終セい紀

昔懐かし怖いハナシ

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ようやく見つけたもの

二四

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「ここからは、立ち入っては行けない。もし、一つでも爆発すれば、この島はなくなる。全てだ。」
男は、念を押すように言った。爺は、一歩後ろに下がり、マルは階段を降りれなかった。それほど、怖かったのだ。
 しかしマルは、一つ気になったことがあった。
「島って何だ?ここは、陸地だろ?」
「知らないか。今度一晩かけて、歩いてみろ。真っ直ぐに歩くと、その先はラインだ。そしてまた戻ると、約三つ晩繰り返すとだな、そこもラインだ。
 我々は、水に囲まれている。段々とこの陸地はなくなっているんだ。
 そのラインを超えると、大きな陸地はあるが、あんまり人が住めるような場所じゃないぞ。危ないし、人以外の生き物もいる。ここよりももっと多くの、でかいもんだ。」
マルはそれを聞き、もう一つ質問をした。
「じゃあ、この島にいる人は、世界で生きている、全てなのか?」
「ちょっと違うな。他の陸地には、人は少しは住んでいる。地下に住んでいる。だが、ここほど、集団で生きている所はない。つまり、この島が世界最大の
“国”だな。」
「そうなのか…。なのに、僕の街は、人殺しをする。奪い奪われる、そんなひどい街が人類最大の中心地だったとは…。」
「それを知る者は、お前だけだがな。今頃、もっと人は、少なくなっているな。
 だから、我々の家族を早くここに連れてこなくちゃならない。俺は、上にいる仲間を連れて、街へ行ってくる。お前達は、ここにいるか?」
爺とマルは目を見合わせた。
「あぁ。」
「分かった。ここは、封印する。もう入るな。」
そう言って男は、爺とマルを外に出し、その後にもう一度中を確認し、カチッとボタンを押した。鉄の爆弾の間を、ライトは奥から順に消えていく。最後には、全て暗闇に沈んでいった。
 マルは、その爆弾をもっと見ておきたかったと後悔したが、もうすでに開かない扉となっていた。
 鍵は、あの男が持っていった。マルと爺は、男がエレベーターを上がっていくのをゆっくりと眺めていた。爺の手には、紙が一つ握られていた。
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