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108 公爵令嬢は魔法学校に入学する
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今日は入学式。
いよいよエレメント魔法学校の生徒になってしまったのだ。
そしてこれから多分、乙女ゲーが始められるのかもしれない。
あと、先週から私は領主の仕事をほぼしていない。
楽しみ一割不安十二割で胸がいっぱいだ。
入学前に入試テストがあったんだけど、日本のセンター試験とは比べ物にならないほど簡単で、国語、数学、地理、歴史等どれもこれもすぐ解けた。
案の定、私はオール満点で学年トップ。
リリーちゃんもほぼ百点なんだけど、ぽかミスで減点。
こういうのは、ヒロインが満点トップにならなきゃダメでしょうが!
続いてロナウド王子とセシル様の順で、私たちが上位を占めた。
因みに、レベッカちゃんにこのテストをさせたところ、男子二人よりも点数高かった。
ダンスィ……
入学式の挨拶は、通常は成績トップの人がするんだけど、今回はロナウド王子。
新入生はおろか、先輩である二年生たちもロナウド王子に釘付け。
これで私は、ロナウド王子目当ての御令嬢たちに嫌がらせされたりするのかな。
はぁ、めんどくさい。
そう考えると、リリーちゃんもセシル様の婚約者だから、妬みでなんかされそうだね……
ここは私が守ってあげなくちゃ。
入学式が終わった後、生徒会長であるカーネル・ウォンツという男性と、副会長のミラ・クローバーという女性が学園内を案内してくれた。
カーネル会長は、光沢のあるブロンズの長い髪を後ろで束ね、橙色の瞳がやや濃い肌の色にとてもなじんでいる。
キリッとした執事顔風メガネ男子、女子から人気がありそうな顔してる。
対してミラ副会長は、絹のように真っ白な髪と、ルビーのように真っ赤な瞳、陶器のように白い肌をしたアルビノ風美少女。
儚げな無表情が更に神秘性を醸し出し、高嶺の花って感じが満載。
さっきまでロナウド王子にメロメロだった新入生が、二人の美しさに釘付けになる。
うーん、分からんでもないけど、みんなミーハーだな。
今日は二年生とのレクリエーションも特になく、午前中で寮に戻ることになった。
寮に戻ると、リッカとレベッカちゃんが部屋で待機していた。
男女別の寮は、爵位ごとの部屋割りがされている。
公爵令嬢であり筆頭男爵の位を持つ私は、当然最上級部屋。
使用人用の別室もしっかりしていて、むしろ男爵邸の私の部屋より豪華かもしれない。
使用人は爵位に応じて連れてきていい人数がいて、私の場合十人まで連れてきて良かったらしいんだけど、自分の事は大体自分で出来るのでリッカだけ連れてくる。
……予定だったんだけど、レベッカちゃんが
「学園生活の栄養面や体調管理は、私に任せて!」
と言ってついてきちゃった。
いや、とても心強いんだけどね。
という訳で、私の使用人はリッカとレベッカちゃんの二人。
他の生徒たちが限界いっぱいまで連れてきている中、最上級部屋の私がたった二人しか連れて来てないって事に「うわっ…あの子の使用人、少なすぎ…?」と相当驚いていた。
まぁ、普通の貴族ならそうなんだろうけど、私には何も問題ありませんが何か?
お昼になったので、レベッカちゃんを連れてリリーちゃんを誘って食堂へ。
食堂では、一流料理人が腕を振るう人気のスポットの一つ。
昼食時間なだけあって、結構人が多かった。
メニューは……うん、よくある貴族料理。
今日はハンバーガーセットの口なんだよなー。
「リリーちゃん、私ご飯はレベッカちゃんに作ってもらうつもりなんだけど、同じメニューでよかったら一緒のもの食べる?」
「いいのですか?
では是非、お願いします。」
「という訳でレベッカちゃんよろしく」
「はい喜んで!」
他の人達も専属料理人を連れてきてる人も何人かいるようで、厨房の一角に使用できる場所があった。
そして、手早くハンバーガーセットを作るレベッカちゃん。
あっという間に完成。
プレートに乗せてもらってリリーちゃんと二人で席につく。
レベッカちゃんは一応使用人なので、後で食べるらしい。
「やっぱりハンバーガーセットはこうでなくっちゃね。」
「さすがレベッカさん、とっても美味しいです。」
二人に褒められてちょっと照れ気味のレベッカちゃん。
それより気になるのが周りの人達。
まさか、私たちがこんな所でハンバーガーセットを食べるとは思ってなかったようで、めちゃくちゃ注目されている。
ただ、学校では一応身分を弁えた行動をしなくてはいけない事になっているため、公爵家であり男爵筆頭の私と、侯爵家であるリリーちゃんに気軽に話しかける人はいない。
いやもう、ジロジロ見るくらいなら、むしろ誰か声かけてよ。
昼食を終えたら、ロナウド王子とセシル様と改めて合流して、四人で学園内廻り。
生徒がほぼ貴族なだけあって、豪華な造りで高そうな絵や壺が飾ってある。
そういう趣味はないので、なぜ壺を飾るのか意味わからん。
こんな豪邸のような建物でなくても、勉強や魔法の練習なら警察署とかみたいな造りの方が実用的でない?
但し、中庭はものすごく気に入った。
煌びやかな噴水の周りに色とりどりの花木、広い芝生のスペースの中心にある小さな小洒落たパビリオン。
あー、ここでピザパしたい。
石窯作ったら怒られそうだからやらないけど。
そして、相変わらず遠巻きにジロジロ見てくる輩たち。
あーもう、落ち着かない。
明日はオリエンテーションがあり、部活動紹介や二年生を含めて自己紹介などがある。
どんな感じになるのかな?
いよいよエレメント魔法学校の生徒になってしまったのだ。
そしてこれから多分、乙女ゲーが始められるのかもしれない。
あと、先週から私は領主の仕事をほぼしていない。
楽しみ一割不安十二割で胸がいっぱいだ。
入学前に入試テストがあったんだけど、日本のセンター試験とは比べ物にならないほど簡単で、国語、数学、地理、歴史等どれもこれもすぐ解けた。
案の定、私はオール満点で学年トップ。
リリーちゃんもほぼ百点なんだけど、ぽかミスで減点。
こういうのは、ヒロインが満点トップにならなきゃダメでしょうが!
続いてロナウド王子とセシル様の順で、私たちが上位を占めた。
因みに、レベッカちゃんにこのテストをさせたところ、男子二人よりも点数高かった。
ダンスィ……
入学式の挨拶は、通常は成績トップの人がするんだけど、今回はロナウド王子。
新入生はおろか、先輩である二年生たちもロナウド王子に釘付け。
これで私は、ロナウド王子目当ての御令嬢たちに嫌がらせされたりするのかな。
はぁ、めんどくさい。
そう考えると、リリーちゃんもセシル様の婚約者だから、妬みでなんかされそうだね……
ここは私が守ってあげなくちゃ。
入学式が終わった後、生徒会長であるカーネル・ウォンツという男性と、副会長のミラ・クローバーという女性が学園内を案内してくれた。
カーネル会長は、光沢のあるブロンズの長い髪を後ろで束ね、橙色の瞳がやや濃い肌の色にとてもなじんでいる。
キリッとした執事顔風メガネ男子、女子から人気がありそうな顔してる。
対してミラ副会長は、絹のように真っ白な髪と、ルビーのように真っ赤な瞳、陶器のように白い肌をしたアルビノ風美少女。
儚げな無表情が更に神秘性を醸し出し、高嶺の花って感じが満載。
さっきまでロナウド王子にメロメロだった新入生が、二人の美しさに釘付けになる。
うーん、分からんでもないけど、みんなミーハーだな。
今日は二年生とのレクリエーションも特になく、午前中で寮に戻ることになった。
寮に戻ると、リッカとレベッカちゃんが部屋で待機していた。
男女別の寮は、爵位ごとの部屋割りがされている。
公爵令嬢であり筆頭男爵の位を持つ私は、当然最上級部屋。
使用人用の別室もしっかりしていて、むしろ男爵邸の私の部屋より豪華かもしれない。
使用人は爵位に応じて連れてきていい人数がいて、私の場合十人まで連れてきて良かったらしいんだけど、自分の事は大体自分で出来るのでリッカだけ連れてくる。
……予定だったんだけど、レベッカちゃんが
「学園生活の栄養面や体調管理は、私に任せて!」
と言ってついてきちゃった。
いや、とても心強いんだけどね。
という訳で、私の使用人はリッカとレベッカちゃんの二人。
他の生徒たちが限界いっぱいまで連れてきている中、最上級部屋の私がたった二人しか連れて来てないって事に「うわっ…あの子の使用人、少なすぎ…?」と相当驚いていた。
まぁ、普通の貴族ならそうなんだろうけど、私には何も問題ありませんが何か?
お昼になったので、レベッカちゃんを連れてリリーちゃんを誘って食堂へ。
食堂では、一流料理人が腕を振るう人気のスポットの一つ。
昼食時間なだけあって、結構人が多かった。
メニューは……うん、よくある貴族料理。
今日はハンバーガーセットの口なんだよなー。
「リリーちゃん、私ご飯はレベッカちゃんに作ってもらうつもりなんだけど、同じメニューでよかったら一緒のもの食べる?」
「いいのですか?
では是非、お願いします。」
「という訳でレベッカちゃんよろしく」
「はい喜んで!」
他の人達も専属料理人を連れてきてる人も何人かいるようで、厨房の一角に使用できる場所があった。
そして、手早くハンバーガーセットを作るレベッカちゃん。
あっという間に完成。
プレートに乗せてもらってリリーちゃんと二人で席につく。
レベッカちゃんは一応使用人なので、後で食べるらしい。
「やっぱりハンバーガーセットはこうでなくっちゃね。」
「さすがレベッカさん、とっても美味しいです。」
二人に褒められてちょっと照れ気味のレベッカちゃん。
それより気になるのが周りの人達。
まさか、私たちがこんな所でハンバーガーセットを食べるとは思ってなかったようで、めちゃくちゃ注目されている。
ただ、学校では一応身分を弁えた行動をしなくてはいけない事になっているため、公爵家であり男爵筆頭の私と、侯爵家であるリリーちゃんに気軽に話しかける人はいない。
いやもう、ジロジロ見るくらいなら、むしろ誰か声かけてよ。
昼食を終えたら、ロナウド王子とセシル様と改めて合流して、四人で学園内廻り。
生徒がほぼ貴族なだけあって、豪華な造りで高そうな絵や壺が飾ってある。
そういう趣味はないので、なぜ壺を飾るのか意味わからん。
こんな豪邸のような建物でなくても、勉強や魔法の練習なら警察署とかみたいな造りの方が実用的でない?
但し、中庭はものすごく気に入った。
煌びやかな噴水の周りに色とりどりの花木、広い芝生のスペースの中心にある小さな小洒落たパビリオン。
あー、ここでピザパしたい。
石窯作ったら怒られそうだからやらないけど。
そして、相変わらず遠巻きにジロジロ見てくる輩たち。
あーもう、落ち着かない。
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