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2第目、生活

14章

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「どうした?体調悪いか?」
コルドは、近くに寄った。
「あぁ。なんか身体がだるい。あそこで、休んどくよ。」
コルドと一緒に、会食を離脱し、花畑の向こうに行った。
「大丈夫かな?まあ、アイツのことだ、大丈夫。さあ、食べよう。」
そして、先生方の視線は、机の上の料理に戻された。
「これうまいぞ。」
「コレは、俺の手作りだ。」
「この料理は、私が生み出したものなんだ。3年もかかったんだ」
たくさんの料理が、羅針に手渡されていく。
「もう食べきれない。」
そう思う時には、料理が全部無くなるときだった。

「大変だ。来てくれ。」
コルドは、走って来た。そういえば、さっき連れて行ったきり、全く帰ってこなかった。
「あいつが血を吐いて倒れた!」
「何!?」
みんなの顔が変った。険しくなったのだ。
 みんな急いで、グルンの所へ駆け寄った。「大丈夫か?」
「あ…あぁ。なんか、身体がおかしいな。いう事が効かない。」
どうやら前の戦いの時に負ったらしい。しかし、あのビー厶を出すだけの奴に、どうやって怪我を負わせられたのだろうか。不思議だった。
「グルンの身体が何かおかしい。」
コルドは、心配だった。
「あの戦いの時、何があったんだ?」
みんなはそう言ったが、結局この世界の技術力では分からなかった。
 そしてとうとう、彼は亡くなった…
苦しむことなく。


 そして、何日が経った頃、
「聞いたか?グルンとの戦いがあった場所一帯、植物が生えない土地になった事。」
「そうなの?どうして?」
「さぁ、まだわからないらしいよ。」
ラッシュからそう聞かれて、羅針は不思議に思った。
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