歩きスマホしてたら異世界に迷い込んじゃったけど世界って救う必要ある?

るき

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Chapter1

03 迷い込んだのはスマホゲームの世界でした

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 左手でぎゅっと握り締めたままのスマホが光っている。画面だけじゃなくて、全体がまぶしいぐらいに発光している。

「うわっ、な、なに――!?」

 目を閉じても、光っているのがまぶた越しにわかるほどの強い輝き。
 足首を引っ張っていた舌の感触がなくなる。マシュロマたちも光にひるんで後退したらしい。

 スマホをつかんだままの左手を限界まで遠ざけ、右手で目をかばいながら薄目を開けてみる。スマホから迸り出た光の粒が石畳の上に集まって、人の形になっていく。

 光が収まる。そこに立っていたのは、リュカだった。俺が一番最初に選んだ☆5キャラ。銀に輝く甲冑を纏い、純白のマントをたなびかせた騎士。顔面が反則級に整ってるんだけども、俺は最初美女だとばかり思ってて……おねえさま騎士最高やんと思ってて……音声ONにしてプレイしたらめたくそイケボでまじかよ男かよってなったんだけどそんなことは今どうでもいい。

 リュカは惑うことなく正面に手をかざした。その先に光の線――槍が出現する。槍をつかんだリュカが一閃を放つ。勢いよく横に払う動作だけで、周囲に集まっていたマシュロマたちを分断する。声をあげる暇もなく切られたマシュロマたちは、蒸発するように体の輪郭を失い、黒い霧になって消えた。

 仲間が死んで戦力差を悟ったのか、マシュロマたちがぴうぴう叫びながら一斉に逃げ出す。俺はリュカがマシュロマたちに追い討ちをかけようとしているのかと思ったけれど、リュカが見据えていたのはゴーレムだった。

 ゴーレムは組んだ両手を振り上げ、リュカを叩き潰そうとする。その動きを読んでいたリュカはゴーレムの懐まで一足飛びして、巨大な拳が振り下ろされる前に突きを繰り出した。

 烈しい閃光と共にゴーレムの頭が吹っ飛ぶ。ど派手なエフェクト! 必殺技名を叫んだりはしなかったけれど、ゲームと同じ技だ! 頭を失ったゴーレムは豪快な音を立てて真後ろに倒れ、マシュロマと同じように黒い霧になって消えた。
 モンスターの群れを文字通り瞬殺したリュカは、霧を払うようにぐるりと槍を一回転させた。

「あああよかったぁああ! ありがとうリュカ! 俺もう絶対死ぬかと思った!」

 俺は賽銭箱の上から飛び降りて、リュカに駆け寄った。
 リュカは俺を見て、驚いたように一歩身を引いた。表情が険しい。俺が何者なのか見定めようとしているみたいだった。

「……あれ? 俺のリュカだよね……?」

 もしかして、俺が操作していたキャラクターのリュカとは全然違う人? 俺のことなんか知らない?

「――はい、その通りです」

 リュカは武装を解いて、俺の前にひざまずいた。

「私は聖騎士のリュカ。チョココロニー様の御許に馳せ参じました」
「ちょ」

 チョココロニー、というのは俺のユーザーネームだ。たわむれ100%で適当に決めた名前ですいません、こんなシリアスな状況でユーザーネームで呼ばれることになるとは思いもしなくて……。

 でもとにかくよかった。なんでこんな状況になってるのか全くわからないけど、ここにいるリュカは俺の味方だ。

「あのさ、なんでこんなことになってるのかわからなくて、歩きスマホしてたらいつの間にか誰もいなくなってて、いきなりトリファンのモンスターが出てきて死にかけて、ほんとまじで意味がわかんないんだけどこれってなにがどうなってんのかなあ?」

 うーん自分で喋ってて自分が何を言っているのかわかんねえ。
 俺に捲くし立てられたリュカは、形のいい眉をハの字にしていた。

「申し訳ございません。チョココロニー様のお言葉を解せぬ、愚かな私をどうかお許しください」
「ごめん俺も自分で何を言ってるのかわからなくて……てゆうか、かしこまらないで、とりあえず普通に立っててくれて大丈夫だから」

 ひざまずかれているのが落ち着かなくて、リュカに立ち上がってもらう。
 改めて間近で見ると、リュカはでっかかった。間違いなく180cm以上ある。黒に近い紫色の巻き角とか、紫色の瞳とか、ゆるやかにカールした腰まであるプラチナブロンドとか、ごっつい鎧とか、頭の先からつま先までどっぷりファンタジーな姿なんだけどコスプレ感が全然ない。

「とにかく、助けてくれてありがとう。もうマジで死ぬと思った」
「もったいないお言葉でございます」

 そう言うなりリュカは再び膝を折ろうとした。

「いいって、いちいちひざまずかなくってもいいから!」
「はい、チョココロニー様がそう仰るのならば」

 リュカを止めると、リュカは困ったように胸の前で手を組んだり解いたりした。俺との距離感を図りかねているらしい。俺としては助けてもらえてめちゃくちゃ感謝してるし、むしろ俺の方がもっとちゃんと敬語とか使うべきなのでは? でも今更敬語に直してもリュカに気を使わせてしまうような気もする。てゆうか呼び捨てでいいのか? それにちゃんとした自己紹介がまだだ。

「ええっと……ほんとに感謝してるし、あんまりかしこまらないでもらいたいんだけど。あと俺の名前も、チョココロニーはただのユーザーネームで、本当の名前は、にいんぐう」

 俺の本当の名前は「にいんぐう」ではない。本名を名乗る前に、リュカに口をふさがれてしまった。

「――! ご無礼をお許しください」

 リュカは俺からぱっと手を離して、謝罪の意思を示すべくひざまずこうとする。石畳に膝がつく寸前で俺の言葉を思い出したのか、ひざまずくのはやめて、右手を胸に添えて頭を下げた。

「神の使徒は、神の真名を知ってはならぬという掟がございます。どうかお含みおきくださいますよう」
「かみのしと」

 かみのしとってなに? 聞き慣れない単語だったから咄嗟に脳内で漢字変換できなかったけれど、すぐに思い当たった。そうだ、神の使徒だ。そういえばトリファンの設定は、ユーザーが神になって世界を救うとかそんなんだった。
 そっかーリュカは神の使徒なのか。

 ……っていうことはつまり?

「……え!? リュカは俺を神様だと思ってるってこと!?」
「はい。言い添えさせていただけるならば、私の神はチョココロニー様をおいて他にございません」

 まじかよ。

 リュカはまっすぐ俺を見ている。紫色のきれいな瞳がキラッキラ輝いちゃってますけど。本当の本気で言ってんのかよ。

「ええ……ちょっともうどうしたらいいかわからなくなってきた……」

 てゆうか最初に一つ目ゴリラに遭遇してから一貫してどうしていいかわからねえのだけれども。
 ほとんどひとり言のつもりで出た泣き言だったけれど、リュカは大真面目に答えた。

「それでは、悪しき者共が跋扈するこの地を離れ、安全な拠点にお戻りになるというのはいかがでございますか」

 拠点? そうだ、ゲーム内でのホーム画面のことをトリファンでは拠点と呼んでいた。でもここは俺がいる世界、三次元の現実なんだからつまり。

「家に帰るってこと?」
「はい」

 ――そうだよな、それが一番いい。色々と聞きたいことはあるけれど、まずは安全な場所まで逃げないと。リュカがいてくれたらモンスターが出ても倒してもらえるし。この状況だと電車も動いてなさそうだけど、がんばれば歩いて帰れる距離だ。

「うん、そうだね、そうしよう」
「では」

 リュカは空に向かって手を伸ばした。

「おいで、私のエクレール」

 リュカの指先に緑色の光が集まる。そこに現れたのは、角の生えた白馬だった。

「すっげー! ユニコーンじゃん! かっこいー!」
「恐れ入ります。エクレールという名の、私の愛馬です」

 ぶるると首を振ったエクレールは、甘えるようにリュカに頭を擦りつけた。すごいしかっこいいけど、俺は大きい動物が苦手だから一歩下がる。

「どうぞお乗りください」
「おっ」

 そんな自転車感覚で気軽に言われてもなあ? 馬になんて乗ったことないんですけど!?

 やばい。リュカは俺を神様だと信じていて、当たり前みたいに俺が馬に乗れると思っている。乗り方がわかりませんとか情けない事を言ったらがっかりさせてしまうのでは?

 躊躇していたら、エクレールは前足を折りたたんで姿勢を低くしてくれた。なんという察しの良さよ。
 エクレールの優しさに感謝しつつ、恐るおそるよじ登る。どうにか尻を鞍に落ち着けたら、エクレールはゆっくりと立ち上がった。

「あー! 意外と高い!」

 これ二階建てぐらいの高さなのでは!? 足がぶらぶらしてて不安定だから怖い!

「失礼いたします」

 リュカは俺の後ろに、ひらりと華麗に飛び乗った。あー。なるほどね。そうやって乗るのな。

「それでは、上空からダンジョンの出口を探します」
「え? う、うお!」

 ダンジョンってなに、と聞く前にエクレールが動き出してびびる。
 エクレールの蹄が石畳を打つ。乗馬って初めてだ。前後の揺れが激しい。どこをつかんでいいかわからずにそわそわしていると、リュカは右手だけで手綱を取り、左手で俺の腰の辺りをシートベルトみたいに支えてくれた。なるほどこれがイケメン仕草かよ。

 破壊された鳥居をひょいと飛び越え、舗装された道路に飛び出すと、一瞬だけエレベーターに乗った時のような負荷を感じた。と同時に蹄の音が変化した。皮のぶ厚い太鼓を打っているような感じ。蹄が石畳を打つのとは明らかに違う音だ。少しだけ身を乗り出してエクレールの足元を見てみたら、宙に浮いていた。

「おおおお!?」

 とととと飛ぶのかよ! ユニコーンじゃなくてペガサスか!? よく見たらエクレールの足の毛が伸びて、羽みたいな形に変化している。なにこれ魔法!?

 俺があわててる間にも、どんどん空を駆け上がっていく。一瞬で水道橋駅を見下ろすぐらいの高さにまで達した。

「うっおおおお! 高っけえええ!!!!」
「高い場所はお好きではありませんか?」
「お好きではないですね!」

 多分俺の顔は青くなっている。助けを求めるように体をよじって振り向くと、リュカは俺を励ますように微笑んだ。

「でしたら目を閉じて、私だけを感じていてください。すぐに安全な場所までお連れいたします」

 うわ。イケメンの台詞こわっ。

 なんかちょっと冷静になったわ。飛ぶの怖いけど、さっきモンスターに襲われて死に掛けた時に比べたら全然怖くない。それにリュカは俺を神様だと思ってくれてるわけだし、きっと俺を落としたりしないはずだ。

 開き直って水道橋を見下ろす。街の様子は、やっぱり人の気配がない。電車も動いていない――というか。
 線路の向こうが見えない。線路だけじゃない。街の周りが真っ白い霧に囲まれている。

 あの霧の中に突入するのだろうか。――そういえば、リュカに俺の家の住所を教えてないけども。俺の家わかるのか? てゆうかリュカと一緒に空飛ぶ馬で帰宅したら大騒ぎにならない? それとも日本中にモンスターが出没してるとか? でもリリア姐さんは普通にトリファンやってたしなあ?

「出口を見つけました。これより下降いたします」

 出口? そういえばさっきも「ダンジョンの出口」って言っていた。ダンジョンってなに、と尋ねる前に下降が始まる。おおおお速い! ジェットコースターだと思えば楽しめないこともない! うそやっぱり怖い! 俺の腰を支えるリュカの腕に必死にしがみつく。

 水道橋の空を駆け抜けて、地上すれすれまで徐々に高度を落としていく。
 白山通りの北側、空にひびが入るようにして、ぽっかりと穴が開いている。リュカはそこに向かっているみたいだった。

 近づくにつれて、俺が空だと思っていたものが空じゃなかったことに気付いた。
 壁だ。不気味に発光する白い壁。その壁に開いた穴に飛び込むと内部はトンネルのようになっていて、一瞬で出口らしき光あふれる場所へ飛び出した。

 暗い場所からいきなり明るい場所に出たせいで、目が慣れない。
 でもごうごうと顔にかかる風が温かくなって、空気の匂いが変わったのがわかる。
 恐るおそる目を開ける。

「――!」

 そこに広がっていた光景に、俺は声を出すこともできなかった。
 今まで一度も見たことのない景色。いや、見たことがある。画面越しに。
 青と茜色のグラデーションに染まった空。昼間でもはっきりと見える、白い三つの月。

 ここは、トリニティ・ファンタジアの世界だ。

 水道橋にトリファンのモンスターが現れたんじゃない。俺が、水道橋の街ごとトリファンの世界に入り込んでしまったのだ。
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