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最強ネクロマンサー、英雄に真の主と認めらる
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「なんということだ…レイン様が復活している。しかも完全な状態で…」
「シオンさん達がでていってからすぐに、氷塊がすごい勢いで溶けだして、そこのお姉さんが出てきたんだよ!」
「出てきて、すぐに私に紅茶を出すように要求してきたです。…態度でかいです」
「まさか、この私を復活させるネクロマンサーが現れるとはねぇ…しかも、こんな可愛いぼうやとは…」
レイン様が僕を見つめながら言った。綺麗な人なので、照れてしまう。
「なんと! では最初のあれでネクロマンスは成功してたというのか! 魔王様の本にも不可能と書かれていたのに…シオン殿はやはり…天才だな! 今日はご馳走を用意してお祝い! …いやもう夕食は食べた後だったか…夜食は太るからな…スタイルがくずれる…」
黒騎士さんが何かを思案しているようだ。
「あの、レインさん…」
僕には、レインさんに確認しておきたいことがあった。
「何かね、あるじ様」
「貴方は英雄だって聞きました、それなのに僕なんかが貴方のマスターになっていいんでしょうか?」
「…どういうことだね? 」
「僕が貴方にふさわしいのかなって…僕は別に英雄でもなんでもない普通のネクロマンサーなので」
「ふさわしいも何も、私を蘇らせたということで君のマスターとしての資質は証明されているよ。どうやら、あるじ様はずいぶんとおくゆかしい方のようだな。私を復活させるほどのネクロマンサーなのに偉ぶったところがまったくないとは…気に入った。あるじ様なら、私が従うにふさわしい」
何故か気に入られた。正直な気持ちを話してるだけなのに。
「シオン殿…貴方は自分がどれだけの偉業をなしとげたのかわかっていない! 竜人レイン様は魔王軍ならば子供でも知っている大英雄だ。そのレイン様の復活させたシオン殿の功績は計り知れないのだぞ…おそらく、この事が知れ渡れば、大騒ぎになる」
「…そんな大事なんですか」
「そうだとも。だからこそ、この偉業をまずは魔王様に報告せねば…! 魔王様もきっと喜ぶぞ! レイン様がいれば王国との戦いも一気に有利になることは間違いない…!」
「喜んでもらえるなら良かったです」
「よし! では私は魔王様のもとに報告へ行ってくるので、シオン殿はぜひ、レイン様と親交を深めてくれ!!」
「親交ですか」
英雄と親交を深めるって…。
「私はあるじ様に興味があるな…一体どこでネクロマンサーとしてそれだけの実力を身につけたのだね? 」
「どこと言われても…ネクロマンサーで冒険者になってからはがむしゃらにこき使われてただけだから…あの時は地獄だったけど、もしかしたらあの経験が僕を成長させてたかなぁ」
僕はレインさんに冒険者だった時のことを話した。【クロスオブゴッド】が僕のアンデッドなのに、ネクロマンサーの僕を追放したことには、そんなことがあるのかと驚いていた。
「なるほど…シオン殿は苦労されてきたのだな…天性の才能もあるのだろうが努力家だったのだな。そんな状況を耐えることができる人間がどれだけいるか…」
「いえ、僕なんてましですよ。冒険者なんて、命があるだけでラッキーなんですから」
「…しかし、その者たちはよほど実力がなかったのだな。ある程度の魔力感覚を持つものならば、シオン殿が自分の主であることに気づけたはずだ」
「そうなんですか」
「うむ。低級アンデッドの中には調教をしないと、自分の主を理解することができないこともあるのだよ。その者たちもきっとそのパターンだろうな」
「そういえば、あの三人今頃どうなってるんだろう…」
「アンデッドが主から離れれば、魔力の供給がなくなって、普通ならその体をまともに維持できずにすぐに腐っていくだろう。今頃は理性も失って、野良のアンデッドとしてモンスター化しているはずだが…何分シオン殿は規格外だからな、意外といまだに本人達はアンデッドであることを気づかずに冒険しているかもしれないな」
「そうなんだ…可愛そうだな」
「…彼らが憎くないのか?」
「そりゃパーティーから追い出されたときは、恨んだけど。今は魔王軍にさそってもらって、僕なんかじゃもったいないほどのいい人たちに囲まれてるから…むしろ追放してくれてありがとうって感じなんだよね。だからできればあの三人も元気に生きてくれればいいなと思ってるよ…」
「あるじ様…あなたは底なしの善人だな…そんな心の持ち主だからこそ、これほどまでにネクロマンサーとして実力を持つことができたのだろうな。ネクロマンサーの資質は『優しさ』だといわれている。優しいがゆえに人の死を悲しみ、【死】という万人に降りかかる理不尽を認めることができない。そんな者がネクロマンサーとして目覚めるといわれている。私も生前、何人かネクロマンサーと会ったことがあるが、彼らも優しい者ばかりだった…ただ、君はそんな彼らと比べて特別だな。普通ならそんな目に遭わされて恨むどころか、相手の幸せを願うなんてことはできることじゃないよ」
そんな風に言われると、恥ずかしい…。しょうじき、あの三人のことなんて、どうでもいいぐらい今が幸せなので、向こうのことも考える余裕があるだけで、もしも状況が違ったら今でも恨んでいたかもしれないんだから。
「いや、正直レインさん相手だから格好つけたというか、それなりに恨んではいるんですよ? 追放されたときは不幸になれって思いましたから。僕はそんな善人じゃないですって」
「…そう恥ずかしがるな。私は嬉しいよ。こんな素晴らしいあるじ様に仕えることができるのだから…かりそめの命ではあるが…私の誇りにかけてあなたを守り抜く事を誓おう…たとえ、かの邪神と敵対することになったとしてもな」
「邪神って…あの有名な追放された女神…」
「そうだ。そういえば、かの邪神も考えようによってはシオン君と似たような境遇の女神だな…シオン君と違って、やりすぎなぐらい復讐をしてるが」
邪神アルケミアは、この世界を創った女神の一柱だといわれている。なぜ彼女が邪神とよばれているか。それは彼女が仲間の神の多くを葬った神殺しの神だからだ。それには同情すべき事情があるのだけど。
そんなことを考えていたら、ミミがレインさんの傍によって、翼を見上げながらこう言った。
「ねぇ、レイン様ってやっぱり竜人だから飛べるの? どれぐらい高く飛べるの?」
「ん? そうだな…どれぐらいだろうか」
「姉様の質問に1ミリの狂いもなく正確に答えてあげてほしいです」
「それはさすがに無理だな…はかりをもって飛んだことがあるわけではないから…、まぁ空気があるところならどこまでも高く飛べるはずだ。実際にはある程度までいくと神界の領域で結界が張られているから、そこから先はわからないがな」
「神界かぁ、普通に生きてたら意識することもないけど…実際にあるんだよね」
「神は殆どが下界に興味のないが、極まれに干渉する者が降りてくることがある…迷惑な連中だよ
「そうなんだ…会ったことないからわかんないや」
「…神様なんてきまぐれなもんです。姉様を生み出したこの世界を作ったことだけは褒めてやってもいいです」
「ミミとタマといったね。もしも空に興味があるなら、私の背に乗って空でも飛ぶかね? 主様もどうだね?」
「えぇ!? いいの?」
「あ、僕高いところはちょっぴり苦手なんですよね…」
「…あるじ様は高所恐怖症かね、…本当にかわいいな。さすが私のあるじ様になっただけある」
…かわいさはネクロマンサーに必要なのだろうか。
「シオンさん達がでていってからすぐに、氷塊がすごい勢いで溶けだして、そこのお姉さんが出てきたんだよ!」
「出てきて、すぐに私に紅茶を出すように要求してきたです。…態度でかいです」
「まさか、この私を復活させるネクロマンサーが現れるとはねぇ…しかも、こんな可愛いぼうやとは…」
レイン様が僕を見つめながら言った。綺麗な人なので、照れてしまう。
「なんと! では最初のあれでネクロマンスは成功してたというのか! 魔王様の本にも不可能と書かれていたのに…シオン殿はやはり…天才だな! 今日はご馳走を用意してお祝い! …いやもう夕食は食べた後だったか…夜食は太るからな…スタイルがくずれる…」
黒騎士さんが何かを思案しているようだ。
「あの、レインさん…」
僕には、レインさんに確認しておきたいことがあった。
「何かね、あるじ様」
「貴方は英雄だって聞きました、それなのに僕なんかが貴方のマスターになっていいんでしょうか?」
「…どういうことだね? 」
「僕が貴方にふさわしいのかなって…僕は別に英雄でもなんでもない普通のネクロマンサーなので」
「ふさわしいも何も、私を蘇らせたということで君のマスターとしての資質は証明されているよ。どうやら、あるじ様はずいぶんとおくゆかしい方のようだな。私を復活させるほどのネクロマンサーなのに偉ぶったところがまったくないとは…気に入った。あるじ様なら、私が従うにふさわしい」
何故か気に入られた。正直な気持ちを話してるだけなのに。
「シオン殿…貴方は自分がどれだけの偉業をなしとげたのかわかっていない! 竜人レイン様は魔王軍ならば子供でも知っている大英雄だ。そのレイン様の復活させたシオン殿の功績は計り知れないのだぞ…おそらく、この事が知れ渡れば、大騒ぎになる」
「…そんな大事なんですか」
「そうだとも。だからこそ、この偉業をまずは魔王様に報告せねば…! 魔王様もきっと喜ぶぞ! レイン様がいれば王国との戦いも一気に有利になることは間違いない…!」
「喜んでもらえるなら良かったです」
「よし! では私は魔王様のもとに報告へ行ってくるので、シオン殿はぜひ、レイン様と親交を深めてくれ!!」
「親交ですか」
英雄と親交を深めるって…。
「私はあるじ様に興味があるな…一体どこでネクロマンサーとしてそれだけの実力を身につけたのだね? 」
「どこと言われても…ネクロマンサーで冒険者になってからはがむしゃらにこき使われてただけだから…あの時は地獄だったけど、もしかしたらあの経験が僕を成長させてたかなぁ」
僕はレインさんに冒険者だった時のことを話した。【クロスオブゴッド】が僕のアンデッドなのに、ネクロマンサーの僕を追放したことには、そんなことがあるのかと驚いていた。
「なるほど…シオン殿は苦労されてきたのだな…天性の才能もあるのだろうが努力家だったのだな。そんな状況を耐えることができる人間がどれだけいるか…」
「いえ、僕なんてましですよ。冒険者なんて、命があるだけでラッキーなんですから」
「…しかし、その者たちはよほど実力がなかったのだな。ある程度の魔力感覚を持つものならば、シオン殿が自分の主であることに気づけたはずだ」
「そうなんですか」
「うむ。低級アンデッドの中には調教をしないと、自分の主を理解することができないこともあるのだよ。その者たちもきっとそのパターンだろうな」
「そういえば、あの三人今頃どうなってるんだろう…」
「アンデッドが主から離れれば、魔力の供給がなくなって、普通ならその体をまともに維持できずにすぐに腐っていくだろう。今頃は理性も失って、野良のアンデッドとしてモンスター化しているはずだが…何分シオン殿は規格外だからな、意外といまだに本人達はアンデッドであることを気づかずに冒険しているかもしれないな」
「そうなんだ…可愛そうだな」
「…彼らが憎くないのか?」
「そりゃパーティーから追い出されたときは、恨んだけど。今は魔王軍にさそってもらって、僕なんかじゃもったいないほどのいい人たちに囲まれてるから…むしろ追放してくれてありがとうって感じなんだよね。だからできればあの三人も元気に生きてくれればいいなと思ってるよ…」
「あるじ様…あなたは底なしの善人だな…そんな心の持ち主だからこそ、これほどまでにネクロマンサーとして実力を持つことができたのだろうな。ネクロマンサーの資質は『優しさ』だといわれている。優しいがゆえに人の死を悲しみ、【死】という万人に降りかかる理不尽を認めることができない。そんな者がネクロマンサーとして目覚めるといわれている。私も生前、何人かネクロマンサーと会ったことがあるが、彼らも優しい者ばかりだった…ただ、君はそんな彼らと比べて特別だな。普通ならそんな目に遭わされて恨むどころか、相手の幸せを願うなんてことはできることじゃないよ」
そんな風に言われると、恥ずかしい…。しょうじき、あの三人のことなんて、どうでもいいぐらい今が幸せなので、向こうのことも考える余裕があるだけで、もしも状況が違ったら今でも恨んでいたかもしれないんだから。
「いや、正直レインさん相手だから格好つけたというか、それなりに恨んではいるんですよ? 追放されたときは不幸になれって思いましたから。僕はそんな善人じゃないですって」
「…そう恥ずかしがるな。私は嬉しいよ。こんな素晴らしいあるじ様に仕えることができるのだから…かりそめの命ではあるが…私の誇りにかけてあなたを守り抜く事を誓おう…たとえ、かの邪神と敵対することになったとしてもな」
「邪神って…あの有名な追放された女神…」
「そうだ。そういえば、かの邪神も考えようによってはシオン君と似たような境遇の女神だな…シオン君と違って、やりすぎなぐらい復讐をしてるが」
邪神アルケミアは、この世界を創った女神の一柱だといわれている。なぜ彼女が邪神とよばれているか。それは彼女が仲間の神の多くを葬った神殺しの神だからだ。それには同情すべき事情があるのだけど。
そんなことを考えていたら、ミミがレインさんの傍によって、翼を見上げながらこう言った。
「ねぇ、レイン様ってやっぱり竜人だから飛べるの? どれぐらい高く飛べるの?」
「ん? そうだな…どれぐらいだろうか」
「姉様の質問に1ミリの狂いもなく正確に答えてあげてほしいです」
「それはさすがに無理だな…はかりをもって飛んだことがあるわけではないから…、まぁ空気があるところならどこまでも高く飛べるはずだ。実際にはある程度までいくと神界の領域で結界が張られているから、そこから先はわからないがな」
「神界かぁ、普通に生きてたら意識することもないけど…実際にあるんだよね」
「神は殆どが下界に興味のないが、極まれに干渉する者が降りてくることがある…迷惑な連中だよ
「そうなんだ…会ったことないからわかんないや」
「…神様なんてきまぐれなもんです。姉様を生み出したこの世界を作ったことだけは褒めてやってもいいです」
「ミミとタマといったね。もしも空に興味があるなら、私の背に乗って空でも飛ぶかね? 主様もどうだね?」
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