異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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127記念

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窓から中に入り込みエアウォークで下に降りたところでグリムが聞いてきた。

『この部屋は、一体何じゃ。』

「たぶん、動力源だと思う。」

『動力源?』

「床下のケーブルを使って、中央の設備にエネルギーを供給していたんじゃないかな。」  

『ほう、周囲の金属球はパラライトじゃないか。これだけ上質なら2割程度の魔力増幅が可能じゃろう。
 たぶん中心に置いた何かの魔力をパラライトで増幅したんじゃろう。
 古代の技術か・・・調べ甲斐が有りそうじゃ。
 その前に、そろそろ扉を開けないと浩司達が心配しているぞ。』

内側から鍵を開けると、全員が部屋に入ってきたので
魔法陣に触らない様にお願いして、俺とグリムの考えを説明すると、その凄さを理解できたみたいだ。

「これほど凄いパラライトが補助として使われるなんて、どれだけの魔力を必要としたのでしょう。」
「エチゴさん、パラライトってそんなに凄い物なんですか。」

「特殊ですから、なかなか市場には出回りません。
 これだけの物ですと、1つの固まりで白金貨何十枚になるか。」
「お~、そんなに凄いのか。お宝発見ですね。
 先にグリムと解析をしてみたいので、しばらく魔法陣を調べさせてもらえますか。
 後で取り出して、皆で儲けを分けましょう。」

先に一通り建屋内を調べてみたが目新しい物を発見することが出来なかった。
死体も何も無いという事は、火山の噴火で荷物をまとめて逃げたのだろう。
パラライトは金属に埋め込まれているので持ち出す事が出来なかったのかも知れない。
俺とグリムが動力源について調べている間、他のメンバーは建屋の調査を続ける事にした。

『この魔法陣はいったい何なんじゃ、魔力を増幅させているのは確かじゃが
 どうしても、構造が分からん。拓は何か分かったか。』

俺は、台の周辺を外して、下の部分を調べていた。

「魔法陣の下は簡単だよ。
 8個のパラライトから持ってきた魔力を集めてケーブルに供給していたみたいだ。
 途中に何か同じ物が噛まされているけど、安全装置じゃないかな。
 一定以上の魔力を流さない様にするとか、経路を切断するとか。
 まぁ、俺の魔力で試したけど、何も反応は無かったけどね。
 後、面白いのは、テーブルに使っている材質。
 ミスリルに似ているけど特性が全く違う。魔力伝導が凄く良いんだ。
 多分、ミスリルと何かの合金だと思う。なかなか面白いよ。」

『なるほどな、後は上の魔法陣の解析だけじゃな。』

魔法陣の写真を撮り終わった所で、中央の窪みに魔力を流してみるが
途中までしか魔力が流れず、パラライトまで届かない。
室内に在ったとはいえ、魔法陣の1/3は完全に潰れてしまっている。
とりあえず、台と隅に有った同じ合金で出来たケーブルの予備をアイテムボックスにしまい、この部屋での作業は終了することにした。

メンバーを探すと、浩司とガラ、アルの3人は中央の金属の装置をいじり、エチゴさんとレオは後ろから、その様子を眺めていた。

「エチゴさん、3人は何をやっているんですか。」
「調べるのは終わりましたか。お疲れ様です。
 あの3人は拓さんの真似をしているんですよ。でも、見ての通りです。」

3人が行っているのは解析と言うより破壊にしか見えず、レオも苦笑いをしている。
建屋の調査では何も見つける事は出来なかったらしい。

「この遺跡は天地見聞録の天を示した場所では無さそうですね。せっかく皆を誘ったのに残念です。」
「いえ、拓さんに誘って頂いて、本当に楽しかったです。こんな旅をまた出来るとは考えてもみませんでしたから。」

エチゴさんが嬉しそうに言ってくれる。

「俺もガラも嬉しかった。一番は皆で旅が出来た事だよ。
 ここが天を示した場所でなければ、新しい遺跡を探索すれば良い。
 旅をして、世界中の食を味わうんだろ。」

レオの言う通りだ。まだ始めたばかりだったな。

「世界中の食ですか。出来れば私達も誘ってもらいたいですね。」

『良いじゃないか。このメンバーなら楽し旅になるぞ。』

2人にお礼を言って、解体した部品を見せてもらう事にした。
満足そうな顔をする3人には悪いけが、見事なゴミだった。

「とりあえず錬成術で錆を取って奇麗にしてみようか。」

何枚かのプレートを綺麗にしたが、ボロボロになった普通の金属だ。
中には何か彫られていたが、全く読み取ることが出来ない。

「拓の錬成術はすげーな。なぁ、そのプレートをもらっても良いか。
 皆との初めての旅の記念って言うか、何だな」

アルが照れる姿って可愛いな。
せっかくなので、他のプレートを使って全員に10cm位のメダルを作ってみた。
表に山脈の絵と見つけた日付、裏には地図とメンバー全員の名前を描き
錆びない様に、ガラスでコーティングする。

このメンバーで初めて旅をした記念メダルだ。
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