異世界遺跡巡り(改)

小狸日

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041報告

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『ゴホン。』

わざとらしいグリムの咳払いに、思わず浩司と距離を取ってしまう。

『お主ら、儂の存在を忘れておるだろう。』

「「グリム」」
「えっ、触ってもいないのに浩司にも聞こえたのか。」
「何でグリムの声が聞こえたんだ。」

『この様な実例は知らないが、たぶん精神的なものじゃろう。
 魔法は精神的要素も強く影響するからな。
 2人の繋がりが強くなり。近くに居るだけで拓を介して聞こえているのじゃろう。
 他にも3人の魔力が全く同じという事も関係しているかも知れんな。』
「つまり、俺と拓ちゃんの愛の力ってやつか。」

浩司は恥ずかし気もなく、「愛」という言葉を使う。
ただ、俺とグリムは初めから話が出来ていたので、俺を介して浩司もグリムと話が出来ていた。
そうすると、俺自身に原因が有ったのかもしれない。
浩司に気持ちがバレない様に壁を作っていいたからとか・・・

『何を馬鹿な事をと言いたい所だが、あながち間違えではない。
 そう言う事ではなく、お主ら儂の事を忘れておったじゃろう。』
「全部見られてたよね。」
『俺も、こういう意味で浩司が好きだ。なんて色ボケで儂を忘れるんじゃない。
 お主らの精神と魔力の関係に興味が有るが、2人の恋愛なんぞに興味は無い。
 外部の認識を遮断する事ができるから安心せい。』

俺と浩司はグリムに声を掛けられるまで、存在を完全に忘れていた。

「一応聞くけど、拓ちゃんってゲイなのか?」
「まぁ、そう。女性には興味ない。サリナお姉さんは、姪っ子みたいで可愛いと思っている位かな。」
「俺の事をそういう目で見ていたとか。」
「まぁ、そう。一応、気付かれない様に気を使っていたつもりだけど。」
「家をリフォームした時、やたらと風呂にこだわったのは裸を見たかったからとか?」
「・・・そんな事ある訳無いだろ。一日の疲れを取るためだよ。」

浩司が一瞬疑いの目で見た様な気がするが、黙ったまま再び抱きしめられた。


テントに戻ると、レオが俺達を見て首を傾げた。

「何か良い事でも有ったのか?」

レオの視線の先にある、浩司の顔は満面の笑みをたたえていた。
この満面の笑みに、俺も思わず照れてしまう。

拓は2人に話すか悩んでいたが、浩司の顔を見たら伝えても良いと思った。
多分、受け入れてくれる気がする。
浩司がどうしようかと言ってくるので、俺が話しても良いと伝えると

「俺達、付き合う事にした。」

浩司らしいと言えばらしいのだが、直球過ぎるだろう。それを聞いた2人は

「おめでとう」

と言ってくれたが、とても反応が薄い。拒絶されてしまったのか心配になる。

「同性の恋愛に対して何かを言う気は無いが、拓とはいえ子供だぞ。
 幾らなんでも、問題が有るだろ。」

レオがそう言うという事は、やはり浩司の立場は、この世界でも倫理的に問題なのだろう。
お互いの気持ちを確認しただけで、その先は俺が大人になるまで待つと話したら納得してくれた。

「ガキの癖に恋人なんて10年早い。生意気だ。」

ガラはそう言って、笑いながら俺にヘッドロックを仕掛けてくる。
そして、「祝いだ」と言って、ガラがお酒を取り出し飲み会に突入。
初めは祝ってくれる2人に感謝をしていたが、徐々に浩司の飲むペースが上がり、3人ともグダグダの状態に・・・
素面の俺は、呑兵衛3人組をおいて1人先に寝る事にした。
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