異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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355闇魔法

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「てめぇら、この女がどうなっても良いって言うんだな。」

俺達の行動に驚いた山賊が剣に力を込めた為、女の首から血が流れる。
他の山賊が子供に近付こうとしたが、俺のシールドに阻まれている。

「仲間を傷つけない方が良いよ。そろそろ、下手な芝居は止めたらどう。」

俺の言葉に

「何を言っているのよ。お願い、この男の言う通りにして。私も助けて。」

女が叫ぶが、女が放つオーラがドス黒い。完全に、山賊どもの仲間だ。
今までも、人質の振りをして襲っていたのだろう。
それさえ分かれば、こちらの対応は早かった。
一気に山賊を叩きのめし、逃げ出そうとした奴も全員捕まえた。
山賊如きがAランクの冒険者に叶うはずが無い

さっきは俺が女のオーラをグリム伝え、浩司とヤマトに攻撃のタイミングを出してもらった。

『良くやった。先ずは、子供を安心させてやるんじゃ、』

俺は泣きじゃくる子供にどうして良いのか困っていると、ジェニファーさんが子供を抱きしめる。

「大丈夫。もう大丈夫だから、安心して。」

子供が少し落ち着いた所で、何か食べる物を渡そうとレオと一緒にテントの方へと移動した。
山賊は、頭だけ出して体を土の中に埋めた。
ここまで来ると、女も俺達の事を汚い言葉で罵っている。
そんな山賊達の顔にファイヤーボールが炸裂した。

「ちょっと、煩いのよ。貴方達は私達の質問に答える以外話さなくて良いわ。」

ロビンさんが完全に怒っている。
山賊が余計な事を言おうとするとファイヤーボールを放っている。
こいつらのボスは、人質の振りをした女だった。
俺達が大量の魔獣の素材と魔石を持って、ここを通ると聞いて待ち伏せをしていた。
女子供が人質になっていれば手が出せないとまで聞いていたそうだ。
しかし、その情報を聞いた相手の事になると、顔を見てもいないらしい。
何故、その話を信じたのかも分からずにいる。
嘘を言っている訳ではない。

『ナターシャと同じ闇の魔法を使われた可能性が高いじゃろう。』

「それって、ナターシャが生きているって事か。」

グリムの言葉を聞いて、浩司が可能性の1つを口に出す。

『いや、ナターシャと同じ魔法を使う人間が居ると考えるべきじゃな。
 背後にいる何者かは、お主達の事を手探りで調べている様な感じじゃな。』

4本指の人間だろうか。
俺は、直ぐに探索魔法を強力にして近くに誰か潜んでいないか確認したが誰の気配も感じられない。
ただし、ナターシャの様に闇魔法を使って気配を消していたら俺には感知する事は出来ない。
俺達の事を何処かからか覗いている可能性もある。

山賊達に睡眠薬を飲ませて、土に埋まったまま放置しておく。
何か出てくれば儲けものと考えたが、助けに来る者も無く朝を迎えた。

その後の道中も誰も、こいつらを助けに来る事は無かった。
山賊のアジトを聞き出し行ってみたが、誰もいない。
とりあえず、盗品は全てアイテムボックスにしまい、建物は完全に潰しておく。

俺達は馬に乗り、山賊達に荷車を引かせてマクニス王国に戻ってきた。
山賊達が妙な態度を取ろうものなら、容赦なくロビンさんがファイヤーボールを放っていた。
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