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1第目、出会い

10章

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「とりあえず、僕の家に行こう。」
ラッシュは、羅針の背中を押してくれた。まだ、人を家にいれるのをためらっていた。
 学校を出ると、日が傾き始めていた。少し急いだほうが良いのではないか、街まで戻るには歩いてでは、時間がかかり過ぎると思う。
 「ちょっと近道を通る。」
ラッシュは、正門には行かず、校舎裏に行った。羅針はそれについてった。
 ある古い木の戸の前に二人、立っていた。ラッシュが、手を戸に触れると、目が赤く光った。すると、戸の雰囲気が変わった。戸を開いた時、そこは、あの街に続いていた。
 アニメみたいな事が起きた、と羅針は感激した。実際に、こんな体験ができるとは本当に楽しい。
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