145 / 191
123 公爵令嬢は恋愛相談にのる
しおりを挟む
今日はリリーちゃんが剣技部の見学をしてみたいって言ったから、見に行った。
ははーん、セシル様の華麗な姿を見に行くんだね。
すっかりラブラブじゃないの。
「あの程度なら、私でも通用しそうですか?」
あ、もしかしてリリーちゃん道場破り?
あー、ミラ副会長に負けちゃった。
何人かには勝ててたけど、魔法無しだとこの中でまあまあ強い程度だった。
「悔しいです!
私も剣技部に入って、フラン様を守れる様に強くなります!」
いや、魔法使ってたら普通に敵無しだから。
ていうか、私自分で自分守れるから。
鉄壁だから。
見た感じ、ロナウドとセシル様が群を抜いて強くて、次がラゴリー・ラーゴリ先輩。
カーネル生徒会長もなかなか強い方だった。
女性陣では、ミラ副会長がダントツ。
そりゃリリーちゃん負けるわ。
ミラ・クローバー生徒会副会長は、頭よし顔よし器量よしと、天に二物も三物も与えられた人。
真っ白な髪と肌、無表情な様子、水火属性持ちで爆破魔法が使えることから『茨の白雪姫』と呼ばれているそうな。
マジかよ。
そんな白雪姫に、
「フランドール・フィアンマさん、少しお話してもよろしいですか?」
と呼び出しを食らった。
やっぱり、私は生徒会に目をつけられていたのか……
しかし、呼ばれたのは人影のない校舎裏の隅。
ま、まさか、この間の三人みたいにイジメ!?
「フランドールさんは、どの様にしてカーネル会長と仲良くなられたのですか?」
……ん?
「えっと、私が図書館で生徒会長に驚いて、焦って言い訳したのがきっかけです。」
「……抽象的にではなく、細かく教えて頂けませんか?」
そう言われたので、仕方なく事細かに説明をした。
「あのカーネル会長が、意地悪そうに笑ったのか……?」
あ、これって……
「ミラ副会長、もしかしてカーネル生徒会長の方が好きなんですか?」
「!?な、何故その事を!?」
いや、見ていて分かるから。
しかも、猫被りではなく意地悪な方のかよ。
あー、これってもしかして面倒な事になりそう系?
「……バレたなら仕方ない。
そうだ、私はカーネル会長が好きだ。」
あれ、この人喋り方変わってる?
もしかしてミラ副会長も?
「……普段はお淑やかなフリをしている。」
やっぱりかぁー!
なんだよこの学校の生徒会執行部は!
生徒会長、副会長二人とも猫被りなのかよ!
「ミラ副会長はどうしてフリをしているのですか?」
「カーネル会長の真似だ。
本当はクールで少し意地悪だが、人と接する時は笑顔で優しい。」
でも、ミラ副会長は無表情じゃん?
「わ、私は媚を売るのが苦手でな、無表情で丁寧な作法をしていれば、皆が私を美しいと思ってくれるのだ。」
いや、普段と今のギャップも素敵ですけど?
「それに、カーネル会長の隣に並ぶには、こうしていないと……
彼は文武両道で皆からも人気だ。
私も、その様にならねばならぬ。
そのためにも、剣技部に入り剣術の腕を磨き、寮では七時(地球時間で二時過ぎ)まで勉強をしないといけない。」
こ、この人、天から二物を奪い取るタイプだったのか!
『白雪姫』ってより『ムーラン』だ。
すごい努力家だったんだな。
「カーネル生徒会長とミラ副会長は、並んでいてもとても美しくてお似合いですよ?
何が不満なのですか?」
「お互い、仮面を被った状態なのだ。
もっと、自然な姿で隣にいたい。」
見た目とは違って熱血で真面目な性格だけど、恋する乙女してるねぇ。
「それで、私は何をすればいいのですか?」
「いや、特に何もしなくて良いのだが……
強いて言うなら、カーネル会長の好みの女性を教えてもらえるか?」
それかぁ!
む、難しい質問だ。
「好みのタイプと言うか、苦手なタイプならわかります。」
「それは、色目を使う奴が好かないと言うやつか?」
「あ、ご存知でしたか?」
「はぁぁぁ、やはりそうか……
となると、どうやって距離を縮めるべきだろう……」
なんか面白い人だな。
見た目は本当に綺麗なのに、好きな人の隣に居たいが為に努力と気合で才能を手に入れて、思い通りにいかない恋に悩まされて……
そっか、これが『恋』って言うものなのか。
『本当の自分を見てほしい』『隣に居て欲しい』
不器用に気持ちに振り回される姿が微笑ましい。
なんとか協力してあげたいけど……
「私、恋をしたことがないので……
お力になれなくて申し訳ございません。」
「む?
貴様は、ロナウド王子殿下に恋はしていないのか?」
「恋と言うか……親愛、と呼ぶ方が近いですね。」
「なぬ!?
それ程までに親密なのか……
羨ましい限りだ……」
「いっその事こと、カーネル生徒会長に気持ちを伝えちゃえばいいじゃないですか。」
「そ、それはダメだ!
もし嫌われてしまうと、立ち直れないかも知れない……!」
「じゃあ、このままでいるつもりなんですか?」
「それでは、私の気持ちが晴れない。
少しでも良い方向へ進展させたい。」
くっそー、面倒な事になりそう系だった。
結局、話し合いは全然進まず、ズルズルと後を引く様な終わり方をした。
もう、今後誰も私に恋愛相談はしないで欲しい。
ははーん、セシル様の華麗な姿を見に行くんだね。
すっかりラブラブじゃないの。
「あの程度なら、私でも通用しそうですか?」
あ、もしかしてリリーちゃん道場破り?
あー、ミラ副会長に負けちゃった。
何人かには勝ててたけど、魔法無しだとこの中でまあまあ強い程度だった。
「悔しいです!
私も剣技部に入って、フラン様を守れる様に強くなります!」
いや、魔法使ってたら普通に敵無しだから。
ていうか、私自分で自分守れるから。
鉄壁だから。
見た感じ、ロナウドとセシル様が群を抜いて強くて、次がラゴリー・ラーゴリ先輩。
カーネル生徒会長もなかなか強い方だった。
女性陣では、ミラ副会長がダントツ。
そりゃリリーちゃん負けるわ。
ミラ・クローバー生徒会副会長は、頭よし顔よし器量よしと、天に二物も三物も与えられた人。
真っ白な髪と肌、無表情な様子、水火属性持ちで爆破魔法が使えることから『茨の白雪姫』と呼ばれているそうな。
マジかよ。
そんな白雪姫に、
「フランドール・フィアンマさん、少しお話してもよろしいですか?」
と呼び出しを食らった。
やっぱり、私は生徒会に目をつけられていたのか……
しかし、呼ばれたのは人影のない校舎裏の隅。
ま、まさか、この間の三人みたいにイジメ!?
「フランドールさんは、どの様にしてカーネル会長と仲良くなられたのですか?」
……ん?
「えっと、私が図書館で生徒会長に驚いて、焦って言い訳したのがきっかけです。」
「……抽象的にではなく、細かく教えて頂けませんか?」
そう言われたので、仕方なく事細かに説明をした。
「あのカーネル会長が、意地悪そうに笑ったのか……?」
あ、これって……
「ミラ副会長、もしかしてカーネル生徒会長の方が好きなんですか?」
「!?な、何故その事を!?」
いや、見ていて分かるから。
しかも、猫被りではなく意地悪な方のかよ。
あー、これってもしかして面倒な事になりそう系?
「……バレたなら仕方ない。
そうだ、私はカーネル会長が好きだ。」
あれ、この人喋り方変わってる?
もしかしてミラ副会長も?
「……普段はお淑やかなフリをしている。」
やっぱりかぁー!
なんだよこの学校の生徒会執行部は!
生徒会長、副会長二人とも猫被りなのかよ!
「ミラ副会長はどうしてフリをしているのですか?」
「カーネル会長の真似だ。
本当はクールで少し意地悪だが、人と接する時は笑顔で優しい。」
でも、ミラ副会長は無表情じゃん?
「わ、私は媚を売るのが苦手でな、無表情で丁寧な作法をしていれば、皆が私を美しいと思ってくれるのだ。」
いや、普段と今のギャップも素敵ですけど?
「それに、カーネル会長の隣に並ぶには、こうしていないと……
彼は文武両道で皆からも人気だ。
私も、その様にならねばならぬ。
そのためにも、剣技部に入り剣術の腕を磨き、寮では七時(地球時間で二時過ぎ)まで勉強をしないといけない。」
こ、この人、天から二物を奪い取るタイプだったのか!
『白雪姫』ってより『ムーラン』だ。
すごい努力家だったんだな。
「カーネル生徒会長とミラ副会長は、並んでいてもとても美しくてお似合いですよ?
何が不満なのですか?」
「お互い、仮面を被った状態なのだ。
もっと、自然な姿で隣にいたい。」
見た目とは違って熱血で真面目な性格だけど、恋する乙女してるねぇ。
「それで、私は何をすればいいのですか?」
「いや、特に何もしなくて良いのだが……
強いて言うなら、カーネル会長の好みの女性を教えてもらえるか?」
それかぁ!
む、難しい質問だ。
「好みのタイプと言うか、苦手なタイプならわかります。」
「それは、色目を使う奴が好かないと言うやつか?」
「あ、ご存知でしたか?」
「はぁぁぁ、やはりそうか……
となると、どうやって距離を縮めるべきだろう……」
なんか面白い人だな。
見た目は本当に綺麗なのに、好きな人の隣に居たいが為に努力と気合で才能を手に入れて、思い通りにいかない恋に悩まされて……
そっか、これが『恋』って言うものなのか。
『本当の自分を見てほしい』『隣に居て欲しい』
不器用に気持ちに振り回される姿が微笑ましい。
なんとか協力してあげたいけど……
「私、恋をしたことがないので……
お力になれなくて申し訳ございません。」
「む?
貴様は、ロナウド王子殿下に恋はしていないのか?」
「恋と言うか……親愛、と呼ぶ方が近いですね。」
「なぬ!?
それ程までに親密なのか……
羨ましい限りだ……」
「いっその事こと、カーネル生徒会長に気持ちを伝えちゃえばいいじゃないですか。」
「そ、それはダメだ!
もし嫌われてしまうと、立ち直れないかも知れない……!」
「じゃあ、このままでいるつもりなんですか?」
「それでは、私の気持ちが晴れない。
少しでも良い方向へ進展させたい。」
くっそー、面倒な事になりそう系だった。
結局、話し合いは全然進まず、ズルズルと後を引く様な終わり方をした。
もう、今後誰も私に恋愛相談はしないで欲しい。
1
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる