レッド・ティーチ

昔懐かし怖いハナシ

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2第目、生活

帰ってきた

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 一日、家で過ごした。ゲームとかテレビとかはなく暇だと思っていたが、ラッシュの持っている本が意外と面白かった。羅針からするとラノベのような物語で、読んでみると不思議な感覚になっていた。
 そうしているうちそろそろ夕方になった。外の街は相変わらず賑やかで、今の時間帯学校から帰る子供達が楽しそうにおしゃべりしている声が聞こえてきた。
「この街、平和だなぁ。」
改めてそう思った。

 しかし羅針は、敵の元の世界へ戻れる機械というものが気になっていた。
 手伝う事で、現実へと帰る事が出来る。羅針は寂しさを解決する夢のような科学を信じてみたくなった。

 そこにランゲルが現れたのだった。
「災難だったね。これ、お土産。」
それは、黄色い花束だった。敵に捕まっていた時に見た、画面越しの花とは違った美しさを放っていた。
「ありがとう。大丈夫だった。ラッシュが助けてくれたから。」
羅針は笑った。
「それは良かった。
 で、敵のアジトはどうだった?」
ランゲルは、ベッドの横に椅子持ってきて座った。そして、真剣そうな顔で羅針を覗き込んだ。
「実はね、、、」
敵のアジトや様子、科学の凄さ、それに紅い結晶(ほうせき)を詳しく話した。
「生徒は、遊んでいるほど無事なのか。」
「それに、私が手伝えば元の世界に帰れる機械を作ってくれるって。内心迷っているんだ。帰りたいけど、敵だしラッシュは怒る。」
「ラッシュだけじゃない。他の先生や生徒達。それに、影響があるのは身の回りだけじゃない。
 もし君が手伝い科学を発展させようとする。敵の話を聞くと、約束は守ると思う。
 だが、それは後回しになるだろう。先に、エネルギーの確保するため先生達と戦争をする。その時、科学は兵器の発展に繋がる。人は、道具があればいろんな使い方をする。
 僕の世界が戦争中だったように、何百の命が消える。そして、敵は勝つ。そうして、この平和な世界は変わるんだ。実力主義の世界に。
 強いものは生き、弱い普通の人は彼らに従うしかなくなる。
 だがそうなった時、君はそんな世界は関係なくなる。だって、その機械は完成されるだろうから。元の世界に帰る事はできる。
 もしそうなれば、君を恨む。ラッシュはそうしないだろうけど。」
 表情はいつにもまして険しくなっていた。しかし、伝えたかった事を話しきったランゲルは、再びいつもの表情を取り戻した。
「でも、元の世界に帰りたいのはわかるよ。寂しいもんな。」
その言葉で羅針は、救われたように感じた。
「また来るよ。早く休めよ。」
ランゲルは立ち上がり、肩を軽く二回叩いた。そして、部屋から出ていった。
「ありがとう。」
羅針は、彼の背中にそう伝えた。
 入れ違いにラッシュが入って来た。
「小腹好かない?これ持ってきた。」
ラッシュは笑顔で、手に持っていた果物を一つ渡した。
「切ってきた方が良かったかな。ちょっと待ってて。」






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