欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

文字の大きさ
25 / 597

025パーティ最終日

銀バラとの活動も終わり、銀バラとアーク、そして拓とで拓が一人前の魔導士になった祝いの場が設けられた。
一人前の魔導士と言っても、魔力制御が出来るようになっただけだったが。

「今日で拓とのパーティ最終日だ。今夜はジャンジャン飲むよ。」

アンジュの音頭で飲み会が始まった。
拓がアイテムボックスを使える事もあり、予想外の収入になったので豪華な料理が並んでいた。

「拓が良ければ、何時でも銀バラは歓迎するよ。」

アンジュは拓の肩に腕を回し、拓を乾杯を繰り返しながら饒舌になっていた。
アンジュの逞しく太い腕が男の腕だったらと思いながら、拓も楽しく話をする。

クリスティーヌは少し離れた席で拓を見ていた。

「ちょっとレオ。あの拓って何者なの。あんなに早く技術を習得する魔導士なんて聞いた事ないわ。
 それに気になるのよね。拓の保有魔力ってとんでもなく多くないかしら。」
「どういう事だ。」
「実際に使う魔法は中級魔導士の威力なんだけど、もっと凄い魔法が使える気がするのよね。」
「そうか?俺と行動していた時も、中級魔導士レベルの魔法しか使ってなかったぞ。気のせいじゃないか。」
「そうなんだけど、女の感っていうやつかしら。何か違和感を感じるのよね。」
「女の感って、お前は男だろ。ドクス。」
「いや~ん、その名前で呼ばないで。」

クリスティーヌは笑いながらも、拓が弱い魔力だと制御が安静しないのは保有魔力量が多いためではないかと思っていた。
行動を共にしていると、拓があえて魔法が使えない様に振舞っている様にも見える。
正直、中級でも複数の魔法を使えるのは凄い事で、それが上級魔法となればただ事ではない。
冒険者にその辺の事を追求するのはタブーとされているので、話はここまでとなり、再び飲み始めたのだが

「ねぇ、レオ。女とばかり遊んでいないで、たまには私とどうかしら。
 女では味わえない新しい世界を教えて、あ、げ、る。」

クリスティーヌがレオの腕を掴んで耳元で囁き、フッと息を吹きかけて来た。
ゾワッと鳥肌が立ち、腕を抜こうとするがクリスティーヌの馬鹿力で完全にホールドされている。
更に顔を近づけて来るクリスティーヌに向けてレモン汁で目潰しをして力が抜けた所で腕を抜き、距離を取った。
同じ男だと言うのに、なんで拓とこうも違う。拓なら鳥肌でなく別のが立つというのに・・・

「恥ずかしいからって、何てことをするのよ。」
「ドクス、お前 拓に変な事をしてねぇだろうな?」
「やだ、焼餅かしら。大丈夫よ、私が好きなのはレオみたいな逞しいオ、ト、コ。
 正直、たまには可愛い子も良いかなって思っちゃったけどね。
 今は、貴方だけのクリスティーヌよ。ねっ」

バチンとウィンクしてくるクリスティーヌから更に離れ、席を移動するレオに「本当に恥ずかしがり屋なんだから」というクリスティーヌの言葉が聞こえ頭が痛くなる。
時間が経ち、酔いが回って来ると飲み会の場はカオスとなっていた。
マッチョな男とマッチョな女の攻防。当然、襲い掛かるマッチョ女+クリスティーヌと貞操を守るマッチョ男の攻防だ。
レオとニコラは少し席を離れてその様子を見ていた。半分潰れている拓を間に挟み安全を確保する。

「ニコラは、良くこのパーティでやって行けるよな。」
「このパーティ内だと恋愛関係で揉めることが無いからな。」

ニコラはその容姿と中級魔導士としての腕も有り、女性からモテる。
その為、本人の意思に係わらず、パーティ内でもめ事が起きた事も有った。
しかし銀バラは、ニコラとは違う逞しい男を好きな肉食系のマッチョ女子+クリスティーヌ。
こうして羽目を外すときも有るが、仕事に対しては真面目で、恋愛問題も起きることも無く居心地が良いらしい。

「すまないが俺は先に退散して、拓を宿に送り届けるよ。」

レオは拓を背負うと、店を後にした。
感想 12

あなたにおすすめの小説

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科 空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する 高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体 それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった 至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する 意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク” 消える教師 山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

できる執事はご主人様とヤれる執事でもある

ミクリ21 (新)
BL
執事×ご主人様。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。

かとらり。
BL
 セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。  オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。  それは……重度の被虐趣味だ。  虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。  だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?  そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。  ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…