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089もち米
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ブルネリ公爵の館に来て1週間、俺の生活リズムは
午前中は、魔力操作練習や武術の稽古、錬成術の時間に割り当て
午後は夕食とピース医師、トリス錬成術師が来た時以外は、本の保管室に入り浸っている。
上級魔法について調べたが、グリムに言わせると昔より魔法のレベルが下がっているそうだ。
魔道具作成においても、グリムが教えてくれているのより数段劣っている。
トリス練成術師に伺った所、高位の魔道具は魔法陣が細か過ぎるため殆どの錬成術師は描く事も出来ず、借りに描けたとしても直ぐに魔力切れを起こしてしまい時間が掛かり過ぎるらしい。
魔道全書には更に上位の魔法が載っているが、残念ながら新しい発見は無かった。
ただ、ブルネリ公爵所蔵の練成術関係の本は面白い。
水をゼリーの様に固める薬の様な楽しそうな物の他にも、日常品の石鹸やシャンプー、リンス、美容液や香水等の作り方が色々と載っている。
使えそうな練成術についてはメモを取り、機会が有れば試してみるつもりだ。
問題にしていた浩司と俺の魔法だが…強すぎる。
保有している魔力量が上位魔導師の40~50人分になりそうだ。
一度に大量の魔力を使うと体に負担がかかるが、連続で使えるのは強みだ。
それに、無詠唱で魔法を使えるのは大きい。
不思議なのは、どの本にも魔力操作の訓練についての記述はなかった。
『多分、魔法を残す事を目的とし、基礎訓練は後回しにされたのじゃろう。
そして、そのまま廃れたんじゃないだろうか。』
目的としていた現在の魔法、錬成術レベルも分り一息つける状態になると
周りが、なんとなく慌ただしいのに気が付いた。
「拓ちゃん聞いたか。後3日で新年なんだって。」
浩司が部屋に飛び込んできた。
この世界に日や月の概念が有るなら、新年も当然あるか。
「明後日が大晦日なら年越し蕎麦…蕎麦はないからうどんか」
「良いな。拓ちゃんってお節は作れるか。」
黒豆っぽいのはあるから良いとして
後は紅白なますと煮しめ、小魚を使って田作りモドキか
栗きんとんは外せないよな、エビは見た事ないから外すとしてし、カマボコと伊達巻に使う白身魚は川魚で試してみるか。
「小魚と白身魚が手に入れば、それっぽく出来るかな。ただ、お餅が無い」
すると、ジャッジャジャ~ンと効果音を付けながら浩司が拡張バッグから米を取り出す。
「もしかして、それって」
「そう、ご期待通りのもち米だ。新年と知ってセバスチャンに聞いたら、どうぞと貰ってしまった。」
「お~~、やっぱりセバスチャンって凄いよ。杵と臼を作るから餅つきをやろうよ。」
「餅つきなら任せろ。田舎の行事で良く手伝ってたからな。
醤油に大根おろし、きな粉も外せない。あっ、きな粉って作れるのか」
「大豆が有るから、何とかなると思う。
あ~、海苔が無いのが残念。海苔の代わりだけは想像つかないな。」
「もち米が有るなら、おこわも作れるよな。大豆も有るなら赤飯を作ってくれないか。」
「おこわに赤飯か。それ良い。作るしかないよ。そうだ、ガラとレオにも伝えないと。」
入口の方で咳払いする音が聞こえる。
音の方を見ると、ガラとレオ、そして兵士まで俺達を見ていた。
「盛り上がっている所悪いが、拓ちゃんの部屋に来るよう伝言をもらってな。
ノックはしたんだが、全く気付いてもらえなくてドアを開けたんだが。」
浩司が兵士に伝言をお願いしていたらしい。
何時から居たんだ・・・恥ずかしい。
「ん~、丁度良かった。ガラとレオに話があるんだけど。」
「その餅つきってやつをやりたいんだろ。」
『お主達が、もち米ではしゃいでいる時には既に居たぞ。全く・・・』
2人とも思いっきり笑い、後ろにいる兵士は笑うのを堪えていた。
午前中は、魔力操作練習や武術の稽古、錬成術の時間に割り当て
午後は夕食とピース医師、トリス錬成術師が来た時以外は、本の保管室に入り浸っている。
上級魔法について調べたが、グリムに言わせると昔より魔法のレベルが下がっているそうだ。
魔道具作成においても、グリムが教えてくれているのより数段劣っている。
トリス練成術師に伺った所、高位の魔道具は魔法陣が細か過ぎるため殆どの錬成術師は描く事も出来ず、借りに描けたとしても直ぐに魔力切れを起こしてしまい時間が掛かり過ぎるらしい。
魔道全書には更に上位の魔法が載っているが、残念ながら新しい発見は無かった。
ただ、ブルネリ公爵所蔵の練成術関係の本は面白い。
水をゼリーの様に固める薬の様な楽しそうな物の他にも、日常品の石鹸やシャンプー、リンス、美容液や香水等の作り方が色々と載っている。
使えそうな練成術についてはメモを取り、機会が有れば試してみるつもりだ。
問題にしていた浩司と俺の魔法だが…強すぎる。
保有している魔力量が上位魔導師の40~50人分になりそうだ。
一度に大量の魔力を使うと体に負担がかかるが、連続で使えるのは強みだ。
それに、無詠唱で魔法を使えるのは大きい。
不思議なのは、どの本にも魔力操作の訓練についての記述はなかった。
『多分、魔法を残す事を目的とし、基礎訓練は後回しにされたのじゃろう。
そして、そのまま廃れたんじゃないだろうか。』
目的としていた現在の魔法、錬成術レベルも分り一息つける状態になると
周りが、なんとなく慌ただしいのに気が付いた。
「拓ちゃん聞いたか。後3日で新年なんだって。」
浩司が部屋に飛び込んできた。
この世界に日や月の概念が有るなら、新年も当然あるか。
「明後日が大晦日なら年越し蕎麦…蕎麦はないからうどんか」
「良いな。拓ちゃんってお節は作れるか。」
黒豆っぽいのはあるから良いとして
後は紅白なますと煮しめ、小魚を使って田作りモドキか
栗きんとんは外せないよな、エビは見た事ないから外すとしてし、カマボコと伊達巻に使う白身魚は川魚で試してみるか。
「小魚と白身魚が手に入れば、それっぽく出来るかな。ただ、お餅が無い」
すると、ジャッジャジャ~ンと効果音を付けながら浩司が拡張バッグから米を取り出す。
「もしかして、それって」
「そう、ご期待通りのもち米だ。新年と知ってセバスチャンに聞いたら、どうぞと貰ってしまった。」
「お~~、やっぱりセバスチャンって凄いよ。杵と臼を作るから餅つきをやろうよ。」
「餅つきなら任せろ。田舎の行事で良く手伝ってたからな。
醤油に大根おろし、きな粉も外せない。あっ、きな粉って作れるのか」
「大豆が有るから、何とかなると思う。
あ~、海苔が無いのが残念。海苔の代わりだけは想像つかないな。」
「もち米が有るなら、おこわも作れるよな。大豆も有るなら赤飯を作ってくれないか。」
「おこわに赤飯か。それ良い。作るしかないよ。そうだ、ガラとレオにも伝えないと。」
入口の方で咳払いする音が聞こえる。
音の方を見ると、ガラとレオ、そして兵士まで俺達を見ていた。
「盛り上がっている所悪いが、拓ちゃんの部屋に来るよう伝言をもらってな。
ノックはしたんだが、全く気付いてもらえなくてドアを開けたんだが。」
浩司が兵士に伝言をお願いしていたらしい。
何時から居たんだ・・・恥ずかしい。
「ん~、丁度良かった。ガラとレオに話があるんだけど。」
「その餅つきってやつをやりたいんだろ。」
『お主達が、もち米ではしゃいでいる時には既に居たぞ。全く・・・』
2人とも思いっきり笑い、後ろにいる兵士は笑うのを堪えていた。
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