室に運び、寝かせた。
もしかしたら汗臭いかもだがソファーよりは寝心地いいだろう。
俺は部屋の電気を消し、ゆっくりとドアを閉めた。
リビングに戻った俺は風呂で制服を洗いながらこれからの事を考えていた。
しばらくはリーシャをこの部屋に住ませる事にする。
だがそれによって生じる問題が、お金だ。
学生である俺は親からの仕送りとバイトの給料で生活をしている。そのお金で二人分の食費とその他生活必需品を補えられる程の余裕は無いだろう。
まず彼女が生活するための物を揃えるだけでも相当お金が無くなるだろう、現に服を買った事で今月は金欠確定だ。
そのお金を補うためには異世界で稼ぐしかない、どの道サボり過ぎたら強制召喚だから行くのは確実だ。
これから急がしくなりそうだな。
明日は休日だし、リーシャを連れて買い物に行かなきゃな。
友達にはしばらくこの事は秘密にしないと。
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ほんと、どうしてこうなったんだ……………。
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