ドSな彼女にお仕置きされて

ウケケ

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泌尿器科にて

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日曜の午前、拓也は重い足取りで病院の前に立っていた。
日曜診療をしている数少ない泌尿器科を探し当て、ようやくたどり着いたのだ。

(……まさか日曜の朝から、こんなところに来ることになるとは……)

自動ドアをくぐると、白を基調とした待合室。受付には清楚な雰囲気の女性が座っていた。
拓也は喉が渇くのを感じながら、カウンターに近づく。

「……あの、診察お願いしたいんですけど」

女性は微笑を浮かべ、柔らかな声で問い返した。
「どうされましたか?」

拓也は一瞬、息を詰まらせる。頭の中に昨夜の記憶がよぎり、言葉に詰まった。

(……彼女に金玉蹴られた、なんて言えるわけねぇし……)

喉を鳴らし、しどろもどろに口を開く。
「あの……えっと……バイクでコケて……金玉、打って……腫れちゃったんで……み、見てください」

言い終えた瞬間、顔が一気に熱くなる。

(やべっ、“見てください”って……なんか変態みたいじゃないか!?)

心臓が早鐘のように鳴り、思わず視線を逸らした。だが受付の女性は、嫌な顔も笑いも見せず、淡々と頷いた。

「そうしましたら、こちらの問診票にご記入ください」

差し出された紙を受け取り、拓也は椅子に腰を下ろす。
項目を目で追いながら、さらに顔が赤くなる。

「……尿が出にくい? 残尿感? 尿に血が混じる?」

チェック項目がどれもピンとこない。

(いやいやいや……“金玉が腫れました”って項目はないのかよ!?)

焦りながら欄を埋めていくと、端の方に小さく「睾丸のお悩み」という項目を見つけた。
その下に「痛み」「腫れ」と並んでいるのを見て、ようやく息を吐き出す。

「……あった……」

ほっとしながら「痛み」と「腫れ」にチェックを入れ、残りを記入して受付に差し出した。
女性は何事もなかったように受け取り、にこやかに微笑む。

「はい、ありがとうございます。診察まで少々お待ちください」

拓也は深く椅子に座り直し、冷たい汗を背中に感じながら目を閉じた。

(……はぁ、恥ずかしすぎる……早く終わってくれ……)

待合室の時計の音だけが、やけに大きく響いていた。



一時間ほど待合室で身を縮めていた拓也は、ようやく名前を呼ばれた。
重い足取りで診察室に入ると、四十前後と思しき男性医師と、若い女性の看護師が迎え入れる。

「こんにちは。ええと……問診票に、“バイクで転倒して睾丸を打撲、痛みと腫れ”と書かれていますね」
医師は淡々と確認し、眼鏡の奥からこちらを見た。

「……はい、そうです」
拓也は喉を鳴らし、消え入りそうな声で返事をした。

「では、診察しましょうか」

そう言うと医師は一度部屋を出ていき、看護師が柔らかな声で近づいてきた。
「ズボンと下着を脱いで、このカゴに入れてください。それからベッドに横になってくださいね。毛布を掛けますので」

言われるままズボンと下着を脱ぎ、カゴに入れる。下半身は完全に無防備、毛布一枚だけが頼りだ。
看護師が手早く毛布を掛けてくれたが、拓也の心臓は早鐘のように鳴り続ける。

(……ふるちんで毛布一枚って……きつすぎるだろ……)

やっと医師が戻ってきた。手には機械を持っている。
看護師が「失礼しますね」と言って、無慈悲に毛布を捲り上げる。冷たい空気が股間に触れ、腫れ上がった睾丸が露わになった。

医師が一瞥し、眉を寄せる。
「……結構腫れてますねー。じゃあ触診しますねー」

そのまま手を伸ばし、指先で睾丸を転がすように、じっくり、丁寧に触っていく。

「っ……!」

拓也の身体がビクンと跳ねる。痛みが鋭く走り、押し殺すように声を漏らす。

「うっ……」

しかし、不思議なことに――激痛のはずなのに、敏感な場所を何度も確かめられるうち、条件反射のように別の反応が現れてしまう。

(やばい……なんで、こんな時に……)

必死に抑えようとしても、身体は正直だった。中年男性の手に睾丸を転がされるその最中だというのに、無情にも屹立が始まっていた。

心の中で叫ぶほど、焦りは増す一方。その焦りがまた逆効果になり、ペニスはますますガチガチに固くなっていく。

(恥ずかしすぎる……死にたい……)

毛布を捲り上げたまま立っている看護師は、その変化をはっきりと見ていた。驚いたように目を瞬き、そして頬を赤らめ、だが、仕事だからと凝視する。

拓也はその視線すら感じ取れず、痛みと羞恥と昂りに翻弄されながら、ただ硬直するしかなかった。



医師は眼鏡を押し上げながら、低い声で告げた。
「触った感じは大丈夫そうですが、一応エコーもやっておきましょう」

そして視線を横に向ける。
「看護師さん、補助をお願いします」

「はい」
若い看護師が一歩近づき、無表情のまま器具を準備する。その仕草がどこか緊張感を孕んでいた。

ベッドに横たわる拓也の下半身に、ひやりと冷たい感触が広がる。
「では、ジェル塗りますねー」

ぬるりとした感触が睾丸全体に塗りたくられ、思わず声が漏れる。
「うっ……! あ、あぁ……っ」
身体がビクンと震え、足が小さく跳ねた。

「ちょっと痛いですけど……少し我慢してくださいねー」
看護師の声はあくまで柔らかい。だが――拓也にとって、その「我慢してくださいね」という言葉は残酷だった。

(……わかるわけないだろ……金玉の痛みなんて……!)

ジェルを塗り終えると、医師が淡々と指示を出す。
「はい、それでは持ち上げて……少し引っ張って……はい、そこで固定」

「はい」
看護師は指示通りに睾丸を持ち上げ、時に軽く引っ張り、またひっくり返すようにして位置を調整する。そのたびに拓也の身体はビクンビクンと跳ね、押し殺せないうめき声が漏れる。

「っ……くっ……あ、あぁぁ……!」

しかし痛みに震えながらも、拓也のペニスは裏切るように反応していた。
そして、更にこれ以上ないほど硬く屹立し、主張している。

(やめろ……こんな時に……! なんで……!)

三分か五分か――体感では永遠のように長い時間が過ぎる。
やがて亀頭から透明な雫がたれ、内腿を濡らした頃、ようやく医師が口を開いた。

「はい、終わりますね。では、待合室でお待ちください」

それだけ言い残し、医師はとっとと部屋を出ていった。
残された拓也は痛みと羞恥でぐったりとベッドに沈み込む。

看護師がタオルを手に近づき、優しく声をかけた。
「では、拭き取りますねー」

ぬぐわれた瞬間、またも強烈な痛みが走り、拓也は思わず飛び跳ねた。
「うぁっ……!」

看護師は小さく微笑んだように見えた。医師がいなくなったせいか、その手つきは心なしかゆっくりと、優しく、どこか艶めいている。
ぬめるジェルを丁寧に拭き取り、最後にそっとペニスに滲んだ雫まで念入りにぬぐってくれる。

「……はい、きれいになりました。では、服を着て待合室でお待ちください」

耳元でささやくように言うと、看護師はタオルを片づけ、何事もなかったかのように姿勢を正した。

拓也は頬を赤くしながら小さく頷くしかなかった。
痛み、羞恥、そして不可解な昂ぶりが入り混じったまま、冷たい空気の中で衣服を手に取った。
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