レッド・ティーチ

昔懐かし怖いハナシ

文字の大きさ
12 / 37
1第目、出会い

11章 仲間

しおりを挟む
 二人ともドアの前に立っていた。街の木造住宅のドアの前に。どうやら、ここがラッシュの家らしい。入ってきたドアをもう一回開けると、そこは学校ではなく、家の中だった。奥には、火があり、熱を感じる。火のついたランプが、明かり代わりになっていた。
「こんな家。見たことがない!」
羅針は感動した。決して快適とは言えないが、この雰囲気に圧倒された。二階を羅針は使って良いと言われ、さっそく二階に上がった。ここもも壁が木造であり、木の匂いがなんとも、リラックスさせるものだった。こんなにも、自然が素晴らしいとは思わなかった。
 「ちょっと外に出て、近所の人に事情を説明してくるから。」
バタンとドアを閉める音が聞こえた。羅針は二階から、一階に降りた。
 すると、廊下の奥には黒いドアがあり、そこを開けた。ラッシュの部屋らしかった。机には、一冊の厚い本がおいてあった。これは、最初に出会った時に開いた、本の一種だった。開けたら、不思議な三次元の世界に入るやつだ。
 しかし羅針は、ラッシュの日記を見つけてしまった。大きく「日記」と青いペンで書かれていた。開けるのは良くない、しかし、開けてみたい。葛藤の末、開けようと表紙に手をかけた時、ドアの閉まる音が聞こえた。我に返った時、すぐさまその部屋からそ~っと出た。どうやら、ラッシュはニ階に行ったらしい。
 バレることなくやり過ごした、と思ったら笑いながらラッシュは、
「僕の部屋に入ったでしょ?」
と言った。少し恥ずかしかった。
「本は、開いたか?本には少し、魔法をかけておいてあったから少し心配だったけど、大丈夫だったらしいな。」
開けなくて良かった。悪い事はするもんじゃないなと思った。
 さてその後、近所の店の店主がぞろぞろ訪れてきた。
「この子が、例の?やあ、初めまして!近くの魚屋の人だよ。せっかく異世界に来たんだから、楽しんでいけよ。あ、こんど、私の店を訪れてくれ。サービスするぜ。」
「また、今度な!」
ラッシュは、羅針の返事の代わりに答えた。
 結局、店の人が多く、その他学校に通っている生徒の親が来てくれた。みんな、羅針の気持ちを考えて、こっちの住民として受け入れてくれた。本当にこっちの住民達は、優しかった。心を許せる人達ばかりだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

処理中です...