異世界遺跡巡り(改)

小狸日

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009買い出し

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これから買い出しに行こうとしたが、ガラが立ち止まる。
どうしたのかと思っていると、今後の提案をしてくれた。

「浩司、拓。2人とも結構な収入になっただろ。それだけ有れば、もっと良い部屋に住める。
 無理に、あの家に住む必要はない。もし新しい家を探すなら手伝うから遠慮なく言ってくれ。」

確かに、あの家は使い勝手が悪い。
しかし、ガラもレオも良い人で、一緒に居て楽しい。
俺と浩司は特に行く当ても無いので、居候をさせてもらう事にした。

住む場所もしっかりした所で、買い出しに向かった。
米を買って帰りたいので、バザーは午後にして色々な店を散策する。
獣人を入れない店もけっこう在り、レオが3人で行くように勧めるが俺も浩司もそんな店に行く気も無い。
先ずは服が欲しかったのでお勧めという裏通りにある店へ。
少し暗い感じがするが、商品は良い。

手にとって見ると、浩司に似合いそうな服が結構有る。

「こっちには、子供に合うサイズは無いわよ。」

派手な服を着た恰幅の良い中年の女性が俺の方を見ていた。

「いえ、俺のじゃなくて相方の服を見ていたんで。」
「そなの、じゃあ相方さんは貴方の服を探しているのね。」

浩司は子供服の方で悩んでいた。

「どう、私のデザインした服は。気に入ったのは有った?」
「えっ、これをお姉さんが作ったの。」
「お姉さんなんて、やーね。子供って素直だから困るわ。もちろん、ここの服は全て私がデザインしたのよ」

世界は違っていても女性は女性なのだろうか。
しかし売っている服はセンスが良いのに、何故着ている服はこんなに派手なのだろうか?

「気に入ったのは、この5着かな。あと甚平を柄違いでパーティー分揃えたいな。」
「甚平ってこれの事ね。もしかして貴方達がガラさんとレオさんと組んだ冒険者なの。」
「えっ?」
「フッフッフ。聞いたわよ、子供がCランクの冒険者に啖呵を切ってパーティーを組んだって。
 明日以降にまた来れるなら、1着その値段で皆に似合う甚平を作るわよ。どうする?」
「では、お願いします。」
「じゃあ、生地を選んでくれるかしら。」

3人に似合う生地を選んで、サイズを測ってもらった。
浩司が拓の服を10着も選んでいたが、可愛らしいのは戻して拓と浩司の服を5着づつ購入。
食事をした後、広場で行っている獣人達のバザーに来た。
100店舗はあるのではないだろうか。先ずは一通り見て売り物と値段のチェックだ。

「安い。」

想像以上に野菜が安い。そうして見ていく内に、目的の米を見つけた。
3人に相談すると、他に買うとこを考え一人10キロなら問題無いと答える。
店での販売量は60キロ位だろうか。
その半分を買おうとしたら、レオに他の人の事も考えるようにたしなめられた。
後で寄ることにし、他の店舗でペンタというイースト菌の代わりを購入したりして回っていると
ブースの隅で子供達が木の実を売っていた。

『チコの実じゃな。これにトドリの実が有れば良い風邪薬が作れるぞ。』
「ガラ、レオ、トドリの実って知ってる?」

ガラとレオに尋ねていると

「あっあの、今日は有りませんがトドリの実なら用意できます。如何でしょうか。」

猫耳の女の子が声をかけてきた。

『チコの実とヘタを取ったトドリの実が5キロ有れば充分じゃぞ』
「ヘタを取ったトドリの実を5キロ欲しいとしたら幾らになるかな。」
「チコの実と同じ値段で銅貨1枚でどうでしょうか」

ガラとレオが妥当な価格と言うので来週までに用意してもらう約束をし、先にチコの実を5キロ購入した。

「拓ちゃん、チコの実って栄養は有るけど酸っぱいぞ。トドリの実も苦いし何に使うんだ?」

レオが何に使うのか気になっている。

「グリムが言うには、風邪薬の材料になるらしい。」
「そうか・・・君達は孤児院の子達で良いのかな?」

レオは少し考えて、猫耳の女の子に話しかける。

「はい、そうです。」
「なら、家から近いから直接取りに行くよ。何時までに用意が出来るかな?」

3日後にレオが取りに行く約束をし、子供達の所を後にして売り物の物色。
見たことの無い野菜や果物は店の人に調理法を教えて貰いながら、少しづつ色々な種類を購入。
米については、店の人が問題ないと言ってくれたので30キロを購入。
毎週バザーは開催されるので、近い内にまた来ることにした。
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