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161 公爵令嬢はクリスマスを楽しむ
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エレメント魔法学校に入って、初めて行われる行事。
それは、クリスマス。
五年前に初めてクリスマスをやって以来、男爵領では毎年欠かさずクリスマスパーティをやっていた。
勿論、最初で参加出来なかった国王陛下は、毎年8月25日(地球で言うところの真冬)には必ず予定を空けて、クリスマスパーティに参加している。
大量のクリスマスプレゼントを抱えてやってくる様子は、まるでサンタクロースだった。
「今年は学校行事として行うから、国王陛下は参加出来ないよ」と言ったところ、断固拒否。
学校内に行けないのなら、王宮へ呼べばいいじゃない。
という旨の通達を受けて、王宮でクリスマスパーティをする事になった。
私が卒業してからどうするつもりなんだ。
休日を使って、早速パーティの準備開始。
私達にはお馴染みとなっているクリスマスツリーとサンタクロースだけど、旧生徒会の皆さんは誰も知らない。
「モミを王宮へ持って行って、何をするのですか?」
「クリスマスをするのです。」
「クリスマス……とは、何だ?」
「お祭りのようなものですよ。」
「これは何作ってるのですか?」
「クリスマスツリーに飾るオーナメントを作ってます。」
「クリスマスツリーって?」
「クリスマスの象徴です。」
「この祭りは、何を祀っているのですか?」
「命の誕生です。」
「誰の?」
「全ての命ですよ!」
「この赤い服をお召の老人は?」
「サンタクロースと言う、イメージキャラクターみたいな者です。」
「この男性は、なぜ大きな袋を持っているんだ?」
「クリスマスイブに良い子の元へプレゼントを配るためです。」
「プレゼントはどうやって調達してるんですか?」
「一年かけて買い集めてるんです。」
「なるほど、大富豪の余興なのだな。」
「しかし、この小さな袋では一年分のプレゼントははいりませんよね?」
「多分その場で作ってる物もあるんですよ」
「まるでフランドール嬢の様な人物だな。」
このやり取り、五年前にもやったような……
王宮と言うだけあって、会場内にとても大きなモミの木が用意されて、キラキラと光るオーナメントをつけていく。
勿論、私特製のオーナメント。
昔に比べて圧倒的に魔法技術が上達した私は、王宮用という事もあって本物の宝石や珍しい貴金属をふんだんに使った。
多分、前世でもこの世界でも一番ゴージャスなクリスマスツリーじゃないだろうか。
使い捨てはめちゃくちゃ勿体ないから、来年以降もつかってね。
間違っても盗っちゃダメだよ?
次にするのは、配布用プレゼントの用意。
交換用のプレゼントとは別で、全員にもれなく差し上げるお土産。
新旧生徒会のメンバーと相談した結果、手のひらサイズのクリスタルツリーにした。
作るのは私なんだけど。
「儂のは?」と催促されたので、国王陛下にもパーティで渡すことになった。
当日までお預けを食らっている国王陛下は、早くもソワソワしている。
クリスマスイブの夜の子供かよ。
国王陛下からもプレゼントがあるそうな。
それは、パーティ当日まで秘密らしい。
あんまり豪華なものをプレゼントにしないでよ?
料理は、毎年恒例のクリスマス用意のご馳走。
ローストチキンを初め、フライドチキン、ブッシュ・ド・ノエル、苺ショートケーキ、シュトーレン、スパークリングワイン、ビーフシチュー、ポテトサラダ、ピザ、フライドポテト等ありったけ思いついたクリスマスっぽい食べ物を用意。
勿論、ポテチとコーラも忘れてない。
私、お酒飲めないからね。
25日当日夜、エレメント魔法学校の生徒と先生が続々と王宮へと来る。
王宮からの使いで馬車が用意されていて、滅多にとない、いや恐らく最初で最後の経験に、学校を出る前からなんかソワソワしていた。
まぁ、国王陛下の事だから、来年以降もやりそうだけどね。
今回はホームパーティじゃなくて学園行事だから、親御さんで参加してるのはロナウドのご両親という名の国王陛下と王妃殿下だけ。
ぶっちゃけ、規模的には学校行事として収まってない。
で、当たり前だけど王宮で行われるパーティという事は、制服ではなく正装。
王宮へ行くともなると、みんな取っておきの一着を用意していた。
おかげで、ブロッサム商会は大賑わい。あざーっす。
生徒と先生全員が入場し、国王陛下の挨拶が終わったら、クリスマスパーティの始まり。
クリスマス料理はこの世界でも随分と浸透していて、私の周りの人達やフィアンマ男爵領ではお馴染みとなっている。
とは言っても、世間一般にまでは広まっていないの身内料理程度に留まってるんだけどね。
ふわふわのショートケーキやチョコレートをふんだんに使ったブッシュ・ド・ノエル、色んな味に仕上げられたフライドチキンや色とりどりのスパークリングワイン等、クリスマス料理に、みんな舌鼓を打っている。
勿論、国王陛下や王妃殿下も例外じゃなく、お上品にたらふく食べていた。
しばらくして始まるクリスマスソングの数々。
音痴な私がアカペラで伝えても、とても理解されるものじゃなかったので、私が楽譜に落としたものをセシル様が編曲してオーケストラ風にアレンジしてくれていたのだ。
やっぱり、音の専門家の手に掛かれば、全てが名曲になってしまう。
音楽に合わせてダンスを踊る人達。
私はいつものように壁の華に徹しようとしていると、カーネル前生徒会長がダンスに誘ってきた。
この人と踊ると、この私ですら不思議と上手く踊れてしまうので、侮るべからず。
ロナウドとは相変わらず無難なダンス。
セシル様とは相変わらず酷い駄ンス。
だから、私をダンスに誘うなって!
曲がガラッと変わり、プレゼント交換の時間になった。
まずは私達生徒会からのプレゼント、クリスタルツリー。
キラキラと輝く水晶のツリーに、皆さん満足な様子。
続きまして、国王陛下からのプレゼント。
本来なら最後に配られるものなんだけど、「トリはプレゼント交換だ」と言い切って聞かない国王陛下の提案で、このタイミングになった。
中身は、金糸で王国の紋章が刺繍されたシルクのハンカチ。
中々センスがあって良いじゃないの。
受け取った先生達は天へと掲げ、生徒達は身震いをしている。
最後に、全校生徒と先生、国王陛下、王妃殿下も参加のプレゼント交換。
生徒達や先生方にも、何かプレゼントできるようなものを用意してもらっていた。
全員で音楽に合わせて交換するのは無理があったので、一旦全員から預かってクジでプレゼントを決めるようにした。
さてさて、プレゼントの行き場はどうなるかな?
私の手元に届いたプレゼントは、綺麗なビー玉とカラフルな糸で作られたタッセル。
ウッディ君の手作りだそうだ。
「フラン様が貰ってくれるんですね。
手作りだなんて失礼かもしれないけど、一生懸命に作りました。」
「失礼なものですか、素敵なプレゼントをありがとう、ウッディ君。」
そんなウッディ君が貰ったのはメリケンサック。
私は昔誰だったかにメリケンサックを渡して混乱されたけど、エリックからのプレゼントにウッディ君は大喜び。
因みに、ロナウドはティーカップ、セシル様は指輪、リリーちゃんは女性物の帽子を貰っていた。
セシル様の指輪はサイズが合わなかったらしく、リリーちゃんの指にはめてあげていた。
その様子を見た生徒達は大騒ぎ。
先生に軽く注意されていたけど、先生方だってドキドキしながら見てたでしょ。
その指輪の送り主は、ミラ前副会長。
もしかして、自分の指のサイズで作っちゃったのかな?
「良いものを見れたから、結果オーライだよ。」
やっぱりそうだった。
で、私のプレゼントは、カーネル前生徒会長の元へ。
「えー、これは何ですか?」
それは、孫悟空が頭にはめてる、黄金で出来た緊箍児ですよ。
「こんなものを、いつ、どうやって使うのですか?
相変わらず、いつも訳の分からない物を作りますね。」
「そなたが要らぬのなら、儂が貰って良いか?」
国王陛下、ビックリするからいきなり出てこないでよ!
「大変恐縮ではありますが、こちらは私が受け取ったもの故、幾ら国王陛下であろうともお渡しすることは出来ません。」
何だかんだ言って持って帰るのかよ。
あと、国王陛下はなんでションボリしてる?
楽しかったクリスマスパーティは、あっという間に終わってしまった。
「これは毎年恒例の行事にしていこう。」
国王陛下の事だから絶対言うと思ってた。
それは、クリスマス。
五年前に初めてクリスマスをやって以来、男爵領では毎年欠かさずクリスマスパーティをやっていた。
勿論、最初で参加出来なかった国王陛下は、毎年8月25日(地球で言うところの真冬)には必ず予定を空けて、クリスマスパーティに参加している。
大量のクリスマスプレゼントを抱えてやってくる様子は、まるでサンタクロースだった。
「今年は学校行事として行うから、国王陛下は参加出来ないよ」と言ったところ、断固拒否。
学校内に行けないのなら、王宮へ呼べばいいじゃない。
という旨の通達を受けて、王宮でクリスマスパーティをする事になった。
私が卒業してからどうするつもりなんだ。
休日を使って、早速パーティの準備開始。
私達にはお馴染みとなっているクリスマスツリーとサンタクロースだけど、旧生徒会の皆さんは誰も知らない。
「モミを王宮へ持って行って、何をするのですか?」
「クリスマスをするのです。」
「クリスマス……とは、何だ?」
「お祭りのようなものですよ。」
「これは何作ってるのですか?」
「クリスマスツリーに飾るオーナメントを作ってます。」
「クリスマスツリーって?」
「クリスマスの象徴です。」
「この祭りは、何を祀っているのですか?」
「命の誕生です。」
「誰の?」
「全ての命ですよ!」
「この赤い服をお召の老人は?」
「サンタクロースと言う、イメージキャラクターみたいな者です。」
「この男性は、なぜ大きな袋を持っているんだ?」
「クリスマスイブに良い子の元へプレゼントを配るためです。」
「プレゼントはどうやって調達してるんですか?」
「一年かけて買い集めてるんです。」
「なるほど、大富豪の余興なのだな。」
「しかし、この小さな袋では一年分のプレゼントははいりませんよね?」
「多分その場で作ってる物もあるんですよ」
「まるでフランドール嬢の様な人物だな。」
このやり取り、五年前にもやったような……
王宮と言うだけあって、会場内にとても大きなモミの木が用意されて、キラキラと光るオーナメントをつけていく。
勿論、私特製のオーナメント。
昔に比べて圧倒的に魔法技術が上達した私は、王宮用という事もあって本物の宝石や珍しい貴金属をふんだんに使った。
多分、前世でもこの世界でも一番ゴージャスなクリスマスツリーじゃないだろうか。
使い捨てはめちゃくちゃ勿体ないから、来年以降もつかってね。
間違っても盗っちゃダメだよ?
次にするのは、配布用プレゼントの用意。
交換用のプレゼントとは別で、全員にもれなく差し上げるお土産。
新旧生徒会のメンバーと相談した結果、手のひらサイズのクリスタルツリーにした。
作るのは私なんだけど。
「儂のは?」と催促されたので、国王陛下にもパーティで渡すことになった。
当日までお預けを食らっている国王陛下は、早くもソワソワしている。
クリスマスイブの夜の子供かよ。
国王陛下からもプレゼントがあるそうな。
それは、パーティ当日まで秘密らしい。
あんまり豪華なものをプレゼントにしないでよ?
料理は、毎年恒例のクリスマス用意のご馳走。
ローストチキンを初め、フライドチキン、ブッシュ・ド・ノエル、苺ショートケーキ、シュトーレン、スパークリングワイン、ビーフシチュー、ポテトサラダ、ピザ、フライドポテト等ありったけ思いついたクリスマスっぽい食べ物を用意。
勿論、ポテチとコーラも忘れてない。
私、お酒飲めないからね。
25日当日夜、エレメント魔法学校の生徒と先生が続々と王宮へと来る。
王宮からの使いで馬車が用意されていて、滅多にとない、いや恐らく最初で最後の経験に、学校を出る前からなんかソワソワしていた。
まぁ、国王陛下の事だから、来年以降もやりそうだけどね。
今回はホームパーティじゃなくて学園行事だから、親御さんで参加してるのはロナウドのご両親という名の国王陛下と王妃殿下だけ。
ぶっちゃけ、規模的には学校行事として収まってない。
で、当たり前だけど王宮で行われるパーティという事は、制服ではなく正装。
王宮へ行くともなると、みんな取っておきの一着を用意していた。
おかげで、ブロッサム商会は大賑わい。あざーっす。
生徒と先生全員が入場し、国王陛下の挨拶が終わったら、クリスマスパーティの始まり。
クリスマス料理はこの世界でも随分と浸透していて、私の周りの人達やフィアンマ男爵領ではお馴染みとなっている。
とは言っても、世間一般にまでは広まっていないの身内料理程度に留まってるんだけどね。
ふわふわのショートケーキやチョコレートをふんだんに使ったブッシュ・ド・ノエル、色んな味に仕上げられたフライドチキンや色とりどりのスパークリングワイン等、クリスマス料理に、みんな舌鼓を打っている。
勿論、国王陛下や王妃殿下も例外じゃなく、お上品にたらふく食べていた。
しばらくして始まるクリスマスソングの数々。
音痴な私がアカペラで伝えても、とても理解されるものじゃなかったので、私が楽譜に落としたものをセシル様が編曲してオーケストラ風にアレンジしてくれていたのだ。
やっぱり、音の専門家の手に掛かれば、全てが名曲になってしまう。
音楽に合わせてダンスを踊る人達。
私はいつものように壁の華に徹しようとしていると、カーネル前生徒会長がダンスに誘ってきた。
この人と踊ると、この私ですら不思議と上手く踊れてしまうので、侮るべからず。
ロナウドとは相変わらず無難なダンス。
セシル様とは相変わらず酷い駄ンス。
だから、私をダンスに誘うなって!
曲がガラッと変わり、プレゼント交換の時間になった。
まずは私達生徒会からのプレゼント、クリスタルツリー。
キラキラと輝く水晶のツリーに、皆さん満足な様子。
続きまして、国王陛下からのプレゼント。
本来なら最後に配られるものなんだけど、「トリはプレゼント交換だ」と言い切って聞かない国王陛下の提案で、このタイミングになった。
中身は、金糸で王国の紋章が刺繍されたシルクのハンカチ。
中々センスがあって良いじゃないの。
受け取った先生達は天へと掲げ、生徒達は身震いをしている。
最後に、全校生徒と先生、国王陛下、王妃殿下も参加のプレゼント交換。
生徒達や先生方にも、何かプレゼントできるようなものを用意してもらっていた。
全員で音楽に合わせて交換するのは無理があったので、一旦全員から預かってクジでプレゼントを決めるようにした。
さてさて、プレゼントの行き場はどうなるかな?
私の手元に届いたプレゼントは、綺麗なビー玉とカラフルな糸で作られたタッセル。
ウッディ君の手作りだそうだ。
「フラン様が貰ってくれるんですね。
手作りだなんて失礼かもしれないけど、一生懸命に作りました。」
「失礼なものですか、素敵なプレゼントをありがとう、ウッディ君。」
そんなウッディ君が貰ったのはメリケンサック。
私は昔誰だったかにメリケンサックを渡して混乱されたけど、エリックからのプレゼントにウッディ君は大喜び。
因みに、ロナウドはティーカップ、セシル様は指輪、リリーちゃんは女性物の帽子を貰っていた。
セシル様の指輪はサイズが合わなかったらしく、リリーちゃんの指にはめてあげていた。
その様子を見た生徒達は大騒ぎ。
先生に軽く注意されていたけど、先生方だってドキドキしながら見てたでしょ。
その指輪の送り主は、ミラ前副会長。
もしかして、自分の指のサイズで作っちゃったのかな?
「良いものを見れたから、結果オーライだよ。」
やっぱりそうだった。
で、私のプレゼントは、カーネル前生徒会長の元へ。
「えー、これは何ですか?」
それは、孫悟空が頭にはめてる、黄金で出来た緊箍児ですよ。
「こんなものを、いつ、どうやって使うのですか?
相変わらず、いつも訳の分からない物を作りますね。」
「そなたが要らぬのなら、儂が貰って良いか?」
国王陛下、ビックリするからいきなり出てこないでよ!
「大変恐縮ではありますが、こちらは私が受け取ったもの故、幾ら国王陛下であろうともお渡しすることは出来ません。」
何だかんだ言って持って帰るのかよ。
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