異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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178遺跡

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遺跡までの道は、2列になって歩けるように草を伐採してくれている。
小川まで出ると、後は川沿いに進むと、崩れた白い壁がむき出しになった遺跡が現れた。
5階建だろうか、大陸側が半壊しており、蔦や木が建物を覆っている。

「なぁ、浩司。遺跡と言うより廃墟に見えるな。」
「そうだな。廃墟ツアーに来た感じがするよ。」
「せめて、土に埋もれているとかアレンジが欲しかったよ。」
「それだと、遺跡は見つからなかったぞ。」

探索魔法をかけてみたが、遺跡の内部の状態は全く感じることが出来なかった。
一応、土の下も探ってみたが、何も感じられない。
やはり、魔法阻害は遺跡と関係あるみたいだ。
見た目を残念がっている俺と浩司と違い、ポトリ教授のテンションが高い。

「素晴らしいわ。完全に手付かずの遺跡に出会えるなんて、私はなんて幸運なの。」

遺跡を前に感動している。
テントを設置した後、先ずは5人1チームとした兵士が2チーム遺跡に入り様子を見る事になっている。
バラン将軍に遺跡に入るのを遅らせてもらい、残り5名の装備の強化を行う事にした。
灯りはランタン形状の魔道具だけだったので、ヘッドライト型の魔道具を渡す事にした。
光魔法で照らす事も出来るが、その場合、他の魔法が使えなくなる。
この場合、暗闇で魔獣に襲われると魔法攻撃が出来ずに危険に陥る可能性が高い。

「これは両手が空いて便利だな。それに明るい。本当に助かる。」
「一応、俺達が使うのとは別に20個程用意してきたので、皆さんで使って下さい。」

遺跡に入る10名に1つづつ、残りをバラン将軍に渡しておく。
10名が遺跡に入って行くのを見送った後、俺達は晩飯まで遺跡周辺の調査を行う事にした。
建物自体は、1辺200m近くもある四角い形状だった。
大陸側が半壊しているが、建物自体は強度を保っている。
建物の崩壊状態をみると、大陸の方から何か強力な衝撃でも受けたみたいだ。
やはり、天地見聞録に書かれているガイアの門と何か関係が有るのだろうか。

無事なのは、この建物と後方に有る、6~7m位もある石柱だけで他は何も残っていない。
この強大な石柱には表面が綺麗に仕上げれ、何かのモニュメントにも見える。
探索魔法で中を探ろうとしたが、何も感じる事は出来ない。
他にも土魔法を使い3mほど穴を掘ってみたが、何も見つける事は出来なかった。

夜、遺跡から戻ってきた兵士の話では、遺跡の中では魔獣は確認されなかった。
崩壊している部分もあるが、建物もしっかりしていて強度的にも問題ない。
2階から上は居住区らしく、個室と広間があるだけで何も残っていなかった。
地下へ続く階段が見つかったので、明日以降は遺跡周辺の警護を行う者を残して全員で遺跡捜査を行う事なった。
5人1チームで行動をする。
俺達はOZとオリバー隊長の7名となる。
いよいよ、俺達も遺跡に入る事が出来る。何か新しい発見があると良いな。

「オリバーさん。明日の探索の前に、これを試してもらえませんか。」

俺は腰に付けていた巾着をオリバー隊長に渡す。
指先を少し切って、巾着の中に入っている丸薬を飲んでもらうと傷口が綺麗に塞がった。

「何故、薬外であるはずの私の体が薬で治ったのですか。」
「治ったのは薬の効果では無く、俺の魔力の影響です。
 薬外に効く薬は出来かなったので、光魔の魔力を練り込んだ丸薬です。
 ゆっくり染み込ませた方が練りこむ魔力量が増えるので、ギリギリまで行っていましたが問題さそうですね。」

オリバー隊長が丸薬を取り出してじっと見ているので

「その巾着は魔力を防いで、練り込んだ魔力が発散しない様にしてあります。
 巾着から丸薬を出していると効力が無くなっていきますので注意してください。」

事前にやるべき事は、全て終わった・・・かな。
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