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第6章
第115話
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と、そこで、ミケさんが指示を言い終わる前に、オープンチャンネルで、
「その機影たちッ‼ 見忘れはせんぞッ‼ アヴァドンのミケの極悪《ごくあく》TSチ-ムのトロイメンカッツェたちだなッ‼ 我等《われら》の町に、今度はどんな災厄《さいやく》を行《おこな》いに来《き》たッ‼」
と、アルセカーナの自警団とおぼしき人が、オイラたちに向けて通信して来たッ⁉
「見たら分かるやろッ⁉ 不甲斐ないオマエらに代わって、この町を襲っとる、この赤いG²と戦ったっとるんや! 今回はオマエらと敵対するつもりも何かを奪うつもりもない! まあ、もちろん前にオマエらから奪ったFGを売った金を返すつもりもないけどな! そやけどや! G²相手にオマエらやったら荷が勝ち過ぎとる! こっちは個人的に、あのG²に恨みがあるんや! オマエらには何もせえへんし、あのG²はキッチリ倒したるさかい、オマエらは黙って見とき! 既にアイツにボロ負けしたっぽいオマエらからしたら渡りに船やろうがッ⁉」
フェアタイディゲンが放《はな》つ垂直《すいちょく》ミサイルをバックダッシュで避《よ》けつつ、ミケさんが巻《まく》くし立《た》てる!
「クッ……確かに、それが本当なら、我々としても渡りに船だ。だが、オマエは、アヴァドンとまで呼ばれるほど貪欲に強奪を繰り返す極悪人だ! それに、オマエたちは、既に1度、我々からFGを強奪した過去がある! そんなオマエたちをすんなりとは信じられんな!」
尚《なお》も食い下がる自警団の方。
このクソ忙しい時に、勘弁して欲しいんスけど……ッ⁉
「いちいち食い下がるなぁ……。もし、うちらが本当に強奪しにこの町に来たんやったら、このG²がこの町を襲っとる混乱に乗じて自警団倉庫やGショップを襲って、既にガッポリ奪った挙句に、もうとっくに逃げとるやろがッ⁉ 逆に言うと、ここで、こうして、この赤いG²と未だに戦っとる時点で、うちらが今はこの町から強奪する気がないんが、普通に考える頭があるんやったら分かるやろが! いちいち食い下がって邪魔せんと、そこで大人しく黙って見とき! それと、本当に邪魔やから、うちらが有利になったらオマエらも助かるんやから、センサージャマーも切って貰おうかッ⁉」
しつこく食い下がる自警団の方に、ミケさんが鋭く切り返す。
「クッ……確かに理《り》に適《かな》っている……。分かった。こちらとしても、これ以上の損害を出したくはない。オマエたちが、その赤いG²を倒してく大人しくこの町から出て行って貰《もら》えれば言う事はない。センサージャマーも、ここは切ろう。だが、少しでも、おかしな挙動《きょどう》をすれば、後ろから狙い撃つと覚えておけ!」
と、自警団の方が言い、オープンチャンネルの通信を切る。
直後、センサージャマーが解除されたみたいで、センサーにフェアタイディゲンと、自警団たちのFGの信号が映《うつ》る。
「フンッ! 始めっからそうしとったら良いんや! よし! 話《はなし》は付《つ》いた! 後は、この赤いのを完膚《かんぷ》なきまでに、メッタメッタにブッ壊すだけや!」
ミケさんが、フェアタイディゲンにトライバレルのバレットを牽制《けんせい》に放《はな》ちつつ、強気に言《い》い放《はな》つ。
「この化け物G²だけじゃなくて、この町の自警団とも戦う事になったらどうしようと思ったっスけど、話が上手くまとまって穏便に済んで良かったっス。」
ホッと胸《むね》を撫《な》で下《お》ろすオイラ。
「その機影たちッ‼ 見忘れはせんぞッ‼ アヴァドンのミケの極悪《ごくあく》TSチ-ムのトロイメンカッツェたちだなッ‼ 我等《われら》の町に、今度はどんな災厄《さいやく》を行《おこな》いに来《き》たッ‼」
と、アルセカーナの自警団とおぼしき人が、オイラたちに向けて通信して来たッ⁉
「見たら分かるやろッ⁉ 不甲斐ないオマエらに代わって、この町を襲っとる、この赤いG²と戦ったっとるんや! 今回はオマエらと敵対するつもりも何かを奪うつもりもない! まあ、もちろん前にオマエらから奪ったFGを売った金を返すつもりもないけどな! そやけどや! G²相手にオマエらやったら荷が勝ち過ぎとる! こっちは個人的に、あのG²に恨みがあるんや! オマエらには何もせえへんし、あのG²はキッチリ倒したるさかい、オマエらは黙って見とき! 既にアイツにボロ負けしたっぽいオマエらからしたら渡りに船やろうがッ⁉」
フェアタイディゲンが放《はな》つ垂直《すいちょく》ミサイルをバックダッシュで避《よ》けつつ、ミケさんが巻《まく》くし立《た》てる!
「クッ……確かに、それが本当なら、我々としても渡りに船だ。だが、オマエは、アヴァドンとまで呼ばれるほど貪欲に強奪を繰り返す極悪人だ! それに、オマエたちは、既に1度、我々からFGを強奪した過去がある! そんなオマエたちをすんなりとは信じられんな!」
尚《なお》も食い下がる自警団の方。
このクソ忙しい時に、勘弁して欲しいんスけど……ッ⁉
「いちいち食い下がるなぁ……。もし、うちらが本当に強奪しにこの町に来たんやったら、このG²がこの町を襲っとる混乱に乗じて自警団倉庫やGショップを襲って、既にガッポリ奪った挙句に、もうとっくに逃げとるやろがッ⁉ 逆に言うと、ここで、こうして、この赤いG²と未だに戦っとる時点で、うちらが今はこの町から強奪する気がないんが、普通に考える頭があるんやったら分かるやろが! いちいち食い下がって邪魔せんと、そこで大人しく黙って見とき! それと、本当に邪魔やから、うちらが有利になったらオマエらも助かるんやから、センサージャマーも切って貰おうかッ⁉」
しつこく食い下がる自警団の方に、ミケさんが鋭く切り返す。
「クッ……確かに理《り》に適《かな》っている……。分かった。こちらとしても、これ以上の損害を出したくはない。オマエたちが、その赤いG²を倒してく大人しくこの町から出て行って貰《もら》えれば言う事はない。センサージャマーも、ここは切ろう。だが、少しでも、おかしな挙動《きょどう》をすれば、後ろから狙い撃つと覚えておけ!」
と、自警団の方が言い、オープンチャンネルの通信を切る。
直後、センサージャマーが解除されたみたいで、センサーにフェアタイディゲンと、自警団たちのFGの信号が映《うつ》る。
「フンッ! 始めっからそうしとったら良いんや! よし! 話《はなし》は付《つ》いた! 後は、この赤いのを完膚《かんぷ》なきまでに、メッタメッタにブッ壊すだけや!」
ミケさんが、フェアタイディゲンにトライバレルのバレットを牽制《けんせい》に放《はな》ちつつ、強気に言《い》い放《はな》つ。
「この化け物G²だけじゃなくて、この町の自警団とも戦う事になったらどうしようと思ったっスけど、話が上手くまとまって穏便に済んで良かったっス。」
ホッと胸《むね》を撫《な》で下《お》ろすオイラ。
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