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決闘
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「まずはリーシャ本人の気持ちが知りたい。君はどちらの元に付きたい?」
マルクス王子がまるで人が変わったかのような、穏やかな表情でリーシャにそう問いかける。
「私はア、アマ。…………マ、マル………くっ───」
リーシャは秩序の影響で自身の本当の気持ちを抑えられ、嘘の気持ちを吐こうとした。
だが彼女はそれに抵抗するように思い切り自分の口を閉じた。
その時に舌を少し噛んだのだろう。唇に血がついていた。
「どうした?」
「私は───」
またしても問い掛けにリーシャは口を開くが、それを阻止するかのように口を閉じる。
「…………どうやら、迷ってるようだな」
秩序の事など知らない、マルクス王子は答えられないリーシャを見てそう感じたのだろう。
マルクス王子はリーシャから離れ、俺の方に向かってきた。
「さて、どう決める?」
思ってもいなかった問いかけに俺は驚愕の表情を浮かべた。
「強引に連れていかないんですね」
「彼女に嫌われたくは無いからな」
今までリーシャを自分から遠ざけ、命まで奪おうとしていたのに自分勝手にも程がある。
「もう嫌われてるのにですか?」
するとマルクス王子は俺に顔を近づけ、睨んできた。
「なら、なぜ彼女はそれを言わないのだ?嫌いなら突き放すはずだろう」
秩序のせいなんて言っても信じないことは知っている。誰もシェリアの存在なんて知らないのだから。
「王子に刃向かえる人なんて多くないですから。元婚約者だったリーシャなら尚更できないですよ」
「そうか…………」
マルクス王子はどこか納得した様子で、またしてもリーシャに問いかける。
「リーシャ、君が私に何を言おうと罪に問わないことを誓おう。だから君の気持ちを聞かせてはくれぬか?」
王子は真剣な瞳をリーシャに向け、そう言った。
リーシャは一息付き、こう言った。
「私は………私は!ア、アマ…………。マ、マルクス───。………すみません、言えません」
リーシャは苦しそうな表情を浮かべ、俯いた。
恐らく秩序の力の方が少し強いのだろう。
些細な違いだがマルクス王子の名前を言う方が簡単そうに感じた。
それでも俺の名前を言おうと必死な気持ちが伝わってくる。
マルクス王子はそんな事には気づいていない。
「無理を言ってすまなかったな。やはり私には言いにくいか」
そう言って俺の方を見るマルクス王子。
どうやら、俺が聞けということらしい。
俺はリーシャの元に駆け寄る。
これで変わるなんてことは無い。どうにか秩序から彼女を剥がせないものだろうか。
「すみませんアマネさん。私が言えば済む話なのに……………」
リーシャは話す事さえも辛そいのか、弱々しい声でそうつぶやく。
「リーシャ。あまり自分を責めるな。これは仕方ないことなんだ。むしろ耐えられているほうがすごいよ」
俺はリーシャを抱き寄せる。
彼女は重力に逆らうこともなく、俺の胸に全体重を預けてきた。
とっくにリーシャは限界だったのだ。
それも当然だろう。
マルクス王子含め、誰もその影響を受けていることに気づかないほどの強制力を持つ秩序に抵抗しているのだ。
リーシャには相当な精神的負担がかかっているはずだろう。精神的負担は肉体も疲弊させる。これ以上負担をかけると、彼女は壊れてしまうだろう。
「疲れが溜まっています。リーシャを休ませてくれませんか?」
俺はマルクス王子の方を見て、そう言った。
「良いだろう。彼女を寝室に運べ」
マルクス王子はそう指示を出す。
一人の兵士が俺の元に来てリーシャを横に抱いた。
「すみません………アマネさん…………」
「あとは任せろ。リーシャはゆっくり休め」
兵士は城に向かって走って行った。
俺はマルクス王子の方に近づく。
「マルクス王子、このまま話していても拉致が開きません───」
そう言って俺は手に漆黒の刀を握った。
「決闘を申し込みます」
「私と剣で勝負する気か」
「ええ、簡単でいいと思いませんか?」
マルクス王子はニヤリと不気味な笑みを浮かべ口を開いた。
「…………良いだろう。では付いてこい」
そうして俺達はマルクス王子に連れられ、広い練習場のようなところに来た。
どこから来たのか知らないが、派手なカッコをした観客が集まっていた。
恐らくリーシャが見つかったという話では集まってきたのだろう。
これだけの人がいれば決闘の結果で有耶無耶にされることもないだろう。
「ルールは自身が決めた武器のみで殺しは禁止。戦闘不能、または降参した方が負けでいいですね?」
「ああ、良いだろう」
このルールであれば、俺は魔法で生成した武器を自由に使える。
だが相手は王子だ。恐らく一筋縄じゃいかないだろう。それにマルクス王子の持っている剣は今まで対峙して来た敵のものとはどこか違う。
魔剣的な奴だろうか?特殊な文字が書かれていて、<魔眼>を使わずとも魔力の圧を感じる。
どんな能力を持っているかわからないので、警戒しておいた方が良いだろう。
準備が終わり、お互いに剣を相手に向ける。
「では決闘を開始する。…………始め!」
その掛け声と同時にお互いが地面を蹴った。
空気すら殺す凄まじい一閃がぶつかり合う。
それによって発生した衝撃波が塵を巻き上げる。
やはり王子の剣は普通では無い。ほとんどの場合、俺の刀の熱で剣が溶け始めるはずだが、王子の魔剣はその片鱗すら見せない。
どうやら武器を奪うのは無理そうだな。
俺たちはお互いに後ろに飛び、牽制し合う。
先にしかけてきたのは王子だった。
王子の斬撃が俺に襲いかかる。
それを俺は確実に防いでいく。
力では俺の方が上だ。
しかし剣術は王子の方が上だ。
王子には隙が全く見えない。
俺の刀を最低限の動きだけで、受け流す。
そして完璧なタイミングで剣を振るってくる。
俺は防御する一方であまり攻撃に移れていない。
このまま押されると負ける可能性がある。
なら───。
俺は一気に後ろ側に飛び、王子の間合いから離れた。
「ハンドガン」
刀が銃に変形した。
俺は王子の足や腕を狙い、容赦なく引き金を引く。
命を奪ってしまうのではという心配など湧かなかった。この程度で王子を倒せる想像なんて出来なかったからだ。
少しでも手傷を追わせようという気持ちだった。
案の定、王子は弾が見えているかのように魔剣でそれを防ぎながら、最速で俺の方に向かって走ってきた。
不意に放った一発が王子の足を掠めた。
傷口に炎が移り、燃える。
王子は冷静に傷口の周りを剣でさき、炎を消した。
その精神力に俺は圧倒され、引き金を引く手を緩めてしまった。
その隙を逃す事無く、王子は間合い詰めてきた。傷をおったのにも関わらず、速度は落ちていなかった───むしろ上がっていた。
「ブレード」
王子の魔剣が間合いに入ったため、俺は銃を刀に戻し、急いで防御の姿勢をとった。
すると王子はニヤリと笑みを浮かべ、突然その場で立ち止まった。
「│炎烈神閃《エンレツカセン》」
王子の魔剣に竜巻のような炎が巻き付く。
その魔剣を王子が振ると、膨張しながら俺の視界を真っ赤に染め上げた。
「ぐっ……………」
あまりの熱さに俺は逃げるようにその場を離れる。
剣が過ぎ去ったところは黒に焼けており、その跡がくっきりと残されていた。
マルクス王子がまるで人が変わったかのような、穏やかな表情でリーシャにそう問いかける。
「私はア、アマ。…………マ、マル………くっ───」
リーシャは秩序の影響で自身の本当の気持ちを抑えられ、嘘の気持ちを吐こうとした。
だが彼女はそれに抵抗するように思い切り自分の口を閉じた。
その時に舌を少し噛んだのだろう。唇に血がついていた。
「どうした?」
「私は───」
またしても問い掛けにリーシャは口を開くが、それを阻止するかのように口を閉じる。
「…………どうやら、迷ってるようだな」
秩序の事など知らない、マルクス王子は答えられないリーシャを見てそう感じたのだろう。
マルクス王子はリーシャから離れ、俺の方に向かってきた。
「さて、どう決める?」
思ってもいなかった問いかけに俺は驚愕の表情を浮かべた。
「強引に連れていかないんですね」
「彼女に嫌われたくは無いからな」
今までリーシャを自分から遠ざけ、命まで奪おうとしていたのに自分勝手にも程がある。
「もう嫌われてるのにですか?」
するとマルクス王子は俺に顔を近づけ、睨んできた。
「なら、なぜ彼女はそれを言わないのだ?嫌いなら突き放すはずだろう」
秩序のせいなんて言っても信じないことは知っている。誰もシェリアの存在なんて知らないのだから。
「王子に刃向かえる人なんて多くないですから。元婚約者だったリーシャなら尚更できないですよ」
「そうか…………」
マルクス王子はどこか納得した様子で、またしてもリーシャに問いかける。
「リーシャ、君が私に何を言おうと罪に問わないことを誓おう。だから君の気持ちを聞かせてはくれぬか?」
王子は真剣な瞳をリーシャに向け、そう言った。
リーシャは一息付き、こう言った。
「私は………私は!ア、アマ…………。マ、マルクス───。………すみません、言えません」
リーシャは苦しそうな表情を浮かべ、俯いた。
恐らく秩序の力の方が少し強いのだろう。
些細な違いだがマルクス王子の名前を言う方が簡単そうに感じた。
それでも俺の名前を言おうと必死な気持ちが伝わってくる。
マルクス王子はそんな事には気づいていない。
「無理を言ってすまなかったな。やはり私には言いにくいか」
そう言って俺の方を見るマルクス王子。
どうやら、俺が聞けということらしい。
俺はリーシャの元に駆け寄る。
これで変わるなんてことは無い。どうにか秩序から彼女を剥がせないものだろうか。
「すみませんアマネさん。私が言えば済む話なのに……………」
リーシャは話す事さえも辛そいのか、弱々しい声でそうつぶやく。
「リーシャ。あまり自分を責めるな。これは仕方ないことなんだ。むしろ耐えられているほうがすごいよ」
俺はリーシャを抱き寄せる。
彼女は重力に逆らうこともなく、俺の胸に全体重を預けてきた。
とっくにリーシャは限界だったのだ。
それも当然だろう。
マルクス王子含め、誰もその影響を受けていることに気づかないほどの強制力を持つ秩序に抵抗しているのだ。
リーシャには相当な精神的負担がかかっているはずだろう。精神的負担は肉体も疲弊させる。これ以上負担をかけると、彼女は壊れてしまうだろう。
「疲れが溜まっています。リーシャを休ませてくれませんか?」
俺はマルクス王子の方を見て、そう言った。
「良いだろう。彼女を寝室に運べ」
マルクス王子はそう指示を出す。
一人の兵士が俺の元に来てリーシャを横に抱いた。
「すみません………アマネさん…………」
「あとは任せろ。リーシャはゆっくり休め」
兵士は城に向かって走って行った。
俺はマルクス王子の方に近づく。
「マルクス王子、このまま話していても拉致が開きません───」
そう言って俺は手に漆黒の刀を握った。
「決闘を申し込みます」
「私と剣で勝負する気か」
「ええ、簡単でいいと思いませんか?」
マルクス王子はニヤリと不気味な笑みを浮かべ口を開いた。
「…………良いだろう。では付いてこい」
そうして俺達はマルクス王子に連れられ、広い練習場のようなところに来た。
どこから来たのか知らないが、派手なカッコをした観客が集まっていた。
恐らくリーシャが見つかったという話では集まってきたのだろう。
これだけの人がいれば決闘の結果で有耶無耶にされることもないだろう。
「ルールは自身が決めた武器のみで殺しは禁止。戦闘不能、または降参した方が負けでいいですね?」
「ああ、良いだろう」
このルールであれば、俺は魔法で生成した武器を自由に使える。
だが相手は王子だ。恐らく一筋縄じゃいかないだろう。それにマルクス王子の持っている剣は今まで対峙して来た敵のものとはどこか違う。
魔剣的な奴だろうか?特殊な文字が書かれていて、<魔眼>を使わずとも魔力の圧を感じる。
どんな能力を持っているかわからないので、警戒しておいた方が良いだろう。
準備が終わり、お互いに剣を相手に向ける。
「では決闘を開始する。…………始め!」
その掛け声と同時にお互いが地面を蹴った。
空気すら殺す凄まじい一閃がぶつかり合う。
それによって発生した衝撃波が塵を巻き上げる。
やはり王子の剣は普通では無い。ほとんどの場合、俺の刀の熱で剣が溶け始めるはずだが、王子の魔剣はその片鱗すら見せない。
どうやら武器を奪うのは無理そうだな。
俺たちはお互いに後ろに飛び、牽制し合う。
先にしかけてきたのは王子だった。
王子の斬撃が俺に襲いかかる。
それを俺は確実に防いでいく。
力では俺の方が上だ。
しかし剣術は王子の方が上だ。
王子には隙が全く見えない。
俺の刀を最低限の動きだけで、受け流す。
そして完璧なタイミングで剣を振るってくる。
俺は防御する一方であまり攻撃に移れていない。
このまま押されると負ける可能性がある。
なら───。
俺は一気に後ろ側に飛び、王子の間合いから離れた。
「ハンドガン」
刀が銃に変形した。
俺は王子の足や腕を狙い、容赦なく引き金を引く。
命を奪ってしまうのではという心配など湧かなかった。この程度で王子を倒せる想像なんて出来なかったからだ。
少しでも手傷を追わせようという気持ちだった。
案の定、王子は弾が見えているかのように魔剣でそれを防ぎながら、最速で俺の方に向かって走ってきた。
不意に放った一発が王子の足を掠めた。
傷口に炎が移り、燃える。
王子は冷静に傷口の周りを剣でさき、炎を消した。
その精神力に俺は圧倒され、引き金を引く手を緩めてしまった。
その隙を逃す事無く、王子は間合い詰めてきた。傷をおったのにも関わらず、速度は落ちていなかった───むしろ上がっていた。
「ブレード」
王子の魔剣が間合いに入ったため、俺は銃を刀に戻し、急いで防御の姿勢をとった。
すると王子はニヤリと笑みを浮かべ、突然その場で立ち止まった。
「│炎烈神閃《エンレツカセン》」
王子の魔剣に竜巻のような炎が巻き付く。
その魔剣を王子が振ると、膨張しながら俺の視界を真っ赤に染め上げた。
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