レッド・ティーチ

昔懐かし怖いハナシ

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1第目、出会い

8章

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 あの、絶望感は普通のものとは違うものだった。純粋に、悲しかった。ラッシュは、本当に面白かったし、良い人だった。。
 羅針は、そう考えたが、予想とは違った。空気玉は、矢で貫通したが、原型をとどめてそのまま敵の方へ同じスピードで飛んでいった。もちろん、敵は驚いていたが、逃げる様子を見せなかった。敵は、最後まで冷静のままその玉にぶつかり、何の音も立てずに空気玉と一緒に消えた。残っていた敵が着ていた黒いパーカーだけ、さみしくどこかに風に乗って行ってしまった。
 ラッシュの方は、矢に当たる寸前まで動かなかった。当たる寸前で、右に素早く動き、ぎりぎりで回避した。どうやら、矢を敵がコントール出来る事を知っていたそうだった。また、矢は左右に急に曲がることが出来ない為、この時を狙っていたらしい。
 羅針は、意識していないのに、体が動いた。ラッシュの方に、駆け出していたのだ。
「生きているの?」
と、思わず言った。本当にびっくりしたため、生存を確認した。
「何、言ってんだい?僕は、ここにいるじゃないか。」
さっきまでのラッシュとは、別の人格だった。
ラッシュは、笑い飛ばしていたが、本当にびっくりしたんだが。
 「先を急ごう。ここは危ない。」
ローカルは、相変わらず落ち着いていた。しかし、子供達は動揺が隠せなかった。
 すぐに、羅針達は緩やかな坂を下って行った。風車はいつも通り、ギシギシと音を立てながら、回っていた。
 緩やかな坂を下って行くと、街のような明るい雰囲気のある建物の集団帯があった。そこを通るらしい。久しぶりに人が多い場所にでたため、羅針はなんだか気持ちが楽になった。
 「どんな人がいるのだろう。」
ワクワクや少しの不安を感じながら、歩いていった。
 すると、いろんな建物からたくさんの人が出てきた。なんだか、こっちに近づいている。
「子供は見つかったのか?心配したぞ。」
「ローカル。火がつかなくて困ってるんだ。料理が出来ないんだ!」
「また、あの遊びをしてよ。」
老若男女構わず、先生にお願いをしてくる人達で周りはいっぱいだった。どうやら、ものすごく頼りにされているらしい。
 「後でやるよ!森の中で、女の子を見つけたから、今から学校に連れて行くつもりだから。」
ラッシュは、ぽんと手を頭に載せた。
 「おいおい!連れ去ったんじゃないのか?」
群衆のなかから、そう聞こえた。
「なわけないだろう。」
笑いながら、あるき始めた。
 「ラッシュ。先に行っててくれないかな。僕は、ここで手伝っとくよ。」
ローカルは、そう言って、真逆の方へ歩いた。群衆もそれについて行った。

 街をよくよく見てみると、小さな小屋がいくつも並んでいる。ときには、石造りの高い家もある。それは、4階までのマンションみたいだったが。
 すると、ラッシュは少し茶色になっていた、ボロボロな地図を羅針に差し出した。それは、彼らがいる街。だけでなく、街の印である黒い二重丸が八角形に並んでいた。その中心には、洋風の城のような印がある。二重丸からその城には、道が通っている。
 「これはね、私達の領域みたいなものなんだ。君とはね、その領域の外で会った。だから、ブラックジスと出会ってしまったんだ。あまり、この領域から一人で出ては行けないよ!」
 優しい声で、注意をしてくれた。戦いの時とは、全く違った。なんだか、安心する。
子供達は、少しはしゃぎ始めた。笑い声が、羅針とラッシュを和ませる。二人とも、話すことがなくなり黙り込んでしまった。少し気まずかった。
 「あの、助けてくれてありがとう。先生にタメ口使うのは初めてだけど、なんだかこっちの方がいい。でも、気にするなら言って。」
今まで、ありがとうと言う機会がなかったため、とても言いたかった。
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