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泌尿器科の続き
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診察を終えて待合室の椅子に腰を下ろした拓也は、しばし項垂れていた。
(……俺、男に玉を触られて勃つとか……もう終わってるだろ……)
絶望の中で唇を噛みしめる。だがすぐに脳裏に蘇ってきたのは、若い看護師の細い手、柔らかくて冷たいジェル、そして「拭き取りますね」と囁いた声だった。
(あの子……可愛かったな。マスク美人かもしれないけど……俺に気があるように見えたし……)
思い出すだけで胸が熱くなり、ズボンの奥でまたしてもペニスが盛り上がる。
(はぁ……もうあんなことされたら、お婿に行くしかないわ……)
そんな下らないことを考えていると番号を呼ばれた。
「受信番号11番の方、診察室へどうぞ」
慌てて立ち上がるが、股間はどうにも誤魔化しようがない。フル勃起をなんとか隠そうと、ファイルを前に持って歩く。診察室に入った瞬間、医師と看護師の視線が一瞬だけ拓也の股間に流れ、拓也の心臓は跳ねた。
医師は淡々とカルテをめくりながら口を開いた。
「えー……触診でもエコーでも、特に異常は見当たりませんね」
拓也は食い下がる。
「でも……腫れてて、ものすごく痛いんです。本当に大丈夫なんですか?」
医師は椅子に腰かけ、ペンを指で弄びながら説明する。
「睾丸というのはですね、“白膜”という丈夫な膜で覆われているんですよ。その白膜の内側で出血すると、内圧が高まって非常に敏感になります。……ぎゅうぎゅうに詰め込まれた睾丸が内側から押し広げられている状態、とでも言いましょうか。そのせいで、ちょっとした刺激でも痛みが強く出るんです」
拓也は顔をしかめる。
「……それで大丈夫なんですか?」
医師は少し笑みを含ませて首を振る。
「ええ、白膜はかなり丈夫で、柔軟性もあります。ですから――手で叩かれたり、足の甲で軽く蹴られる程度では、そうそう潰れることはありません」
その言葉に拓也の鼓動が止まる。
“手で叩かれる”“蹴られる”――あまりに的確すぎる表現。
医師はさらに言葉を続けた。
「ただし、固い靴の爪先で強く蹴られるとか、道具で一点に集中して叩かれる、そういう衝撃は危険です。そうした行為は控えてくださいね」
淡々とした医師の声が、まるで拓也が“金蹴りマニア”であることを見透かしているかのように響いた。
拓也の背中を冷たい汗が伝う。
(……バレてる? いや、そんなはず……でも……)
その横で、看護師が小さく頬を赤らめ、カルテにメモを取っている姿が目に入る。
拓也は股間を押さえながら、羞恥と恐怖と興奮が入り混じった感覚に身を焦がした。
診察室のドアが閉まると、静寂が戻った。
拓也の足音が遠ざかっていくのを聞きながら、若い看護師は小さく唇を尖らせた。
「先生……どうしてさっき、あんなこと言ったんですか?」
カルテを閉じた医師は顔を上げずに答える。
「ん? 金蹴りの話か?」
看護師は思わず赤面する。
「はい……だってあんな言い方……誤解されちゃいません?」
ようやく顔を上げた医師は、淡々と微笑を浮かべた。
「誤解じゃないさ。……彼は間違いなく、金蹴りマニアだよ」
「えっ……どうしてわかるんですか?」
看護師はペンを止め、半ば呆れたように医師を見つめた。
医師は椅子に深く腰掛け、淡々と説明を始める。
「普通の男なら、睾丸に痛みがあって触診された時……勃起なんてできない。むしろ身体を丸めて、縮こまって、痛みから逃げようとするはずだ。でも彼は違った。あれだけグリグリと押されているのに、立派に勃起していた。あれは……そういう性癖じゃなきゃできない反応だよ」
看護師は目を丸くする。
「えー……イケメンだったのに……残念だなぁ……」
医師は肩をすくめる。
「残念か? 別にいいと思うけどな。そういう男は、時々金玉を蹴ったり握り潰してやれば喜ぶんだ。ほら、それだけで満足するんだから、むしろ扱いやすいだろ?」
「……えっ」
看護師は呆気にとられ、それから小さく吹き出した。
「先生、そういう見方するんですか……確かに、そう言われると……なんかアリな気がしてきました」
「だろう?」
医師は眼鏡を指先で押し上げる。
「それに、ああいう趣味の人は必ずまた来る。次に来たときに、業務に支障が出ない程度にモーションをかけてみろ。案外、あっさり落ちると思うよ」
看護師はしばらく沈黙していたが、やがて小さく頷いた。
「なるほど……ちょっと考えてみます」
診察室の中には、カルテを閉じる音と、看護師の小さな笑みだけが残った。
拓也は帰りの電車で、スマホを握りしめながら優香に報告を打ち始めた。
拓也
病院行ったよ。特に異常はないって😄
優香
あんなに腫れてたのに異常なし!?😳
拓也
なんか、金玉って“白膜”?ってので覆われてて、出血すると白膜の中でぎゅうぎゅうになるんだって😅
それでちょっとの刺激で激痛になるらしい💦
白膜の中が血でぱんぱんになるから、金玉も大きくなるっぽい🤯
優香
出血でぱんぱんになってるのに平気なの!?😨
拓也
触診とエコーされたけど、すげー痛かったよ😭
優香
ご褒美じゃん❤️
拓也
……いや、それがさ、中年の医者に触診されて痛いのに勃っちゃったんだよ↗️😭
優香
拓也……玉責めてくれたら男でもいいの……😳💦
拓也
いやいやいや、ジェル塗ったりエコー補助してくれたのはかわいい看護師だったよ💖
看護師に代わってからこそ、フル勃起だったんだから!!😳🔥
優香
……じゃあ、一応はノーマル(?)なのかな😑
拓也
ビンビンになり過ぎて、我慢汁まで出てたみたいで、ジェル拭き取ってくれた時にそれまで拭いてくれたんだよ😅
優香
治療してもらいに行ってビンビンとか、ちょっと引くんだけど
拓也
いや、医者が出て行った後なんだけど、ジェルと一緒に丁寧に拭き取ってくれて、すごく優しくて……なんかエロい感じになってて、俺に惚れたんじゃねーかな😏💦
優香
……まあ、大丈夫だったならいいや
またね
拓也
おー、また来週👋
(……俺、男に玉を触られて勃つとか……もう終わってるだろ……)
絶望の中で唇を噛みしめる。だがすぐに脳裏に蘇ってきたのは、若い看護師の細い手、柔らかくて冷たいジェル、そして「拭き取りますね」と囁いた声だった。
(あの子……可愛かったな。マスク美人かもしれないけど……俺に気があるように見えたし……)
思い出すだけで胸が熱くなり、ズボンの奥でまたしてもペニスが盛り上がる。
(はぁ……もうあんなことされたら、お婿に行くしかないわ……)
そんな下らないことを考えていると番号を呼ばれた。
「受信番号11番の方、診察室へどうぞ」
慌てて立ち上がるが、股間はどうにも誤魔化しようがない。フル勃起をなんとか隠そうと、ファイルを前に持って歩く。診察室に入った瞬間、医師と看護師の視線が一瞬だけ拓也の股間に流れ、拓也の心臓は跳ねた。
医師は淡々とカルテをめくりながら口を開いた。
「えー……触診でもエコーでも、特に異常は見当たりませんね」
拓也は食い下がる。
「でも……腫れてて、ものすごく痛いんです。本当に大丈夫なんですか?」
医師は椅子に腰かけ、ペンを指で弄びながら説明する。
「睾丸というのはですね、“白膜”という丈夫な膜で覆われているんですよ。その白膜の内側で出血すると、内圧が高まって非常に敏感になります。……ぎゅうぎゅうに詰め込まれた睾丸が内側から押し広げられている状態、とでも言いましょうか。そのせいで、ちょっとした刺激でも痛みが強く出るんです」
拓也は顔をしかめる。
「……それで大丈夫なんですか?」
医師は少し笑みを含ませて首を振る。
「ええ、白膜はかなり丈夫で、柔軟性もあります。ですから――手で叩かれたり、足の甲で軽く蹴られる程度では、そうそう潰れることはありません」
その言葉に拓也の鼓動が止まる。
“手で叩かれる”“蹴られる”――あまりに的確すぎる表現。
医師はさらに言葉を続けた。
「ただし、固い靴の爪先で強く蹴られるとか、道具で一点に集中して叩かれる、そういう衝撃は危険です。そうした行為は控えてくださいね」
淡々とした医師の声が、まるで拓也が“金蹴りマニア”であることを見透かしているかのように響いた。
拓也の背中を冷たい汗が伝う。
(……バレてる? いや、そんなはず……でも……)
その横で、看護師が小さく頬を赤らめ、カルテにメモを取っている姿が目に入る。
拓也は股間を押さえながら、羞恥と恐怖と興奮が入り混じった感覚に身を焦がした。
診察室のドアが閉まると、静寂が戻った。
拓也の足音が遠ざかっていくのを聞きながら、若い看護師は小さく唇を尖らせた。
「先生……どうしてさっき、あんなこと言ったんですか?」
カルテを閉じた医師は顔を上げずに答える。
「ん? 金蹴りの話か?」
看護師は思わず赤面する。
「はい……だってあんな言い方……誤解されちゃいません?」
ようやく顔を上げた医師は、淡々と微笑を浮かべた。
「誤解じゃないさ。……彼は間違いなく、金蹴りマニアだよ」
「えっ……どうしてわかるんですか?」
看護師はペンを止め、半ば呆れたように医師を見つめた。
医師は椅子に深く腰掛け、淡々と説明を始める。
「普通の男なら、睾丸に痛みがあって触診された時……勃起なんてできない。むしろ身体を丸めて、縮こまって、痛みから逃げようとするはずだ。でも彼は違った。あれだけグリグリと押されているのに、立派に勃起していた。あれは……そういう性癖じゃなきゃできない反応だよ」
看護師は目を丸くする。
「えー……イケメンだったのに……残念だなぁ……」
医師は肩をすくめる。
「残念か? 別にいいと思うけどな。そういう男は、時々金玉を蹴ったり握り潰してやれば喜ぶんだ。ほら、それだけで満足するんだから、むしろ扱いやすいだろ?」
「……えっ」
看護師は呆気にとられ、それから小さく吹き出した。
「先生、そういう見方するんですか……確かに、そう言われると……なんかアリな気がしてきました」
「だろう?」
医師は眼鏡を指先で押し上げる。
「それに、ああいう趣味の人は必ずまた来る。次に来たときに、業務に支障が出ない程度にモーションをかけてみろ。案外、あっさり落ちると思うよ」
看護師はしばらく沈黙していたが、やがて小さく頷いた。
「なるほど……ちょっと考えてみます」
診察室の中には、カルテを閉じる音と、看護師の小さな笑みだけが残った。
拓也は帰りの電車で、スマホを握りしめながら優香に報告を打ち始めた。
拓也
病院行ったよ。特に異常はないって😄
優香
あんなに腫れてたのに異常なし!?😳
拓也
なんか、金玉って“白膜”?ってので覆われてて、出血すると白膜の中でぎゅうぎゅうになるんだって😅
それでちょっとの刺激で激痛になるらしい💦
白膜の中が血でぱんぱんになるから、金玉も大きくなるっぽい🤯
優香
出血でぱんぱんになってるのに平気なの!?😨
拓也
触診とエコーされたけど、すげー痛かったよ😭
優香
ご褒美じゃん❤️
拓也
……いや、それがさ、中年の医者に触診されて痛いのに勃っちゃったんだよ↗️😭
優香
拓也……玉責めてくれたら男でもいいの……😳💦
拓也
いやいやいや、ジェル塗ったりエコー補助してくれたのはかわいい看護師だったよ💖
看護師に代わってからこそ、フル勃起だったんだから!!😳🔥
優香
……じゃあ、一応はノーマル(?)なのかな😑
拓也
ビンビンになり過ぎて、我慢汁まで出てたみたいで、ジェル拭き取ってくれた時にそれまで拭いてくれたんだよ😅
優香
治療してもらいに行ってビンビンとか、ちょっと引くんだけど
拓也
いや、医者が出て行った後なんだけど、ジェルと一緒に丁寧に拭き取ってくれて、すごく優しくて……なんかエロい感じになってて、俺に惚れたんじゃねーかな😏💦
優香
……まあ、大丈夫だったならいいや
またね
拓也
おー、また来週👋
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