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二
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「お邪魔しま~す。」
夕方くらいに、二人は家に来た。ビニール袋には、お酒や肉や野菜が入っていた。
「キッチン借りるね。」
レモンは、食材の下ごしらえをするために狭いキッチンを借りた。山都とシュウは鍋やガスの準備をした。
「それにしても、赤い壁どうにかならないかね。大家さんに頼んで、外してもらえよ。」
山都はその壁に近寄り、黒いシミを触ろうとした。
「触らないで。」
思わずシュウは、叫んでしまった。
「何、喧嘩してんの?」
笑いながらレモンは、鍋に出汁と食材を入れ持ってきた。
「いや。それより、食べよう。」
「そうだね。」
シュウの態度の異変に気がついた山都は、それ以上壁について何も言わなかった。
「カンパ~イ」
酒を酌み交わし、酔っ払いながら鍋を食べた。いろんな話をしながら鍋をつつき、最近の中で一番楽しい時間だった。
シュウ達は、とても酔っ払っていた。だからその夜の出来事の記憶は、曖昧だった。
突然、山都はレモンに絡み、赤い壁に押し付けて、壁ドンをしたのだった。何か、壁の向こうで“カタリ”と音がしたのだが笑い声にかき消された。
その時、レモンは山都の頬を強めに叩いたのだった。吹き飛ばされた山都は、シュウによって笑われたのだった。
二人はその晩、泊まった。鍋や空き缶は机の上に放置し、掛け布団だけそれぞれ掛けて、その場で寝たのだった。
「まだ、二時かよ。」
シュウは夜、水を飲みたくて起きてしまった。まだ、頭はボーッとしていた。
台所へ行き、コップで水を喉の奥に流し入れた。暗い部屋で、赤い壁はいつも通り不気味だった。
すると、隣の部屋から笑い声が聴こえてきた。また廊下で黒い影が、くねくねしていた。
しかし、その時のシュウは睡魔には勝てず、その光景は気にせずに寝たのだった。
次の日。レモンの声に二人は起きた。
「山都でしょ。私の腕に手跡つけたの。」
レモンの左腕には、強く握り、掴まれた跡が残っていた。
「違うよ。でも、覚えてないや。」
「どうしてくれんの?」
レモンは笑い、軽く山都の頭を叩いた。
山都の片方の頬は、まだ赤いかったが誰も触れなかった。
突然のピンポーンというチャイム音に、シュウは驚いた。誰か来たのだった。
「ちょっと出てくる。」
シュウは壁を頼りに歩き、ドアを開けた。
「おはようございます。」
「昨日の、お坊さん!」
『そうだった。来るって言ってたんだ。でも、朝早い…。いや、もう九時だ。』
「今、部屋を見せてもらえることできますか?」
「散らかっているんですが、友達もいて。」
「泊まったんですか?何も起こらなかったですか?」
「はい。お陰様で。」
「それは良かったです。でも、状態を見に来ました。是非、見せてください。」
強く言われ、断れなかった。
夕方くらいに、二人は家に来た。ビニール袋には、お酒や肉や野菜が入っていた。
「キッチン借りるね。」
レモンは、食材の下ごしらえをするために狭いキッチンを借りた。山都とシュウは鍋やガスの準備をした。
「それにしても、赤い壁どうにかならないかね。大家さんに頼んで、外してもらえよ。」
山都はその壁に近寄り、黒いシミを触ろうとした。
「触らないで。」
思わずシュウは、叫んでしまった。
「何、喧嘩してんの?」
笑いながらレモンは、鍋に出汁と食材を入れ持ってきた。
「いや。それより、食べよう。」
「そうだね。」
シュウの態度の異変に気がついた山都は、それ以上壁について何も言わなかった。
「カンパ~イ」
酒を酌み交わし、酔っ払いながら鍋を食べた。いろんな話をしながら鍋をつつき、最近の中で一番楽しい時間だった。
シュウ達は、とても酔っ払っていた。だからその夜の出来事の記憶は、曖昧だった。
突然、山都はレモンに絡み、赤い壁に押し付けて、壁ドンをしたのだった。何か、壁の向こうで“カタリ”と音がしたのだが笑い声にかき消された。
その時、レモンは山都の頬を強めに叩いたのだった。吹き飛ばされた山都は、シュウによって笑われたのだった。
二人はその晩、泊まった。鍋や空き缶は机の上に放置し、掛け布団だけそれぞれ掛けて、その場で寝たのだった。
「まだ、二時かよ。」
シュウは夜、水を飲みたくて起きてしまった。まだ、頭はボーッとしていた。
台所へ行き、コップで水を喉の奥に流し入れた。暗い部屋で、赤い壁はいつも通り不気味だった。
すると、隣の部屋から笑い声が聴こえてきた。また廊下で黒い影が、くねくねしていた。
しかし、その時のシュウは睡魔には勝てず、その光景は気にせずに寝たのだった。
次の日。レモンの声に二人は起きた。
「山都でしょ。私の腕に手跡つけたの。」
レモンの左腕には、強く握り、掴まれた跡が残っていた。
「違うよ。でも、覚えてないや。」
「どうしてくれんの?」
レモンは笑い、軽く山都の頭を叩いた。
山都の片方の頬は、まだ赤いかったが誰も触れなかった。
突然のピンポーンというチャイム音に、シュウは驚いた。誰か来たのだった。
「ちょっと出てくる。」
シュウは壁を頼りに歩き、ドアを開けた。
「おはようございます。」
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強く言われ、断れなかった。
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