異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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441その辺の冒険者に負けないだけの腕?

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練習場に、屋敷の人達が集まっていた。
何時もの事ながら、警備をしている人以外は全員集まっているのではないだろうか。

お互いに礼をして、試合が始まった。
リチャードさん、ガラ、エチゴさんが強化魔法を掛けると、エチゴさんがレイアローで先制攻撃を行うがハンナさんがウォーターアローで受け止めた。
直ぐにハンナさんとガラが剣を交え、リチャードさんの攻撃をエチゴさんがシールドで防ぐ。

『何故、ガラは受け身に徹しているのにゃ。何時もなら、もっと鋭い攻撃をしているにゃ。』

多分、ハンナさんの剣技を試しているのだろう。
何度かヒヤっとする所もあったが、ハンナさんの得意技も問題なく受けていた。
エチゴさんはリチャードさんのガラに対する攻撃をシールドで防ぎ、自分は体術で避けていた。

ガラがハンナさんの攻撃を一通り受けたのを見て、エチゴさんが攻撃に転じた。
体術で攻撃魔法を避けながらチャードさんを追い詰める。
リチャードさんも魔法で攻撃を行っていたが、エチゴさんの槍が目の前に突き付けられた。
エチゴさんの攻撃に合わせてガラも反撃を始め、ハンナさんの剣を落とした。
試合の結果はガラとエチゴさんの圧倒的な勝利で終わった。

「特訓の成果が出たみたいだ。以前より魔法発動が簡単に出来る。」
「確かにそうですね。それに魔力を感知する力も上がったみたいです。攻撃を楽に避けられましたよ。」

ガラとエチゴさんが楽しそうに特訓の成果を話してくれる。
それに、ガラは新しい剣技を見れて嬉しかったみたいだ。

可哀想なのは、リチャードさんとハンナさん。

「自分達が、どれだけ未熟だと言う事が分かったか。
 勝てるとは思っていないが、ここまで酷いとも思わなかったぞ。
 リチャードの魔法は、城に仕える前と何も変わっていない。
 あの程度の魔法しか使えないのか。あれでは彼等の訓練にもならない。
 家にも帰らなかったくせに、何をしていたんだ。
 ハンナは剣での攻撃をするだけで、魔法が全く使えてない。
 水魔法で攻撃を仕掛けながら、剣ぐらい使いこなせないでどうする。
 その剣すら型通りで魔導師の私から見ても物足りない。」

ヨギ魔道師に杖で頭を叩かれ、試合が終わってから説教をされている。
この屋敷の人達には見慣れた光景なのだろうか。皆さん、何事も無い様に練習場から離れ始めた。
ブルネリ公爵ですら、3人を残して屋敷に戻ってしまった。
俺達も、セバスチャンに促されてその場を離れた。


******(ハンナ)

あえて父上と交友のあるバラン将軍の部隊にも入らず、公爵家という立場に甘えることなく剣の技術を磨いてきた。
その辺の冒険者に負けないだけの腕は持っている・・・はずだった。
それなのに、ガラ殿には手も足も出なかった。

リチャード兄さんも宮廷魔道師として認められるほどの力を持っているはずなのに何も出来なかった。
それどころか、エチゴ殿は魔法攻撃を全て体術で避けていた。
たぶん、ガラ殿も同じ事ができるだろう。
本当に、私達は世界を知らなかった。

「こら、私の話を聞いているのか。」

ヨギ魔道師に杖で頭を叩かれる。
魔法を教わる様になってからは、ヨギ魔道師には怒られてばかり。
屋敷の者達も、この光景を見飽きてしまったわよね。
そろそろ、許してもらえないかしら。
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