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97 公爵令嬢は野球観戦をする
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秋祭りで思いついた大衆劇場建設も折り返し地点に差し掛かった頃、別の地区に建設したあるものが遂に完成した。
野・球・場!
そして、同時並行で作っていた物も完成した。
ボール、バット、グローブだ。
ボールは本来、丸く削ったコルクをゴムで覆って、それに毛糸、木綿糸をギュッとまきつけて、二枚の牛革か馬革で包んで丈夫な糸でしっかり縫いつけたもの。
ゴムが未だに見つからないから、芯はコルクだけで作ったけど、ド素人のする野球にそれほど影響はないんじゃないかな。
それより大変だったのがグローブ作り。
野球選手なら守備でグローブを使い分けるのが基本。
ピッチャー、キャッチャー、ファースト、内野、外野と全部作り分けたよ。
セカンド、サード、ショートも厳密には違うんだけど、ド素人のする(ry
なんで野球場を作ったきっかけは、ただ単に野球観戦がしたかったから。
実は俺、野球観戦大好きだったのよ。
親父が晩ご飯の時野球中継見てたら、チームがどこだろうと観てたし、甲子園全試合観たいがために、夏休みの宿題は夏休み前に終わらせていた。
研究しながらラジオで野球を聞くのも日課だった。
もちろん、○リーグチップスじゃなくて、プ○野球チップス派。
ダブったカードを交換してくれる友達はいなかったけど、ネットでカードを売ったり買ったりトレードしたり出来たから、かなりの量のカードがあった。
あれ、実家に置いてたんだけど、勝手に捨てられてたりしてないよね?
これだけ野球好きなんだけど、俺野球した事ない。
完全に見る専。
フランと一体化して、野球観戦出来なくなって寂しかったんだけど、公爵領に陸上競技場があるんだから、男爵領に野球場作ってもいいよね?
って事で作った。
領主の権限ゴリゴリ使って、公私混同してやりましたわ。
道具の準備は出来た。
あとは、選手と審判を育てるだけ。
どうやって?
とりあえずルールブック作った。
男爵領民なら字が読めるし、図や絵を使って説明すれば、私の不格好な身振り手振りよりわかりやすいと思って。
次に、野球をやってみたい人を募集した。
各地区にルールブックをいくつか配って、ある程度ルールがわかった人を地区代表選手にした。
めっちゃ応募者が殺到。
各地区で、選手、監督、審判を厳選してもらった。
キャッチャー防具とベースは一組ずつしか作ってないけど、ボール、バット、グローブは沢山作ったから、みんな練習しておきなさい。
来月野球大会をするよ!
そして、ついに来たこの日。
待ちに待った野球大会!
チームは全部で十五と、ちょっと中途半端だったんだけど、国王陛下、お父様、騎士団長様、ヤークン侯爵に野球観戦の招待状を出したところ、「自分達も野球したい!」と即席チームを作って、ほぼ練習なしで急遽参戦決定。
公務大丈夫?
初日、二日目は一回戦目、三日目は二回戦目、四日目に準決勝と決勝戦を行う。
記念すべき第一回戦は、男爵邸チームと役場チーム。
男爵邸チームには、ストラックアウトでパーフェクトを出したケンが、ピッチャーとして参加。
なんと変化球も投げられるようになったらしいのだけど、それを捕れるキャッチャーが誰もいないという事なので、魔球は封印された。
先攻は役場チーム。
スパーン!とミットに吸い込まれる豪速球に、バッター何も出来ず。
三者三振であっという間にチェンジ。
続いて後攻は男爵邸チーム、ポコっとボールを打つも、内野ゴロに終わりアウト。
後続者も三振等で出塁なしでチェンジ。
再びケンの豪速球を前に、三者三振。
攻守変わって、四番ケン。
ど真ん中を大きく打ち返して、単身ホームラン。
お前プロ野球選手かよ!?
そんな調子で、ケンが圧倒的パワーを見せつけて、男爵邸チームが勝利。
野球は九人でするものなんだよ?
ここからはダイジェスト。
漁港チーム対造船所チームは、造船所チームの勝利。
港チーム対酪農チームは、港チームの勝利。
リゾートチーム対商業施設チームは、商業施設チームの勝利。
二日目。
塩田チーム対ビールチームは、ビールチームの勝利。
魚醤、味噌チーム対砂糖チームは、砂糖チームの勝利。
製紙工場チーム対豆腐チームは、製紙工場チームの勝利。
いやぁ、野球観戦って楽しい!
おっさん達が河原でやってる下手な草野球みたいな感じなんだけど、それはそれで味があるんだよ!
作って良かった、野球場。
さぁ最後は、農業チーム対国王軍団。
いや、国王軍団のメンツ、国王陛下、お父様、騎士団長様、ヤークン侯爵とロナウド王子、セシル様、ポスカ君に加えて、騎士団総隊長、お兄様って、ガチメンすぎるでしょうが!
てか、よくこれだけのメンツの予定を合わせれたね。
「もちろん、決勝まで準備万端だよ!」
国のトップ達、暇人か!
もちろん圧勝、なんて大人気ない!
三日目は、初戦勝利したチーム同士で対決。
勝ち残ったのは、男爵邸チーム、造船所チーム、ビールチーム、そして国王軍団。
圧倒的な力差のありすぎる試合って、面白くないんだねぇ……
最終日、準決勝は、男爵邸チーム対造船所チーム、ビールチーム対国王軍団の組み合わせになった。
造船所チームはすごくチームワークが良くて、『打たせて捕る』『ランナーをホームに帰らせる』って感じで、いい野球してた。
こういうチームを応援したくなるんだよなー。
まぁ、勝ったのは男爵邸チームだったけど。
相変わらず『打たせず終わらせ』て『一人で点を取る』、造船所チームとは真逆のゴリ押しプレー。
だから、九人で野球をしてくれよ!
国王軍団は言わずもがな。
ピッチャーの国王陛下が三連続完全試合を達成し、バッターの半数がホームラン打者。
とても準決勝とは思えない試合だったよ。
ラストの決勝戦は、男爵邸チーム対国王軍団。
というか、ケン対国王軍団。
こうなる事は初日で分かってたけど。
国王軍団は連続試合だけど余裕がある。
逆に、男爵邸チーム(キャッチャー)はかなり疲弊している。
連日受け続けた豪速球に、左手の感覚がもうないらしい。
ただ、ケンの球を捕れるのが彼しかいないらしく、決死の覚悟で出場する事に。
試合開始。
ここで初めてケンの豪速球がバットに当たる。
ただ、芯を外したのかボールは打ち上がりショートフライ。
初めてバッテリー以外のメンバーがボールを触る。
「畜生!」
悔しがるヤークン侯爵。
しかし、ただ見ているだけの国王軍団じゃなかった。
上手くバットの芯に当てて、センター前ヒットを打ち出したお兄様。
送りバントを繰り出すロナウド王子。
ほう、なかなかやるな。
そして、勢いよく打ち上げた騎士団長様のボールは、ライトオーバーのスリーベースヒット。
ここで先制点を取った国王軍団。
おっと、ケンの様子が何やら険しくなった。
まさかここで……
出たー!変化球!
国王陛下、まさかの空振り!
キャッチャーは完全に涙目。
いや、よく身体で受け止めたよ。
そしてそのまま、国王陛下とお父様を三振に仕留めた。
「「チッキショー!!」」
悔しがる二人。
攻守交代、一番打者をケンに変えたようだ。
先程のカーブに泣かされた国王陛下は、抜群のコントロールでケンを翻弄するも、大きく打ち返されて単身ホームラン。
膝をつき泣き崩れる国王陛下。
いや、まだ一人目だから。
ここで激しく燃え上がった国王陛下は、残りのバッターを完封。
二回以降も、ケンの豪速球と変化球に翻弄される国王軍団は中々点が取れず、ケン以外の男爵邸チームメンバーは国王軍団に手も足も出せない状態。
と、ここでついに、男爵邸チームのキャッチャーが限界を超えたため、選手交代。
いやもう、ホントよく頑張ったよ。
間違いなく彼がMVPだよ。
相棒が変わると一気に流れが変わり国王軍団がどんどん点を取っていった。
男爵邸チームはその勢いを止めることが出来ず、そのまま国王軍団の優勝。
結果、すごく楽しかったんだけど、国王軍団は出禁だね。
あと、男爵邸チームのキャッチャーの彼には、後で何か差し入れしておこう。
野・球・場!
そして、同時並行で作っていた物も完成した。
ボール、バット、グローブだ。
ボールは本来、丸く削ったコルクをゴムで覆って、それに毛糸、木綿糸をギュッとまきつけて、二枚の牛革か馬革で包んで丈夫な糸でしっかり縫いつけたもの。
ゴムが未だに見つからないから、芯はコルクだけで作ったけど、ド素人のする野球にそれほど影響はないんじゃないかな。
それより大変だったのがグローブ作り。
野球選手なら守備でグローブを使い分けるのが基本。
ピッチャー、キャッチャー、ファースト、内野、外野と全部作り分けたよ。
セカンド、サード、ショートも厳密には違うんだけど、ド素人のする(ry
なんで野球場を作ったきっかけは、ただ単に野球観戦がしたかったから。
実は俺、野球観戦大好きだったのよ。
親父が晩ご飯の時野球中継見てたら、チームがどこだろうと観てたし、甲子園全試合観たいがために、夏休みの宿題は夏休み前に終わらせていた。
研究しながらラジオで野球を聞くのも日課だった。
もちろん、○リーグチップスじゃなくて、プ○野球チップス派。
ダブったカードを交換してくれる友達はいなかったけど、ネットでカードを売ったり買ったりトレードしたり出来たから、かなりの量のカードがあった。
あれ、実家に置いてたんだけど、勝手に捨てられてたりしてないよね?
これだけ野球好きなんだけど、俺野球した事ない。
完全に見る専。
フランと一体化して、野球観戦出来なくなって寂しかったんだけど、公爵領に陸上競技場があるんだから、男爵領に野球場作ってもいいよね?
って事で作った。
領主の権限ゴリゴリ使って、公私混同してやりましたわ。
道具の準備は出来た。
あとは、選手と審判を育てるだけ。
どうやって?
とりあえずルールブック作った。
男爵領民なら字が読めるし、図や絵を使って説明すれば、私の不格好な身振り手振りよりわかりやすいと思って。
次に、野球をやってみたい人を募集した。
各地区にルールブックをいくつか配って、ある程度ルールがわかった人を地区代表選手にした。
めっちゃ応募者が殺到。
各地区で、選手、監督、審判を厳選してもらった。
キャッチャー防具とベースは一組ずつしか作ってないけど、ボール、バット、グローブは沢山作ったから、みんな練習しておきなさい。
来月野球大会をするよ!
そして、ついに来たこの日。
待ちに待った野球大会!
チームは全部で十五と、ちょっと中途半端だったんだけど、国王陛下、お父様、騎士団長様、ヤークン侯爵に野球観戦の招待状を出したところ、「自分達も野球したい!」と即席チームを作って、ほぼ練習なしで急遽参戦決定。
公務大丈夫?
初日、二日目は一回戦目、三日目は二回戦目、四日目に準決勝と決勝戦を行う。
記念すべき第一回戦は、男爵邸チームと役場チーム。
男爵邸チームには、ストラックアウトでパーフェクトを出したケンが、ピッチャーとして参加。
なんと変化球も投げられるようになったらしいのだけど、それを捕れるキャッチャーが誰もいないという事なので、魔球は封印された。
先攻は役場チーム。
スパーン!とミットに吸い込まれる豪速球に、バッター何も出来ず。
三者三振であっという間にチェンジ。
続いて後攻は男爵邸チーム、ポコっとボールを打つも、内野ゴロに終わりアウト。
後続者も三振等で出塁なしでチェンジ。
再びケンの豪速球を前に、三者三振。
攻守変わって、四番ケン。
ど真ん中を大きく打ち返して、単身ホームラン。
お前プロ野球選手かよ!?
そんな調子で、ケンが圧倒的パワーを見せつけて、男爵邸チームが勝利。
野球は九人でするものなんだよ?
ここからはダイジェスト。
漁港チーム対造船所チームは、造船所チームの勝利。
港チーム対酪農チームは、港チームの勝利。
リゾートチーム対商業施設チームは、商業施設チームの勝利。
二日目。
塩田チーム対ビールチームは、ビールチームの勝利。
魚醤、味噌チーム対砂糖チームは、砂糖チームの勝利。
製紙工場チーム対豆腐チームは、製紙工場チームの勝利。
いやぁ、野球観戦って楽しい!
おっさん達が河原でやってる下手な草野球みたいな感じなんだけど、それはそれで味があるんだよ!
作って良かった、野球場。
さぁ最後は、農業チーム対国王軍団。
いや、国王軍団のメンツ、国王陛下、お父様、騎士団長様、ヤークン侯爵とロナウド王子、セシル様、ポスカ君に加えて、騎士団総隊長、お兄様って、ガチメンすぎるでしょうが!
てか、よくこれだけのメンツの予定を合わせれたね。
「もちろん、決勝まで準備万端だよ!」
国のトップ達、暇人か!
もちろん圧勝、なんて大人気ない!
三日目は、初戦勝利したチーム同士で対決。
勝ち残ったのは、男爵邸チーム、造船所チーム、ビールチーム、そして国王軍団。
圧倒的な力差のありすぎる試合って、面白くないんだねぇ……
最終日、準決勝は、男爵邸チーム対造船所チーム、ビールチーム対国王軍団の組み合わせになった。
造船所チームはすごくチームワークが良くて、『打たせて捕る』『ランナーをホームに帰らせる』って感じで、いい野球してた。
こういうチームを応援したくなるんだよなー。
まぁ、勝ったのは男爵邸チームだったけど。
相変わらず『打たせず終わらせ』て『一人で点を取る』、造船所チームとは真逆のゴリ押しプレー。
だから、九人で野球をしてくれよ!
国王軍団は言わずもがな。
ピッチャーの国王陛下が三連続完全試合を達成し、バッターの半数がホームラン打者。
とても準決勝とは思えない試合だったよ。
ラストの決勝戦は、男爵邸チーム対国王軍団。
というか、ケン対国王軍団。
こうなる事は初日で分かってたけど。
国王軍団は連続試合だけど余裕がある。
逆に、男爵邸チーム(キャッチャー)はかなり疲弊している。
連日受け続けた豪速球に、左手の感覚がもうないらしい。
ただ、ケンの球を捕れるのが彼しかいないらしく、決死の覚悟で出場する事に。
試合開始。
ここで初めてケンの豪速球がバットに当たる。
ただ、芯を外したのかボールは打ち上がりショートフライ。
初めてバッテリー以外のメンバーがボールを触る。
「畜生!」
悔しがるヤークン侯爵。
しかし、ただ見ているだけの国王軍団じゃなかった。
上手くバットの芯に当てて、センター前ヒットを打ち出したお兄様。
送りバントを繰り出すロナウド王子。
ほう、なかなかやるな。
そして、勢いよく打ち上げた騎士団長様のボールは、ライトオーバーのスリーベースヒット。
ここで先制点を取った国王軍団。
おっと、ケンの様子が何やら険しくなった。
まさかここで……
出たー!変化球!
国王陛下、まさかの空振り!
キャッチャーは完全に涙目。
いや、よく身体で受け止めたよ。
そしてそのまま、国王陛下とお父様を三振に仕留めた。
「「チッキショー!!」」
悔しがる二人。
攻守交代、一番打者をケンに変えたようだ。
先程のカーブに泣かされた国王陛下は、抜群のコントロールでケンを翻弄するも、大きく打ち返されて単身ホームラン。
膝をつき泣き崩れる国王陛下。
いや、まだ一人目だから。
ここで激しく燃え上がった国王陛下は、残りのバッターを完封。
二回以降も、ケンの豪速球と変化球に翻弄される国王軍団は中々点が取れず、ケン以外の男爵邸チームメンバーは国王軍団に手も足も出せない状態。
と、ここでついに、男爵邸チームのキャッチャーが限界を超えたため、選手交代。
いやもう、ホントよく頑張ったよ。
間違いなく彼がMVPだよ。
相棒が変わると一気に流れが変わり国王軍団がどんどん点を取っていった。
男爵邸チームはその勢いを止めることが出来ず、そのまま国王軍団の優勝。
結果、すごく楽しかったんだけど、国王軍団は出禁だね。
あと、男爵邸チームのキャッチャーの彼には、後で何か差し入れしておこう。
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−−−−−−
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余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
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