終セい紀

昔懐かし怖いハナシ

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ようやく見つけたもの

二二

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男と爺は、しばらくの間、探していた。マルはあきらめかけており、手はほとんど動いていなかった。
 そして、ようやく見つけた。
「これだ。」
それは、部屋の隅で見つけられた。さびて、茶色くなっていたが、使えそうだった。
「大事なもんだろ?しっかりしろよ。」
マルは、愚痴をこぼした。そして、持っていた小さな機械を置き、爺の所へまた集まった。
「忙しく慌てた時に、落としたんだ。もう使わないと思っていた部屋だったからな。」
「で、何があんの?」
マルは、興味津々だった。
「待て待て。」
男は、今にも走り出しそうな勢いのあるマルを言葉で抑え、扉に鍵を刺した。古くて、開く事は容易ではなかったが、ギシギシと音を立てて、開いた。
「ここからは、危険な場所だ。火は使うな。触るな。そして、あんまりチョロチョロすんな。」
男は、最後の言葉をマルへと向けて、その部屋へと入った。マルは、男の真剣さを感じ、少しの恐怖と真面目さを感じた。
「入れ。」
パチっと音が聞こえ、その時天井に光が点った。
 そこには、円柱型の大きい細長い鉄がたくさん置いてあった。
 男は入ってすぐの左右にある階段を使い、右へと降りていった。それに爺もついて行った。マルは、あまりにも圧倒的で、その場から動けなかった。きれいな列を作り、きれいな形の“もの”が、どこまで続くかわからないほど置くまで並べてあった。
 爺は、言った。その声は、反響して、マルには曇って聞こえた。
「これ、なんだ?なんか一つ一つ、文字が書いてあるが。」
「そうだな。これを言うと、“人類の闇”だな。」
「なんだ?それ。」
階段を降り終わった二人は、立ち止まって一番手前にあるそれを見た。
「これは全部、世界から集めた全ての、爆弾。」
「爆弾とは?」
「見たことないか?それが、空を飛び、地面に当たると、周囲が吹っ飛ぶほどの威力のある光を出す。一つで人は何十人いや、何百人もその場で死ぬ。それほどの、殺人兵器なんだ。」
「信じられん。それが、こんなにあるのは、なぜ?」
「あの二人は、ある書類を見つけたんだ。確か、何か重要な物が隠しているのか、結構頑丈に作られた地下室でな。
 そこには、相当な昔、“国”と言われる集まりがあってな、その国は自分の国を守る為の兵器だと、書いてあった。
 それが、世界中にこんなにある、ということは国は無数に存在していたらしいな。」
「そうか。でも、今はないな。国とやらは。」
「あぁ、それはこの兵器で、ほとんどの国は壊滅状態になり、国というものはなくなっていったそうだ。そして、残った強い国に元国の住人が押し寄せ、食料不足になり、統制する機能がなくなっていった。そして、自ら国は消滅していった。
 そしていま 国というものはなく、残ったのはこんな劣悪な環境だけ。今のように、人は、誰に頼れることも無く個々として生きている状況となった。」

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