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106.9 公爵令嬢専属侍女は日本に転移する2
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朝ごはんを食べ終えた私達は、外へ出かけることになった。
今日は講義とバイトと言うものがないらしく、家で一日中課題をする予定だったみたいだけど「課題は明日でも出来るし」と言って付き合ってくれるそう。
申し訳ないけど、すごくありがたい。
「その格好で出かけるのは、目立ちすぎる……」
そう言って、私に服を差し出してくれた。
「俺の服だけど、こっちの方が目立たないから。」
これに着替えろと言うのかな?
「あ、俺食器洗ってるから、こっちの部屋で着替えてて。」
そう言ってテルユキさんは慌てて部屋を出て行った。
気持ちはありがたいんだけど、ガラス戸からうっすらシルエットが見えていて、いざ着替えるとなると恥ずかしい。
いや、背に腹は変えられない、潔く、そして素早く着替えた。
やはり男の人の衣装だからか、かなり大きくてダボダボ。
ズボンがずってしまうのでベルトを借りたけど、このベルトもおっきい。
仕方なく紐を借りて結んだ。
「女の人って細いんだな。」
今ボソッと言った言葉、聞き流してませんからね?
靴も借りて、家の外に出た途端、とんでもない光景に目を疑った。
「あ、あの……あの、馬のない、馬車のような物は、な、なんですか!?」
辿々しい言葉遣いになってしまいながら質問をした。
「自動車だよ、ガソリンで動く車だね。」
じ、自動で動く車ですって……?
しかも、馬車なんかより圧倒的に速い!
敷地の外に出てみれば、濃い青色のような色をした地面がとても綺麗に整えられていた。
「この白い線から出ないでね。
車が来て危ないから。」
線の内側を歩いてて気づいたけど、この靴足のサイズに合ってはないのにかなり歩きやすかった。
まずは近場の『コウエン』と言うところへ連れてきてくれた。
子供達が多く遊んでいる遊具は、見たこともないものばかり。
あ、あれは
「ウォータースライダーによく似てますね。」
「なんで滑り台知らなくてウォータースライダー知ってんだよ?
それもフラン様が作ったのか?」
「そうですね、領内の名所になってますよ。」
そう言って、私も子供達に混ざって遊んでみた。
とても楽しい!
特にコーヒーカップのような乗り物!
真ん中の円形部分を回すと、カップが勢いよく回って頭がグラングランする。
「あんまりやり過ぎると、目が回るぞ。」
でも目は回らなかった。
「専属侍女の嗜みですから。」
「どんな嗜みだよ。」
次に行ったのは、駅。
長く連なった長い箱形の乗り物が、自動車のようなスピードで通り抜けている。
「これに乗って隣町に行くよ。」
この『デンシャ』という乗り物、物凄い速さで『センロ』と呼ばれる道をどんどん駆け抜けていく。
窓から見える景色の移り変わりに、思わず興奮してしまった。
電車を降りると、昼食を食べることになった。
『キッサテン』と呼ばれる食事屋で、コーヒーとハンバーグプレートがテーブルに置かれた。
テルユキさんはコーヒーだけ。
「こちら、とても美味しい食べ物ですね!
テルユキさんは召し上がらないのですか?」
「俺はいいよ、そんなにお腹空いてないし。」
「『そんなに』という事は、多少はお腹が空いてらっしゃいますね?」
「鋭いな。」
「少しはしたないですが、私の物を少しお食べになったらいかがですか?」
「いやいや、いいって。」
そう言うけど、きっと食べたいはず。
私はハンバーグと目玉焼きとご飯を半分こしてテルユキさんに渡した。
「……なんか、ごめん。」
「とんでもない!
ご馳走になってるんですもの、遠慮なさらないで!」
なんだか立場が逆転した雰囲気になっちゃったわ。
食後に向かったのは、『エイガカン』と呼ばれる場所。
家で見たテレビをとても大きくした物らしい。
私達が見るのは、『アニメ』と呼ばれる種類のもの。
壁のように大きな白い布に、動く絵が映っていた。
「パラパラ漫画のようですね。」
「それもフラン様に見せてもらったのか。
まぁ、原理は一緒だよ。」
内容は、耳の大きな黒いネズミと青い服を着た白い鳥の話で、ユーモラスでとても楽しいものだった。
『デパート』と呼ばれるところで、ウィンドウショッピングもした。
見たこともない可愛らしい服がたくさん並んでいる。
ただ、この世界の人達を見てて思ったんだけど、みんなスカート短すぎではない?
太腿が丸見えじゃない!
なんてはしたない!
他にも、雑貨屋に行って見たり、食料品売り場に行ってみたり。
どれもこれもみたことのない物が盛り沢山!
この世界では、階段も動くみたい。
日が暮れかけた頃に家に着いた。
「晩ご飯作るから、テレビ見て待ってて。」
テルユキさんはそういってテレビを付けて夕ご飯の支度をしに行った。
お客様としてもてなされた事がないため、ちょっと違和感がある。
あ、これってあれだ。
そう思ってると、テルユキさんはそれ程時間をかけず戻ってきた。
「テレビでは野球もするんですね。」
「お、野球も知ってるのか?」
「はい、フラン様が『テルユキが野球好きだったから』と言って、野球場や道具を作ってらっしゃいましたから。
とても面白いスポーツですよね。」
「いやぁ、リッカは分かってるな!
そうなんだよ、俺も小学校の頃からずっと好きでさ、」
それから野球を観ながら、テルユキさんの昔話を聞いた。
テルユキさんはフラン様がおっしゃっていた様にとても優秀な方で、研究や実験、料理が好きな人だった。
昔話をしながら食べた夕食は、インスタントラーメン。
なんと、たった二分ほど茹でるだけで出来てしまう即席料理だとか。
具は何も入ってなかったけど、醤油味のスープと縮れた麺は男爵領で食べた物とはまた違う美味しさをしていた。
「あ、カーテン閉め忘れてた。」
テルユキさんはそう言って窓のカーテンを閉めようとする。
その窓には、観たこともない形の大きな星が空に輝いていた。
「テルユキさん、あの大きな星はなんと言うのですか?」
「リッカの世界には月はないの?」
「ツキと言うのですね。
あの様な不思議な星は見た事ありません。」
「今は下弦の月で三日月って言うんだ。
これから毎日少しずつ細くなって、光ってる部分が全部なくなるんだよ。」
「では、月はなくなってしまうのですか?」
「違うよ。
真丸に満ちた月が欠けていく、って言うちょっと寂しく思えるかもしれたいけど、暗い新月が終わるとまた少しずつ月が大きくなっていく事から『次のはじまりのための準備』とも言われてるんだ。」
「次のはじまりの準備……」
もし私が本当に日本に転移してしまったのなら、もう二度とフラン様にお会い出来なくなる……
そんな絶望の世界に閉じ込められた私は、テルユキさんを『次のはじまり』として見ているのでしょうか……
彼といるととても楽しく、まるでフラン様と一緒にいられたときの様な多幸感がある。
不安がないとは言えないけど、この方と一緒に過ごしていきたいと思った。
「今日はお金を使いすぎたからな、明日からは節約生活だ。
ひもじい思いさせるけど、覚悟しろよ?」
テルユキさんは笑いながらそう言ってくれた。
「……明日からも一緒にいて宜しいのですか?」
「他に行くところも頼れる人もいないんだろ?
慣れるまでずっとここにいてもいいよ。」
あまりの嬉しさに涙が出ていた。
目を覚ますと、見慣れた天井があった。
私の、普段の私が使っている部屋だった。
あの部屋ではない?
テルユキさんはいないの?
……元に戻れて良かったとは思ったけど、なんだか少し寂しい。
いつまでもいじけてる場合じゃない。
身支度をして、フラン様の部屋へ向かう。
「おはようございます、フラン様。」
「おはよう、リッカ。
朝の支度をお願い。」
「かしこまりました。
すでに用意は出来ております。」
いつもの日常が始まった。
フラン様に夢の話をした。
日本に転移して、好青年のテルユキさんに日本の色んなことを教えてもらった事。
「リッカ、それ俺じゃねえ。
俺はこの頃にはもう人見知りとっくに発生してるから、そんな対応出来るわけないだろ。」
いきなり出てきたテルユキさんに驚いたけど、まぁ夢だし、そんなものなのかな。
でも、かなり鮮明な夢だった。
見たもの、触れたもの、食べたもの、全部ハッキリと覚えてた。
「おにぎり、美味しかったな……」
今日は講義とバイトと言うものがないらしく、家で一日中課題をする予定だったみたいだけど「課題は明日でも出来るし」と言って付き合ってくれるそう。
申し訳ないけど、すごくありがたい。
「その格好で出かけるのは、目立ちすぎる……」
そう言って、私に服を差し出してくれた。
「俺の服だけど、こっちの方が目立たないから。」
これに着替えろと言うのかな?
「あ、俺食器洗ってるから、こっちの部屋で着替えてて。」
そう言ってテルユキさんは慌てて部屋を出て行った。
気持ちはありがたいんだけど、ガラス戸からうっすらシルエットが見えていて、いざ着替えるとなると恥ずかしい。
いや、背に腹は変えられない、潔く、そして素早く着替えた。
やはり男の人の衣装だからか、かなり大きくてダボダボ。
ズボンがずってしまうのでベルトを借りたけど、このベルトもおっきい。
仕方なく紐を借りて結んだ。
「女の人って細いんだな。」
今ボソッと言った言葉、聞き流してませんからね?
靴も借りて、家の外に出た途端、とんでもない光景に目を疑った。
「あ、あの……あの、馬のない、馬車のような物は、な、なんですか!?」
辿々しい言葉遣いになってしまいながら質問をした。
「自動車だよ、ガソリンで動く車だね。」
じ、自動で動く車ですって……?
しかも、馬車なんかより圧倒的に速い!
敷地の外に出てみれば、濃い青色のような色をした地面がとても綺麗に整えられていた。
「この白い線から出ないでね。
車が来て危ないから。」
線の内側を歩いてて気づいたけど、この靴足のサイズに合ってはないのにかなり歩きやすかった。
まずは近場の『コウエン』と言うところへ連れてきてくれた。
子供達が多く遊んでいる遊具は、見たこともないものばかり。
あ、あれは
「ウォータースライダーによく似てますね。」
「なんで滑り台知らなくてウォータースライダー知ってんだよ?
それもフラン様が作ったのか?」
「そうですね、領内の名所になってますよ。」
そう言って、私も子供達に混ざって遊んでみた。
とても楽しい!
特にコーヒーカップのような乗り物!
真ん中の円形部分を回すと、カップが勢いよく回って頭がグラングランする。
「あんまりやり過ぎると、目が回るぞ。」
でも目は回らなかった。
「専属侍女の嗜みですから。」
「どんな嗜みだよ。」
次に行ったのは、駅。
長く連なった長い箱形の乗り物が、自動車のようなスピードで通り抜けている。
「これに乗って隣町に行くよ。」
この『デンシャ』という乗り物、物凄い速さで『センロ』と呼ばれる道をどんどん駆け抜けていく。
窓から見える景色の移り変わりに、思わず興奮してしまった。
電車を降りると、昼食を食べることになった。
『キッサテン』と呼ばれる食事屋で、コーヒーとハンバーグプレートがテーブルに置かれた。
テルユキさんはコーヒーだけ。
「こちら、とても美味しい食べ物ですね!
テルユキさんは召し上がらないのですか?」
「俺はいいよ、そんなにお腹空いてないし。」
「『そんなに』という事は、多少はお腹が空いてらっしゃいますね?」
「鋭いな。」
「少しはしたないですが、私の物を少しお食べになったらいかがですか?」
「いやいや、いいって。」
そう言うけど、きっと食べたいはず。
私はハンバーグと目玉焼きとご飯を半分こしてテルユキさんに渡した。
「……なんか、ごめん。」
「とんでもない!
ご馳走になってるんですもの、遠慮なさらないで!」
なんだか立場が逆転した雰囲気になっちゃったわ。
食後に向かったのは、『エイガカン』と呼ばれる場所。
家で見たテレビをとても大きくした物らしい。
私達が見るのは、『アニメ』と呼ばれる種類のもの。
壁のように大きな白い布に、動く絵が映っていた。
「パラパラ漫画のようですね。」
「それもフラン様に見せてもらったのか。
まぁ、原理は一緒だよ。」
内容は、耳の大きな黒いネズミと青い服を着た白い鳥の話で、ユーモラスでとても楽しいものだった。
『デパート』と呼ばれるところで、ウィンドウショッピングもした。
見たこともない可愛らしい服がたくさん並んでいる。
ただ、この世界の人達を見てて思ったんだけど、みんなスカート短すぎではない?
太腿が丸見えじゃない!
なんてはしたない!
他にも、雑貨屋に行って見たり、食料品売り場に行ってみたり。
どれもこれもみたことのない物が盛り沢山!
この世界では、階段も動くみたい。
日が暮れかけた頃に家に着いた。
「晩ご飯作るから、テレビ見て待ってて。」
テルユキさんはそういってテレビを付けて夕ご飯の支度をしに行った。
お客様としてもてなされた事がないため、ちょっと違和感がある。
あ、これってあれだ。
そう思ってると、テルユキさんはそれ程時間をかけず戻ってきた。
「テレビでは野球もするんですね。」
「お、野球も知ってるのか?」
「はい、フラン様が『テルユキが野球好きだったから』と言って、野球場や道具を作ってらっしゃいましたから。
とても面白いスポーツですよね。」
「いやぁ、リッカは分かってるな!
そうなんだよ、俺も小学校の頃からずっと好きでさ、」
それから野球を観ながら、テルユキさんの昔話を聞いた。
テルユキさんはフラン様がおっしゃっていた様にとても優秀な方で、研究や実験、料理が好きな人だった。
昔話をしながら食べた夕食は、インスタントラーメン。
なんと、たった二分ほど茹でるだけで出来てしまう即席料理だとか。
具は何も入ってなかったけど、醤油味のスープと縮れた麺は男爵領で食べた物とはまた違う美味しさをしていた。
「あ、カーテン閉め忘れてた。」
テルユキさんはそう言って窓のカーテンを閉めようとする。
その窓には、観たこともない形の大きな星が空に輝いていた。
「テルユキさん、あの大きな星はなんと言うのですか?」
「リッカの世界には月はないの?」
「ツキと言うのですね。
あの様な不思議な星は見た事ありません。」
「今は下弦の月で三日月って言うんだ。
これから毎日少しずつ細くなって、光ってる部分が全部なくなるんだよ。」
「では、月はなくなってしまうのですか?」
「違うよ。
真丸に満ちた月が欠けていく、って言うちょっと寂しく思えるかもしれたいけど、暗い新月が終わるとまた少しずつ月が大きくなっていく事から『次のはじまりのための準備』とも言われてるんだ。」
「次のはじまりの準備……」
もし私が本当に日本に転移してしまったのなら、もう二度とフラン様にお会い出来なくなる……
そんな絶望の世界に閉じ込められた私は、テルユキさんを『次のはじまり』として見ているのでしょうか……
彼といるととても楽しく、まるでフラン様と一緒にいられたときの様な多幸感がある。
不安がないとは言えないけど、この方と一緒に過ごしていきたいと思った。
「今日はお金を使いすぎたからな、明日からは節約生活だ。
ひもじい思いさせるけど、覚悟しろよ?」
テルユキさんは笑いながらそう言ってくれた。
「……明日からも一緒にいて宜しいのですか?」
「他に行くところも頼れる人もいないんだろ?
慣れるまでずっとここにいてもいいよ。」
あまりの嬉しさに涙が出ていた。
目を覚ますと、見慣れた天井があった。
私の、普段の私が使っている部屋だった。
あの部屋ではない?
テルユキさんはいないの?
……元に戻れて良かったとは思ったけど、なんだか少し寂しい。
いつまでもいじけてる場合じゃない。
身支度をして、フラン様の部屋へ向かう。
「おはようございます、フラン様。」
「おはよう、リッカ。
朝の支度をお願い。」
「かしこまりました。
すでに用意は出来ております。」
いつもの日常が始まった。
フラン様に夢の話をした。
日本に転移して、好青年のテルユキさんに日本の色んなことを教えてもらった事。
「リッカ、それ俺じゃねえ。
俺はこの頃にはもう人見知りとっくに発生してるから、そんな対応出来るわけないだろ。」
いきなり出てきたテルユキさんに驚いたけど、まぁ夢だし、そんなものなのかな。
でも、かなり鮮明な夢だった。
見たもの、触れたもの、食べたもの、全部ハッキリと覚えてた。
「おにぎり、美味しかったな……」
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