298 / 761
298空飛ぶ自転車
しおりを挟む
ブルネリ公爵領でのイルミネーションに合わせて移動が始まった。
馬車の前で俺と浩司が自転車に乗っている。
俺の自転車の前に籠を付けてあり、ヤマトが乗っている。
『気持ちが良いにゃ。ほら拓、もっと振動が無い道を選ぶにゃ』
籠にクッションを引いてあるが、道が悪く振動を吸収しきれず飛び跳ねている。
それ以外は好調で、全く問題は無い。
少し街道を外れた所に小さな高台が有るので、周囲に人が居ない事を確認し浩司と登りスピードを出して飛び出す。
「エアウォーク」
エアウォークの効果を自転車まで広げて空を駆ける。
駆け抜けると言っても、飛び出した時のスピードで進みながら除所に下降しているだけだが気持ちが良い。
浩司に向かって手を振ると、浩司がサムズアップで答える。
『これは気持ち良いにゃ。もっとスピードを出すにゃ。』
ヤマトの希望に答えて、シールドを張り、その上を自転車で走り抜けスピードを上げる。
並行して走る浩司にもシールドを張って、一緒に空を走り抜ける。
『素晴らしい。全く素晴らしい魔法じゃ。風を受けられる様にすれば、完全に空を飛べるじゃろう。』
グリムが興奮している。空を飛ぶって気持ちが良い。
何度か行い、馬車を大きく引き離してしまったので街道に下りて皆を待つ事にした。
街道脇に座りお茶とケーキを取り出す。
『リッチが言うには、ガイアの門が開く前は、人は空を飛んでいたらしいにゃ。』
ヤマトが、耳に付けている魔道具で地下にあるモハメの神殿に居るリッチの言葉を伝えてくれる。
『先に言っておくにゃ。勇者から聞いただけで、空を飛ぶ魔法や魔道具については知らないらしいにゃ。』
俺が聞く前に答えられてしまった。
どうやら、リッチも俺の考えが読めるらしい。
「なぁ、拓ちゃん。ハングライダーで飛んでも良いんじゃないか。
風魔法で補正をかけるだけなら、魔力消費も少しで済むしな。」
「ハングライダーか。椅子付きのやつも有ったな。
風魔法にエアウォークが有れば、あり合わせの知識でもなんとかなるかな。」
『気を付けるんじゃ、愚かな考えをする人間もおる。下手をすると戦争の火種になるかも知れんな。
これなら、拓や浩司位にしか出来ぬ魔法じゃから問題ないじゃろうが
空を飛ぶ技術を持っている事も知らせない方が良いじゃろう。』
「確かにそうだな。しかし、俺も闇の魔力を持っていれば、もっと長い時間楽しめるんだけどな。」
『何を贅沢な事を言っておるんじゃ。普通なら、こんな風に飛ぶ事も出来んぞ。
拓、そのハングライダーを作る時は他に知られない様にするんじゃぞ。』
グリムが止めろと言わないのは、ハングライダーに興味が有るんだろうな。
とりあえずは、模型で構造の確認でもしてみようか。
『それより、これからの対応を考えておいた方が良いんじゃないか。
まぁ、魔力の訓練にもなるから問題は無いじゃろう。』
グリムは何を心配、いや楽しそうにしているんだ。
今回のメンバーは全員エアウォークの事は知っているし問題は無いと思うが・・・
馬車が合流すると、中からトリス練成術師が飛び出してきた。
「拓殿、浩司殿、何時の間に空を走る魔道具に改造をしたのですか。」
エアウォークとシールドを使って空を走っていたと教えても暫く興奮していた。
最後に自分も乗せて欲しいとお願いするので、後ろにトリス練成術師が立ち乗り出来るようにしてエアウォークで空を走ってみる。
その後が大変で、皆が乗りたいと言い始め、俺も浩司も魔力が続く限り空を走り続けさせられた。
俺達が疲れ切った後は、地上では皆が交代で自転車に乗って楽しんでいる。
お陰で自転車の性能の確認も行う事ができたが、皆の分も作る事になってしまった。
馬車の前で俺と浩司が自転車に乗っている。
俺の自転車の前に籠を付けてあり、ヤマトが乗っている。
『気持ちが良いにゃ。ほら拓、もっと振動が無い道を選ぶにゃ』
籠にクッションを引いてあるが、道が悪く振動を吸収しきれず飛び跳ねている。
それ以外は好調で、全く問題は無い。
少し街道を外れた所に小さな高台が有るので、周囲に人が居ない事を確認し浩司と登りスピードを出して飛び出す。
「エアウォーク」
エアウォークの効果を自転車まで広げて空を駆ける。
駆け抜けると言っても、飛び出した時のスピードで進みながら除所に下降しているだけだが気持ちが良い。
浩司に向かって手を振ると、浩司がサムズアップで答える。
『これは気持ち良いにゃ。もっとスピードを出すにゃ。』
ヤマトの希望に答えて、シールドを張り、その上を自転車で走り抜けスピードを上げる。
並行して走る浩司にもシールドを張って、一緒に空を走り抜ける。
『素晴らしい。全く素晴らしい魔法じゃ。風を受けられる様にすれば、完全に空を飛べるじゃろう。』
グリムが興奮している。空を飛ぶって気持ちが良い。
何度か行い、馬車を大きく引き離してしまったので街道に下りて皆を待つ事にした。
街道脇に座りお茶とケーキを取り出す。
『リッチが言うには、ガイアの門が開く前は、人は空を飛んでいたらしいにゃ。』
ヤマトが、耳に付けている魔道具で地下にあるモハメの神殿に居るリッチの言葉を伝えてくれる。
『先に言っておくにゃ。勇者から聞いただけで、空を飛ぶ魔法や魔道具については知らないらしいにゃ。』
俺が聞く前に答えられてしまった。
どうやら、リッチも俺の考えが読めるらしい。
「なぁ、拓ちゃん。ハングライダーで飛んでも良いんじゃないか。
風魔法で補正をかけるだけなら、魔力消費も少しで済むしな。」
「ハングライダーか。椅子付きのやつも有ったな。
風魔法にエアウォークが有れば、あり合わせの知識でもなんとかなるかな。」
『気を付けるんじゃ、愚かな考えをする人間もおる。下手をすると戦争の火種になるかも知れんな。
これなら、拓や浩司位にしか出来ぬ魔法じゃから問題ないじゃろうが
空を飛ぶ技術を持っている事も知らせない方が良いじゃろう。』
「確かにそうだな。しかし、俺も闇の魔力を持っていれば、もっと長い時間楽しめるんだけどな。」
『何を贅沢な事を言っておるんじゃ。普通なら、こんな風に飛ぶ事も出来んぞ。
拓、そのハングライダーを作る時は他に知られない様にするんじゃぞ。』
グリムが止めろと言わないのは、ハングライダーに興味が有るんだろうな。
とりあえずは、模型で構造の確認でもしてみようか。
『それより、これからの対応を考えておいた方が良いんじゃないか。
まぁ、魔力の訓練にもなるから問題は無いじゃろう。』
グリムは何を心配、いや楽しそうにしているんだ。
今回のメンバーは全員エアウォークの事は知っているし問題は無いと思うが・・・
馬車が合流すると、中からトリス練成術師が飛び出してきた。
「拓殿、浩司殿、何時の間に空を走る魔道具に改造をしたのですか。」
エアウォークとシールドを使って空を走っていたと教えても暫く興奮していた。
最後に自分も乗せて欲しいとお願いするので、後ろにトリス練成術師が立ち乗り出来るようにしてエアウォークで空を走ってみる。
その後が大変で、皆が乗りたいと言い始め、俺も浩司も魔力が続く限り空を走り続けさせられた。
俺達が疲れ切った後は、地上では皆が交代で自転車に乗って楽しんでいる。
お陰で自転車の性能の確認も行う事ができたが、皆の分も作る事になってしまった。
24
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる