明日は快晴の戦争日和です

第二、ASWa

現在、殺し合い中

　一般市民との境目になっているこの扉は、全くそんなことを感じさせない見た目だ。真っ白で銀色のドアノブで清潔感溢れる扉だ

もちろんそれは一般市民の枠に入らない･･･まぁプレイヤーと呼ぼう。プレイヤー側からもその色は同じで、扉をくぐると政府関係者に扉を閉められる。

そのときに後ろを振り返って見るこの扉の色は本当に異質だ



樹齢百年近くある大木の中に真っ白な傷一つない扉が埋め込まれてるんだ

しかも大木の後ろには普通に森だ。この扉はどこでもドアかと最初の一年はずっと思ってた、勿論今もだけどな。



　この病院にありそうなくらい真っ白な扉が戦闘が終わるたびに血だらけの傷だらけに変化する。理由は一つ、この扉付近で戦闘が起こるからだ
　ASWaはタイプアップ以外に終わらせることが出来る


　勝者が決まったとき

　プレイヤー全員が死んだとき

　戦闘不能・・・・な状態になったとき


　プレイヤー全員が戦闘会場に入った瞬間、この真っ白い扉は完全に鍵がかかって誰も出入りできなくなる。

時間が経つにつれて不安でリタイアを叫ぶ人が増える

ゲームで殺したことがあっても生身で殺したことはないような奴らがプレイヤーだから

　みんな怖くなって恐怖に縛られ続けて自分が助かるためだけに扉へと向かう。そして同じことを考えた奴が憎くなっていって気が付いたらそこで殺し合いが始まる


　だからこの扉は戦闘が始まるまでは綺麗だけど戦闘が終了したら血まみれの傷だらけだ

　俺は人を殺すのも殺すのを見るのも殺されるのもごめんだ。誰かの為じゃない、俺はこれ以上自分の手を汚したくない

だから殺さずに逃げまくっている

運良く出会った奴らはスタンガンで気絶させて戦闘終了にする。それを政府は気に入いってない

　ASWaに送られてくるのはニートやら殺人者一歩手前の奴らが来る。政府に社会で生きていけないと判断された人だ

それ以外には地区で迷惑な奴だったり更正できないと見放された子供たち

　おかげで公務員が回されることはほとんどない。とくに警察は回されてこない。社会に必要と見なされてるし、地区長に公務員は選ぶなって釘が刺されてるとはずだ

　俺は他人に社会で生きていけないと烙印を押される人間はいないと思ってる。そんなこと他人が思う前に自分で気づけるはずだから

　皆本さんのような世界的に有名な人がASWaに参加させられた理由は･･･確実に

今後の政府の邪魔になるから。位しかない

　俺みたいな一般人は今後使えるかを確認するためでもが、ここは政府が邪魔と認定した人まで送られてくる。そういった人が消えると日本が崩壊する可能性が浮上する

　本当にこのASWaは重要人物でも、ニートでもいろんな人を送ってくる。とりあえず重要人物なのかは判断しづらいから片っ端から気絶させて助けていく


　ここのルールには戦闘不能状態ならば・・・・・・・・・終了と聞かされている。気絶すれば闘うことはできないだろ

マンガみたいに首トンで気絶なんてできるわけないし少し傷は残るけどスタンガンでちょっと首に電流を流せば一発だ。

ジリリリリ!!


始まった

この地獄の戦争

まず始めに俺が毎回確認することは誰が参加者なのか。一昨日助けたおっさんは･･･いない。
怖くなって来れなくて死亡か


せっかく、助けたのに･･･


まぁ仕方ない。全員新しい奴か


今日も頑張って逃げて、逃がしていきますか