異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
197 / 761

197報告書

しおりを挟む
船に乗る前に、皆にガラスでコーティングされたメダルを渡した。
表に無人島の絵と上陸した日付、裏には地図とメンバー全員の名前が書いてある。

「この遺跡に来た記念。勿論、遺跡で見つけた金属で作ってあるよ。」

皆、喜んでくれているが、アルが一番かな。
以前に行った山脈の記念メダルと並べて嬉しそうに眺めている。

「おっ、今回はヤマトの名前も入ってるのか。何か良いな、こういうの。」

この島でヤマトと仲間になった記念に、その名前も刻んでおいた。

船は何の障害も無く港に向かって進んでいく。
俺と浩司は、昨日の召喚魔法で魔力を使い切り、体の怠さが抜けず甲板で寛がせてもらっている。

「拓さん、休まれている所良いですか。」

「ポトリ教授、どうかされましたか。」

「良ければ、私がまとめた報告書に目を通してもらえないかしら。」

そう言って、渡された報告書に目を通して行く。
遺跡の詳細な構造、モニターに映った映像、魔力を吸収する装置について以外に、ヤマトについても記述されていた。
Aランクの魔獣が復活し遺跡の破壊を行った後、攻撃をしてきたが止めを刺す前に我々への興味を失ったとの事。
この辺は、バラン将軍の報告を記述したらしい。
あの遺跡で見た震災の映像…
ポトリ教授はガイアの門が開いた後に訪れた大いなる災いだと見ている。
魔力を吸収する装置は魔獣から身を守る物だったと推測していた。
この島では、力の強い魔獣がいない為、魔力が無い方が身を守り易いと考えての事だった。
俺も、あの映像は大いなる災いだと考えていた。
しかし、俺達は島が大陸と地続きだった事を知っている。
そして、昔は大森林の存在は無く、人間が生活していた事も知っている。
魔力を吸収する装置は大いなる災いから守る為の物と考えた方が納得できる。
遺跡が、魔力を吸収する装置で守られたと言うなら、大いなる災いの原因は魔力を使った破壊兵器なんだろうか。
天地見聞録に書かれているガイアの門は兵器を指しているのかも知れない。

ポトリ教授は信頼できるが、国に所属する人だ。
もしかすると、報告義務が有るかも知れない。
強力な力の存在を知った権力なんて、ロクな事をしないだろう。
俺は、魔力を吸収する装置についてコメントをしただけで、その事について触れるのは止めることにした。
新しく手に入れた魔石の魔法陣は解析出来ていない。
魔力を込めると発動しているみたいだが、何も起きない。
もしかすると、魔石を組み合わせる事で何か起きるのかも知れなと3個の魔石配置を変えて試してみたが何も得られなかった。
数が足らないのかも知れないが、この様な細かい魔法陣を描くのは厳しいだろう。

「あの魔力を吸収する装置一式、欲しかったですね。
 特に中央の闇の魔道結晶を見たかったな。
 建物が魔力を通す材質なら何とかなるのに残念です。」

「残念ですが、仕方が無いですね。
 勇者の遺跡の幾つかは、あの様な材質を使っています。
 見た目は他の材質と同じなんですが、何か特別な加工が施されているみたいですね。」

中心に在った、巨大な闇の魔道結晶。どんな魔法陣が書かれていたのか見たかった。
周りの魔石の魔法陣が、こんなに美しいなら、メインはもっと凄かったのだろう。

「拓ちゃんって好奇心旺盛だな。やっぱ、根っからの技術者なんだよ。」

俺を見て、浩司が笑っていた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!

日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」 見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。 神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。 特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。 突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。 なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。 ・魔物に襲われている女の子との出会い ・勇者との出会い ・魔王との出会い ・他の転生者との出会い ・波長の合う仲間との出会い etc....... チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。 その時クロムは何を想い、何をするのか…… このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...