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058免責札の権力
「拓殿、この度の対応ありがとうございました。」
オリバー隊長が将来有望な兵を失わないで済んだことに礼を言ってきた。
「私も、あの2人が退団しないで良かったです。
酔っぱらっただけで、特に問題も無かったですから。
そういえば酔ったときに弱い魔法を使ったのですが、感知されませんでしたね。」
今回の件は、2人にやられたいと思った拓自身にも問題は有る。
しかし、魔法を使ったのに誰も来なかったのは何故だ?
ある程度の魔力を使わないと感知されないのだろうか?
「寄宿舎で魔法を使うのは控えてもらえないでしょうか。
魔法に対し防御されているのは城内だけで、寄宿舎は魔法攻撃で壊れますし魔力の感知も行われません。」
魔法防御の材質を使った建物と魔力感知範囲について聞いてみると、城自体と周囲の壁だけで他は全て対象外だった。
改めて、拓の立場を説明してもらう。
拓のこの国における立場は2つあり、1つは冒険者として登録された立場、もう一つは免責札によって保障される立場。
免責札を受け取った者の上位者は国王のみとなる。貴族といえども命令することは出来ない。
それどころか、免責札を持つ者に可能な限り協力をする責務を負う。
そして、免責札を持った者に危害を加えるということは、国王に危害を加える事と同意となる。
「免責札って権力の塊じゃないですか。怖すぎる。それなら、あの2人の態度も納得です。
それにしては、皆さんも気さくに話しかけてくれますよね。拓殿と呼んで頂いていますがタメ口ですし。」
「バラン将軍が特別な意識をせず、接するようにと言われたからだと思います。
後は拓殿が話しやすい雰囲気を持っているからでしょうか。気に障るのであれば注意します。」
「いえ、今の方が気楽で良いです。皆から敬語で話されたら肩が凝りますよ。
それにしても、免責札なんて恐ろしいものを簡単に渡してくれたましたね。」
オリバー隊長が聞いた話では、免責札は用意だけしてあり渡すかどうかは拓を見てから決めたらしい。
拓が免責札を与えられたことは直ぐに城の者、貴族に対し通達が行われていた。
「それなら、俺は魔道具や薬についての製造方法を知ることができるとか。」
「それは無理です。それらの技術に関しては国王直轄になっているので、免責札の効果は有りません。」
今頃になって拓は自分の立場を理解した。
この先、冒険者として活動をするのなら免責札を使う必要はなく、アイテムボックスの肥やしで十分とした。
「後ほど連絡が有ると思いますが、一部の貴族に対しお披露目パーティが行われる予定です。
免責札を受け取った者としての義務と考えてください。」
流石にこれだけの力を持つ免責札を受け取っておいて、貴族に顔見せをしない訳にはいかないだろう。
人選は国王自ら行い拓が今後行動する上で力になってくれる貴族を選んだとの事。
ただ、拓の存在が明確になっていなかったため、今は予定の調整を行っている最中だった。
「パーティで何か挨拶をする必要は有るのでしょうか?」
「その必要は有りません。国王様が直接話されるので隣に立って頂ければ問題ありません。」
「礼儀作法とか有れば教えてもらいたいのですが。」
「今回は私が側について何か有れば対応させて頂きますが、簡単に説明させて頂きます。」
拓はオリバー隊長に貴族の礼儀作法について説明を聞いたが、基本的には元の世界での作法と変わらない。
立場による挨拶の順番など有るのだが、拓はどの貴族よりも上の立場になるので相手から名乗ってくれる。
拓にとっての一番の問題は、貴族との会話だ。
拓のお披露目なら、話さない訳にはいかないだろう。
拓が持っている貴族の会話でイメージするは、政治、経済、腹の探り合い、陰謀。
そうでないとしても、美味しい店や料理の話を聞く様な状況ではない事くらいは拓も理解している。
オリバー隊長が将来有望な兵を失わないで済んだことに礼を言ってきた。
「私も、あの2人が退団しないで良かったです。
酔っぱらっただけで、特に問題も無かったですから。
そういえば酔ったときに弱い魔法を使ったのですが、感知されませんでしたね。」
今回の件は、2人にやられたいと思った拓自身にも問題は有る。
しかし、魔法を使ったのに誰も来なかったのは何故だ?
ある程度の魔力を使わないと感知されないのだろうか?
「寄宿舎で魔法を使うのは控えてもらえないでしょうか。
魔法に対し防御されているのは城内だけで、寄宿舎は魔法攻撃で壊れますし魔力の感知も行われません。」
魔法防御の材質を使った建物と魔力感知範囲について聞いてみると、城自体と周囲の壁だけで他は全て対象外だった。
改めて、拓の立場を説明してもらう。
拓のこの国における立場は2つあり、1つは冒険者として登録された立場、もう一つは免責札によって保障される立場。
免責札を受け取った者の上位者は国王のみとなる。貴族といえども命令することは出来ない。
それどころか、免責札を持つ者に可能な限り協力をする責務を負う。
そして、免責札を持った者に危害を加えるということは、国王に危害を加える事と同意となる。
「免責札って権力の塊じゃないですか。怖すぎる。それなら、あの2人の態度も納得です。
それにしては、皆さんも気さくに話しかけてくれますよね。拓殿と呼んで頂いていますがタメ口ですし。」
「バラン将軍が特別な意識をせず、接するようにと言われたからだと思います。
後は拓殿が話しやすい雰囲気を持っているからでしょうか。気に障るのであれば注意します。」
「いえ、今の方が気楽で良いです。皆から敬語で話されたら肩が凝りますよ。
それにしても、免責札なんて恐ろしいものを簡単に渡してくれたましたね。」
オリバー隊長が聞いた話では、免責札は用意だけしてあり渡すかどうかは拓を見てから決めたらしい。
拓が免責札を与えられたことは直ぐに城の者、貴族に対し通達が行われていた。
「それなら、俺は魔道具や薬についての製造方法を知ることができるとか。」
「それは無理です。それらの技術に関しては国王直轄になっているので、免責札の効果は有りません。」
今頃になって拓は自分の立場を理解した。
この先、冒険者として活動をするのなら免責札を使う必要はなく、アイテムボックスの肥やしで十分とした。
「後ほど連絡が有ると思いますが、一部の貴族に対しお披露目パーティが行われる予定です。
免責札を受け取った者としての義務と考えてください。」
流石にこれだけの力を持つ免責札を受け取っておいて、貴族に顔見せをしない訳にはいかないだろう。
人選は国王自ら行い拓が今後行動する上で力になってくれる貴族を選んだとの事。
ただ、拓の存在が明確になっていなかったため、今は予定の調整を行っている最中だった。
「パーティで何か挨拶をする必要は有るのでしょうか?」
「その必要は有りません。国王様が直接話されるので隣に立って頂ければ問題ありません。」
「礼儀作法とか有れば教えてもらいたいのですが。」
「今回は私が側について何か有れば対応させて頂きますが、簡単に説明させて頂きます。」
拓はオリバー隊長に貴族の礼儀作法について説明を聞いたが、基本的には元の世界での作法と変わらない。
立場による挨拶の順番など有るのだが、拓はどの貴族よりも上の立場になるので相手から名乗ってくれる。
拓にとっての一番の問題は、貴族との会話だ。
拓のお披露目なら、話さない訳にはいかないだろう。
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