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024後始末1
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新宿で飲んで一人帰る途中だった。
いつものメンバー、いつもの会話。
いつもと変わらない、週末の一コマ。
俺の目の前には、母親と娘が手をつないで歩いている。
声は聞こえないが、楽しそうな雰囲気
突然、後ろから悲鳴が聞こえてきた。
振り返るとトラックが歩道に乗り上げて来るのが見える。
先ほどの親子はトラックを見て立ち止まってしまっていた。
その親子を助ける為、横に突き飛ばそうと体が動いていた。
しかし、体に力が入りきらない。
酒を飲み過ぎた。
次の瞬間、誰かがその親子を押して、俺の体を庇ってくれた。
親子は道の端にのがれ、トラックが横転。
トラックの後ろの扉が開き、ガラス管に入った黒い球体が投げ出され俺達に当たって割れた。
次の瞬間、目の前が白く輝き意識を失った。
******
目を覚ますと、心配そうに覗き込む浩司の姿が在った。
「拓ちゃん、大丈夫か?かなりうなされていたぞ。」
「元の世界で、事故に有った時の夢を見ていた。未だ怠さが残っているけど、大丈夫だ。」
あの時、拓を庇ってくれたのが浩司だった。
そして、最後に見た白い輝きを浩司も見ていた。
あれが何かは分からないが、トラックの爆発では無い事は確かだ。
何かを知った所で、今更意味が無いのだが・・・
「俺はどの位寝ていた?」
「半日って所だな。もう午後だぞ」
「浩司は大丈夫か?」
「俺の方は、もう問題無い。ガラに未だ寝ていろと言われて横になっているだけだ。
しかし、今回はお互いに無理し過ぎたな。」
拓は浩司の体を調べて問題無い事が確認できた所で外に出た。
アルさんは、まだ裸のままシートの上で寝ている。
昨夜の痛みで、体力的にも、精神的にも限界だったのだろう。
昨夜は余裕が無かったが、落ち着いて来るとアルさんの体をマジマジと観察してしまう。
「拓さん、この度は本当にありがとうございました。
おかげでアルも一命を取り止める事が出来ました。」
俺は突然声を掛けられ変な風に見られてないかと焦ったが、エチゴさんは普通に話を続けた。
「こちら、薬の代金です。勿論、足らない分はラグテルの町に戻り次第、支払わせて頂きます。」
金が入っていると思われる袋を渡そうとするのを断った。
あそこまでの酷い痛みの中、無事に一命を取り止められたのはアルさん自身の力だ。
それに、未だ後遺症が残る可能性もある。
こんなリスクの高い薬で金を貰う訳にはいかなかった。
アルさんに使った秘薬は効果は高いが、その反動も大きい。
体の痛みは治まっても、10日間は動かす事は出来ない。
もし、無理に動かせば、治った傷が簡単に開いてしまう。
「拓は、もう動いても大丈夫なのか。」
ガラが声を掛ける。
「まだ体が怠いけど、動くには問題無い。さっき、浩司の体を見たけど、もう元気になっていたよ。」
「そうか。でも浩司と拓は無理せずに休んでろよ。
広場に散らばっていた魔石とアンデットが着けていた防具は集めてそこに置いてある。」
立派な防具や武器が綺麗に並べて置かれていた。
破壊されているのも有るが、多くが原型を留めている。
街道の方に魔物が出てきている以上、安全確保を行った方が良いだろう。
俺は土魔法を使い、岩の壁で周囲を囲んでしまう。
正直、今の状態で魔法を使うのは辛いが、安全の確保は最優先だ。
それに、エチゴさん達に手の内を晒しても今更だろう。
「万全の調子でないのに悪いな。拓は食事をしたら休んでいてくれ。
俺達は、その間に倒した魔獣の後始末をしてくる。
放置しておいて、他の魔獣が死体を食いに集まるとやばいからな。
エチゴさん、2人の事を宜しくお願いします。」
ガラはそう言ってレオとダリウスさんと一緒に街道へ向かい
俺はエチゴさんが用意してくれた食事を頂きながら状況整理をさせてもらう。
「アンデットが着けていた鎧や武器はミスリル製で、見たところ2種類ありますね。
彼等は何処で亡くなったのでしょう。」
「装備を見るにアスラーンとグランザムの兵士みたいですね。」
「それは、山脈の向こうに在る2つの王国ですよね。」
「両国の間で3ヶ月程前に戦が有ったと聞いています。
あの山脈には1ヶ所だけ通り抜けられる渓谷が有ります。
たぶん、アンデットになり、その渓谷を通って来たのでしょう。」
「やはり戦ですか。しかし何の為に。」
「暗黒戦争で失った領土を取り戻す戦いと言われていますが、実際はある魔道具の奪い合いらしいです。」
戦争で多くの人が死んだというのに、馬鹿な事を続けているとしか思えなかった。
こんな戦いは欲と政治の結果で、正義なんて何処にも存在しない。
休んでいるとアルさんが目を覚ました。
確認すると体を動かす事は出来ないが、痛みはほとんど治まっているそうだ。
「それにしても、全身汚れと血で酷い状態ですね。一度体を洗った方が良さそうだ。」
エチゴさんは俺に休んでいる様に言って、小川の水を桶に汲むと上半身裸になりアルさんの体を洗い始めた。
アルさんの体は大きく1人だと大変なので、俺も手伝う事にした。
実際には、触ってみたいという気持ちの方が強いのだが・・・
熊系の獣人だからか筋肉が恐ろしいほど凄い。
気持ち良い弾力も有り、思わずなで回したくなってしまう。
浩司がテントから出て来ると、水汲みを行ってくれた。
最後に水で流しタオルで全身を拭かれていた。
ガラ達が戻ってきた所で、乾いた所にアルさんの巨体をゆっくりと運ぶ。
「無事にアンデット討伐を成功させた祝いをしようぜ。」
そう言って浩司がバッグからフルーツタルトを取り出した。
見かけによらずダリウスもアルも甘党で、ダリウスさんはアルさんの目の前で楽しそうに食べてご満悦。
しばらくアルさんの文句を楽しそうに聞いていたが、その後アルさんにも食べさせていた。
いつものメンバー、いつもの会話。
いつもと変わらない、週末の一コマ。
俺の目の前には、母親と娘が手をつないで歩いている。
声は聞こえないが、楽しそうな雰囲気
突然、後ろから悲鳴が聞こえてきた。
振り返るとトラックが歩道に乗り上げて来るのが見える。
先ほどの親子はトラックを見て立ち止まってしまっていた。
その親子を助ける為、横に突き飛ばそうと体が動いていた。
しかし、体に力が入りきらない。
酒を飲み過ぎた。
次の瞬間、誰かがその親子を押して、俺の体を庇ってくれた。
親子は道の端にのがれ、トラックが横転。
トラックの後ろの扉が開き、ガラス管に入った黒い球体が投げ出され俺達に当たって割れた。
次の瞬間、目の前が白く輝き意識を失った。
******
目を覚ますと、心配そうに覗き込む浩司の姿が在った。
「拓ちゃん、大丈夫か?かなりうなされていたぞ。」
「元の世界で、事故に有った時の夢を見ていた。未だ怠さが残っているけど、大丈夫だ。」
あの時、拓を庇ってくれたのが浩司だった。
そして、最後に見た白い輝きを浩司も見ていた。
あれが何かは分からないが、トラックの爆発では無い事は確かだ。
何かを知った所で、今更意味が無いのだが・・・
「俺はどの位寝ていた?」
「半日って所だな。もう午後だぞ」
「浩司は大丈夫か?」
「俺の方は、もう問題無い。ガラに未だ寝ていろと言われて横になっているだけだ。
しかし、今回はお互いに無理し過ぎたな。」
拓は浩司の体を調べて問題無い事が確認できた所で外に出た。
アルさんは、まだ裸のままシートの上で寝ている。
昨夜の痛みで、体力的にも、精神的にも限界だったのだろう。
昨夜は余裕が無かったが、落ち着いて来るとアルさんの体をマジマジと観察してしまう。
「拓さん、この度は本当にありがとうございました。
おかげでアルも一命を取り止める事が出来ました。」
俺は突然声を掛けられ変な風に見られてないかと焦ったが、エチゴさんは普通に話を続けた。
「こちら、薬の代金です。勿論、足らない分はラグテルの町に戻り次第、支払わせて頂きます。」
金が入っていると思われる袋を渡そうとするのを断った。
あそこまでの酷い痛みの中、無事に一命を取り止められたのはアルさん自身の力だ。
それに、未だ後遺症が残る可能性もある。
こんなリスクの高い薬で金を貰う訳にはいかなかった。
アルさんに使った秘薬は効果は高いが、その反動も大きい。
体の痛みは治まっても、10日間は動かす事は出来ない。
もし、無理に動かせば、治った傷が簡単に開いてしまう。
「拓は、もう動いても大丈夫なのか。」
ガラが声を掛ける。
「まだ体が怠いけど、動くには問題無い。さっき、浩司の体を見たけど、もう元気になっていたよ。」
「そうか。でも浩司と拓は無理せずに休んでろよ。
広場に散らばっていた魔石とアンデットが着けていた防具は集めてそこに置いてある。」
立派な防具や武器が綺麗に並べて置かれていた。
破壊されているのも有るが、多くが原型を留めている。
街道の方に魔物が出てきている以上、安全確保を行った方が良いだろう。
俺は土魔法を使い、岩の壁で周囲を囲んでしまう。
正直、今の状態で魔法を使うのは辛いが、安全の確保は最優先だ。
それに、エチゴさん達に手の内を晒しても今更だろう。
「万全の調子でないのに悪いな。拓は食事をしたら休んでいてくれ。
俺達は、その間に倒した魔獣の後始末をしてくる。
放置しておいて、他の魔獣が死体を食いに集まるとやばいからな。
エチゴさん、2人の事を宜しくお願いします。」
ガラはそう言ってレオとダリウスさんと一緒に街道へ向かい
俺はエチゴさんが用意してくれた食事を頂きながら状況整理をさせてもらう。
「アンデットが着けていた鎧や武器はミスリル製で、見たところ2種類ありますね。
彼等は何処で亡くなったのでしょう。」
「装備を見るにアスラーンとグランザムの兵士みたいですね。」
「それは、山脈の向こうに在る2つの王国ですよね。」
「両国の間で3ヶ月程前に戦が有ったと聞いています。
あの山脈には1ヶ所だけ通り抜けられる渓谷が有ります。
たぶん、アンデットになり、その渓谷を通って来たのでしょう。」
「やはり戦ですか。しかし何の為に。」
「暗黒戦争で失った領土を取り戻す戦いと言われていますが、実際はある魔道具の奪い合いらしいです。」
戦争で多くの人が死んだというのに、馬鹿な事を続けているとしか思えなかった。
こんな戦いは欲と政治の結果で、正義なんて何処にも存在しない。
休んでいるとアルさんが目を覚ました。
確認すると体を動かす事は出来ないが、痛みはほとんど治まっているそうだ。
「それにしても、全身汚れと血で酷い状態ですね。一度体を洗った方が良さそうだ。」
エチゴさんは俺に休んでいる様に言って、小川の水を桶に汲むと上半身裸になりアルさんの体を洗い始めた。
アルさんの体は大きく1人だと大変なので、俺も手伝う事にした。
実際には、触ってみたいという気持ちの方が強いのだが・・・
熊系の獣人だからか筋肉が恐ろしいほど凄い。
気持ち良い弾力も有り、思わずなで回したくなってしまう。
浩司がテントから出て来ると、水汲みを行ってくれた。
最後に水で流しタオルで全身を拭かれていた。
ガラ達が戻ってきた所で、乾いた所にアルさんの巨体をゆっくりと運ぶ。
「無事にアンデット討伐を成功させた祝いをしようぜ。」
そう言って浩司がバッグからフルーツタルトを取り出した。
見かけによらずダリウスもアルも甘党で、ダリウスさんはアルさんの目の前で楽しそうに食べてご満悦。
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