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一章
コゴレ王国
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取り押さえられた、いや待ってよ。話くらい聞いてくれよ!そんなに刃先を突き立てないでさ!
「ちょっと、ちょっと、待って!一旦待って!」
「待てるか!怪しい奴がいて、待てと言われて待つ奴がいると思うか!」
「その通りですけど、悪気はないんですって待ってください。いや、本当に!」
「そんなことを言って抜け出すつもりだろう。そうはさせんz「まぁ待て、話くらい聞いてやってもいいだろう。」……仕方ないな、こっちへ来い!」
そう言われて、門の近くにあったテントの様な小屋に連れていかれた。
「ここで大人しく待ってろ!逃げたら、わかってるよな?」
「分かってます、分かってますから!」
ふぅ、なんとか助かった様だ。
俺なんか怪しいところあったかな?やっぱりなんか許可証みたいなのが必要だったのかもしれない。いや待てよ、それだとその許可証を無くした人も槍を向けられるのか?
そんなわけないよなぁ。
じゃあ、何が悪かったんだろ?
あっ……そういえば、俺来てるの制服だった…。
そりゃ変な格好の奴いたら取り押さえられるわな。
そうやって自分の中で結論づけていると、さっきの男達2人の話し声が聞こえてきた。
「なんであんなやつ庇うんだよ!どう考えてもおかしいだろ!」
「まぁまぁ、あの人を見てると、そんな悪気がある様には感じられなかったんだ。」
「お前がそういうならそうかもしれねぇが、それのせいで何か問題が起こっても俺はしらねぇからな!」
「あぁ、分かっているさ。迷惑は絶対にかけないよ。」
「ハッ!」
いやぁ、話している内容が筒抜けなんだけどそれって大丈夫なの?
そんなことを考えていると、俺を助けてくれた方の男性が、入ってきた。
「君、すまないね。少し乱暴だっただろう。これも仕事なんだ、彼を許してやってくれ。」
「何言ってるんですか、悪いのは僕の方ですよ。なんせこんな服を着てるんですから、怪しまれるのは当然ですよね。」
少し乾いた笑いをすると、彼も優しく笑ってくれた。
「やっぱり、君は悪い人には感じられないよ。
で、どうしたんだい。申し訳無いが、僕は君を見た覚えがないんだ。ここに始めてくる人だろう?
しかし、君がきた方向から来れるのは、帝国の人間ぐらいなんだよ。こちらも、スパイの疑いのある人間を入れたくは無いんだ。そんな立派な剣を持っている人ならなおさら、ね?」
「あぁ、はい。あっちには帝国なんてあるんですね。それだと怪しまれてしまうのは当たり前ですね。
えっと、あまり広めてはもらいたく無い話なんですけど、事情を説明してもいいですかね?」
「もちろんだ、このことは口外しないと約束しよう。」
「ありがとうございます!」
そうして、今まできた過程と、大雑把にどうしてなったかとかの経緯を説明した。
「そうか…、その話が本当なら、君は迷い人なんだね。たしかに、そう判断できる持ちものは揃っている…。
間違いなさそうだね。君は違う世界から来た異世界人、こっちで言う、迷い人という存在だ。まぁ、運が悪いのがいいのかはわからないが、この国に来たことを歓迎するよ。
ようこそ!コゴレ王国へ!この国の者たちは君を歓迎することだろう。」
そう言って、その男性に外へと連れていかれた。
「そうだ、まだ名前を言ってなかったな、僕の名はグリトだ、そしてあいつはゲールだ。気の短い奴だが、いい奴なんだ、嫌いになってやらないでくれ。」
「もちろんです!僕の名前は山本蓮、レンって読んでください、グリトさん。」
「あぁ、レン。よろしくな。」
「はい!」
「ゲールさんもよろしくお願いします。」
「ケッ、よろしくしたいなら勝手にしてろ。」
「はい、よろしくお願いしますね!」
なんだか、ゲールさんには嫌われている様だが、グリトさんはめちゃくちゃ優しくて、いい人そうだ。
なんとか、この山場は乗り越えられたみたいだ。
「レン、これを渡しておくよ。」
そうして渡されたのは、銀色の硬貨が5枚。
「何ですか、これ?」
「それはこの世界での、いや、この国でのお金だ。」
「へ?それを貰ってもいいんですか?」
「あぁ、君はなんだか、稼ぎそうな気がするから、また、お金が貯まったら飯にでも連れてってくれ。」
「もちろんです!」
「身分証を作るのに、ギルドに行かないといけないから、その時の登録のお金として使ってくれ。後は、その服装を変えるとか。」
「そこまでしてもらって、本当にありがとうございます!」
「いいよいいよ。たっぷり稼いで僕に奢ってくれるんだろ?」
「はい!」
グリトさんはめっちゃ優しい。それだけはしっかりと分かった。
「ここは王国の第七部って言って、1番外側に当たるところだ。
貴族などは二、三、四、五部にいて、国王は第一部全てを所持しているんだ。
六、七、八、九部は段階ごとに住んでいる人たちの位が変わっているって感じかな。数字の大きさが小さいほどいい場所に住んでるってことだ。まぁ、外側の部はだいたいそんなに変わらないんだけどね。まぁ少し僕の様な職業の給料が上がるってだけ。」
「ほぉ、成る程…。」
「ギルドはこの国だけじゃなくて、どこの大陸のどの国に行ってもあるんだ。まぁ言ってしまえば、どこの国にも属す事のない人達のことだ。この国には、ここと、二部に支部が1つずつあるんだ。かなりでかくて、大きな時計が付いているからわかりやすいと思うよ。」
「そこまでしていただいてありがとうございます。」
「気にしないで、これも仕事のうちだから。」
「いえ、本当にありがとうございます。」
お互いに謙りながら、話していると、グリトさんが、ギルドの案内状を描いてくれた。
これがあれば、並ばなくてもいいんだと。
マジ感謝です。
そうこう言いながら、教えてもらった道を通って行った。
お金の価値は日本とほとんど変わらないようで、
銭貨…1円
銅貨…100円
銀貨…1000円
金貨…10000円
白銀貨…100000円
白金貨…1000000円
と、なっている様で、半分に切ることで、その値段の半分にすることもできるらしい。
こんな怪しい奴に、そこまでしてくれるなんて、本当に優しい人だ。
そうこうしているうちに、ギルドについた。
この服装なので、とりあえずこれを変えるためにも、さっさと身分証を作りたいんだ。
そう思い、躊躇なくギルドの扉を開けた。
入ってみると、そこは美味しい匂いもし、酒の臭い匂いもする、多くの人がごった返している、酒場の様な場所だった。
外見に見合う様に大きな作りだが、それでも、まだ足りないんじゃ無いかと思わせるくらいの人の多さだ。
あたりを見渡して、ギルドの受付がどこにあるか探してみると…あった。
美人の女性たちが受付をしているところの上に、ギルド登録と書かれた場所がある。それは2つあったので、案内用と書かれた方にいく。
「こんにちは、ギルドの登録ですね。
何か、案内用の紙をもらってはいませんか?」
「持ってますよ。」
そう言って、グリトさんから貰った紙を渡す。
「お預かりいたしました。」
「グリトさんからの案内ですね。
先に、銀貨2枚お預かりします。
ここの板の上に掌を置いてください。」
言われるがまま銀貨を渡し、掌を置く。すると、手の甲からカードが出てきた。
「これがあなたのギルドカードです。それで、ステータスも見ることができるので、成長を実感できる様になっています。」
「はい、ありがとうございます。」
実際めちゃくちゃびっくりした。
だって、手の甲から出てくるとは思わんでしょ、普通…。
でもまぁ、これで身分証としても使えて、今聞いた話だとステータスがわかるっぽいから、かなり助かるな。
「こちらのギルドでは、依頼とダンジョンの中から取れる物による評価でランクが設定されていく様になっております。
ギルド内での評価として、最高Aランクの7段階評価となっております。
最低ランクはGです。評価が上がると、多くのことで融通が利く様になったりとメリットは沢山ありますので、ランク上げも頑張ってみてくださいね。」
「はい、ありがとうございます。」
こんな服装だけど、何の動揺も見せないとか、やっぱり慣れてるんだな。
とはいえ、ここから新しい人生のスタートという事だ。
とりあえず、この服を変えて早速、ダンジョンへ行くために色々と用意できるものをして行こう!
「ちょっと、ちょっと、待って!一旦待って!」
「待てるか!怪しい奴がいて、待てと言われて待つ奴がいると思うか!」
「その通りですけど、悪気はないんですって待ってください。いや、本当に!」
「そんなことを言って抜け出すつもりだろう。そうはさせんz「まぁ待て、話くらい聞いてやってもいいだろう。」……仕方ないな、こっちへ来い!」
そう言われて、門の近くにあったテントの様な小屋に連れていかれた。
「ここで大人しく待ってろ!逃げたら、わかってるよな?」
「分かってます、分かってますから!」
ふぅ、なんとか助かった様だ。
俺なんか怪しいところあったかな?やっぱりなんか許可証みたいなのが必要だったのかもしれない。いや待てよ、それだとその許可証を無くした人も槍を向けられるのか?
そんなわけないよなぁ。
じゃあ、何が悪かったんだろ?
あっ……そういえば、俺来てるの制服だった…。
そりゃ変な格好の奴いたら取り押さえられるわな。
そうやって自分の中で結論づけていると、さっきの男達2人の話し声が聞こえてきた。
「なんであんなやつ庇うんだよ!どう考えてもおかしいだろ!」
「まぁまぁ、あの人を見てると、そんな悪気がある様には感じられなかったんだ。」
「お前がそういうならそうかもしれねぇが、それのせいで何か問題が起こっても俺はしらねぇからな!」
「あぁ、分かっているさ。迷惑は絶対にかけないよ。」
「ハッ!」
いやぁ、話している内容が筒抜けなんだけどそれって大丈夫なの?
そんなことを考えていると、俺を助けてくれた方の男性が、入ってきた。
「君、すまないね。少し乱暴だっただろう。これも仕事なんだ、彼を許してやってくれ。」
「何言ってるんですか、悪いのは僕の方ですよ。なんせこんな服を着てるんですから、怪しまれるのは当然ですよね。」
少し乾いた笑いをすると、彼も優しく笑ってくれた。
「やっぱり、君は悪い人には感じられないよ。
で、どうしたんだい。申し訳無いが、僕は君を見た覚えがないんだ。ここに始めてくる人だろう?
しかし、君がきた方向から来れるのは、帝国の人間ぐらいなんだよ。こちらも、スパイの疑いのある人間を入れたくは無いんだ。そんな立派な剣を持っている人ならなおさら、ね?」
「あぁ、はい。あっちには帝国なんてあるんですね。それだと怪しまれてしまうのは当たり前ですね。
えっと、あまり広めてはもらいたく無い話なんですけど、事情を説明してもいいですかね?」
「もちろんだ、このことは口外しないと約束しよう。」
「ありがとうございます!」
そうして、今まできた過程と、大雑把にどうしてなったかとかの経緯を説明した。
「そうか…、その話が本当なら、君は迷い人なんだね。たしかに、そう判断できる持ちものは揃っている…。
間違いなさそうだね。君は違う世界から来た異世界人、こっちで言う、迷い人という存在だ。まぁ、運が悪いのがいいのかはわからないが、この国に来たことを歓迎するよ。
ようこそ!コゴレ王国へ!この国の者たちは君を歓迎することだろう。」
そう言って、その男性に外へと連れていかれた。
「そうだ、まだ名前を言ってなかったな、僕の名はグリトだ、そしてあいつはゲールだ。気の短い奴だが、いい奴なんだ、嫌いになってやらないでくれ。」
「もちろんです!僕の名前は山本蓮、レンって読んでください、グリトさん。」
「あぁ、レン。よろしくな。」
「はい!」
「ゲールさんもよろしくお願いします。」
「ケッ、よろしくしたいなら勝手にしてろ。」
「はい、よろしくお願いしますね!」
なんだか、ゲールさんには嫌われている様だが、グリトさんはめちゃくちゃ優しくて、いい人そうだ。
なんとか、この山場は乗り越えられたみたいだ。
「レン、これを渡しておくよ。」
そうして渡されたのは、銀色の硬貨が5枚。
「何ですか、これ?」
「それはこの世界での、いや、この国でのお金だ。」
「へ?それを貰ってもいいんですか?」
「あぁ、君はなんだか、稼ぎそうな気がするから、また、お金が貯まったら飯にでも連れてってくれ。」
「もちろんです!」
「身分証を作るのに、ギルドに行かないといけないから、その時の登録のお金として使ってくれ。後は、その服装を変えるとか。」
「そこまでしてもらって、本当にありがとうございます!」
「いいよいいよ。たっぷり稼いで僕に奢ってくれるんだろ?」
「はい!」
グリトさんはめっちゃ優しい。それだけはしっかりと分かった。
「ここは王国の第七部って言って、1番外側に当たるところだ。
貴族などは二、三、四、五部にいて、国王は第一部全てを所持しているんだ。
六、七、八、九部は段階ごとに住んでいる人たちの位が変わっているって感じかな。数字の大きさが小さいほどいい場所に住んでるってことだ。まぁ、外側の部はだいたいそんなに変わらないんだけどね。まぁ少し僕の様な職業の給料が上がるってだけ。」
「ほぉ、成る程…。」
「ギルドはこの国だけじゃなくて、どこの大陸のどの国に行ってもあるんだ。まぁ言ってしまえば、どこの国にも属す事のない人達のことだ。この国には、ここと、二部に支部が1つずつあるんだ。かなりでかくて、大きな時計が付いているからわかりやすいと思うよ。」
「そこまでしていただいてありがとうございます。」
「気にしないで、これも仕事のうちだから。」
「いえ、本当にありがとうございます。」
お互いに謙りながら、話していると、グリトさんが、ギルドの案内状を描いてくれた。
これがあれば、並ばなくてもいいんだと。
マジ感謝です。
そうこう言いながら、教えてもらった道を通って行った。
お金の価値は日本とほとんど変わらないようで、
銭貨…1円
銅貨…100円
銀貨…1000円
金貨…10000円
白銀貨…100000円
白金貨…1000000円
と、なっている様で、半分に切ることで、その値段の半分にすることもできるらしい。
こんな怪しい奴に、そこまでしてくれるなんて、本当に優しい人だ。
そうこうしているうちに、ギルドについた。
この服装なので、とりあえずこれを変えるためにも、さっさと身分証を作りたいんだ。
そう思い、躊躇なくギルドの扉を開けた。
入ってみると、そこは美味しい匂いもし、酒の臭い匂いもする、多くの人がごった返している、酒場の様な場所だった。
外見に見合う様に大きな作りだが、それでも、まだ足りないんじゃ無いかと思わせるくらいの人の多さだ。
あたりを見渡して、ギルドの受付がどこにあるか探してみると…あった。
美人の女性たちが受付をしているところの上に、ギルド登録と書かれた場所がある。それは2つあったので、案内用と書かれた方にいく。
「こんにちは、ギルドの登録ですね。
何か、案内用の紙をもらってはいませんか?」
「持ってますよ。」
そう言って、グリトさんから貰った紙を渡す。
「お預かりいたしました。」
「グリトさんからの案内ですね。
先に、銀貨2枚お預かりします。
ここの板の上に掌を置いてください。」
言われるがまま銀貨を渡し、掌を置く。すると、手の甲からカードが出てきた。
「これがあなたのギルドカードです。それで、ステータスも見ることができるので、成長を実感できる様になっています。」
「はい、ありがとうございます。」
実際めちゃくちゃびっくりした。
だって、手の甲から出てくるとは思わんでしょ、普通…。
でもまぁ、これで身分証としても使えて、今聞いた話だとステータスがわかるっぽいから、かなり助かるな。
「こちらのギルドでは、依頼とダンジョンの中から取れる物による評価でランクが設定されていく様になっております。
ギルド内での評価として、最高Aランクの7段階評価となっております。
最低ランクはGです。評価が上がると、多くのことで融通が利く様になったりとメリットは沢山ありますので、ランク上げも頑張ってみてくださいね。」
「はい、ありがとうございます。」
こんな服装だけど、何の動揺も見せないとか、やっぱり慣れてるんだな。
とはいえ、ここから新しい人生のスタートという事だ。
とりあえず、この服を変えて早速、ダンジョンへ行くために色々と用意できるものをして行こう!
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