G.B.S(グレーター・ビースト・サーガ)

皆木 亮

文字の大きさ
107 / 178
第5章

第123話

しおりを挟む
「クッ…分った。我等《われら》、自警団は、新統合《しんとうごう》の軍門《ぐんもん》に下《くだ》ろう。町長や、ショップ関係者にも、話は通そう。だから、まずは、この極悪TSトレジャースティーラーのアヴァドン共を、倒してくれ!」
 自警団の団長さんが、新統合軍《しんとうごうぐん》に、かしずく意《い》を述《の》べるッ⁉


「了解した。この場は、我等《われら》、新統合《しんとうごう》に任せてもらおうッ! TSトレジャースティーラー共《ども》! このSGソルジャーギア、ダギナスの性能! 存分に味わうが良い!」
 そう新統合《しんとうごう》の部隊長が言ったかと思うと、新統合《しんとうごう》のダギナスと呼ばれた、SGソルジャーギアとかいう新種のGギアたちが一気に爆《は》ぜた!



 水平《すいへい》ミサイルを乱射《らんしゃ》しながら、右外腕部《うがいわんぶ》からガトリングガンを放《はな》って接近《せっきん》してくるッ⁉

「クッ…! 脚部《きゃくぶ》のアリーエルスラスターが死んでいるからッ⁉」
 ラーゼンレーヴェが、襲い来るミサイルを、オサフネで切り払いつつ、ガトリングガンを回避しようとするが、脚部《きゃくぶ》のアリーエルスラスターの超加速が使えない為、回避し切れず、胴体部に、モロに当たるッ⁉


「グッ…! モロに食らってもうとる…ッ⁉」
 中空を飛ぶタイニーダンサーも、PBLHピブレハが使えないせいで、ガトリングの掃射《そうしゃ》で、胴体部が、モロに被弾する!




「ケビン⁉ リーダー⁉ クッ……いま、ユリンちゃんが助けるからねッ!」
 ユリンさんが、Lライトトライバレルのバレットを、ミケさんたちを襲う群れに掃射《そうしゃ》する!

 その攻撃で、ダギナスの先頭の数機が、腕部《わんぶ》や、脚部《きゃくぶ》などを損傷するが!


「よくも味方をやりやがったな! 食らえ!」
 ダギナスの反撃のレーザーライフルの一撃が、エンジェルシードを襲う!


「キャッ!?」
 ユリンさんが、胴体部への攻撃を、右手で庇う!


 しかし、無敵装甲のはずのエンジェルシードの右腕が被弾により、大きく抉《えぐら》れる⁉


 あのエンジェルシードの装甲を、あんなに損傷させるなんてッ⁉

 あのレーザーライフル、トライバレル並みの出力なのかッ⁉


「食らえ、鈍重《どんじゅう》KGナイトギア!」
 ダギナスたちが、エンジェルシードに追撃のレーザーライフルを放《はな》つ!




 その攻撃を、
「ユリン!」
 フェストクングが肩代わりし、レーザーを相殺する!




「マカロニ! サンキュ…」
 ユリンさんが、感謝の言葉を掛けようとした、その刹那!


「レーザーを相殺できてもなぁッ!」
 ダギナスが、両外腕部《りょうがいわんぶ》から、ガトリングをフェストゥングとエンジェルシードに掃射《そうしゃ》する!




「あぅッ⁉」


「クッ…こう実弾で来られては…ッ⁉」
 レーザーなら無敵なフェストゥングも、実弾の雨あられで身動きが取れないッ⁉




 タイニーダンサーが、ラーゼンレーヴェが、エンジェルシードが、フェストゥングが、ダギナスたちのガトリングの十字砲火で、少しずつ、だけど、確実にダメージを蓄積していくッ⁉


「クッ……このままみんながやられるのを黙って見ているだけなんて嫌だ! だったら、オイラが! オイラだってッ‼」
 手近のエンジェルシードとフェストゥングにガトリングを掃射《そうしゃ》するダギナスの部隊に、垂直《すいちょく》ミサイルを射出《しゃしゅつ》! 大型バズーカを乱射しつつ近づく!


 ミサイルもバズーカも、ことごとく回避されるが、これでエンジェルシードたちへの攻撃が止んだだろ! だったら!


「ユリンさん! マカロニさん! 距離を取って砲撃を! ここはオイラがたてに……」


 と、指示を言い終わる前に。

「はしゃぐな! このカラフルゲズ野郎!」
 オイラの攻撃をいなしたダギナスの部隊が、あの超出力のレーザーライフルをゲズCツイン²カスタムのオイラが乗っている胸部コックピット部に直撃させたッ⁉
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...