445 / 761
445希望の広場
しおりを挟む
俺達は遺跡に向かって、朝早くブルネリ公爵邸を出発。
皆が見送ってくれる中、ガラがハンナさんとリチャードさんに師匠と呼ばれていたのには驚いたが
面倒な感じしかしないので、全員がガラから離れていた。
OZは先頭の馬車に乗り、俺は運転席に座り探索魔法の訓練を行いながら景色を楽しんでいる。そして、
「師匠、以前と比べて道が整備されています。」
「師匠、今日の食事のご希望は有りますか。」
「師匠、馬車の揺れは大丈夫ですか。」
「師匠、ハンナさんが居なくて寂しいですね。」
エチゴさん以外の皆でガラの事を師匠と呼んでからかっていると
「頼む、そろそろ止めてくれ。俺自身、意味が分からない。何で俺が師匠と呼ばれているんだ。」
ガラも困っていたみたいだ。
流石に可哀想なので、からかうのを止めたが、ハンナさんは師匠と呼び続けるだろう。
陰ながら応援させてもらう。
街道は以前に通った時より整備されていた。
大型船がブルネリ公爵に渡り、交易が盛んになり街道の使用頻度が増えたためらしい。
以前は殆ど人を見かける事は無かったが、今回は馬車を良く見かける。
通常であれば、疲れを取る為に町で2,3泊し、料理を楽しんだりする。
しかし今回は、全員分のマットレスを用意しテントだけでなくタープや天幕もセットするので下手な宿より快適に過ごせている。
俺の訓練も兼ねて魔力同調を兼ねたマッサージも行っているので疲れも溜まっていない。
人数も少ないので、俺達だけが別の料理を食べるのも気が引けて、移動中の料理はOZが受け持ち、町での料理より美味い物を食べている。
結局、町では食材や、珍しい品物を購入するだけで、留まる事も無く移動を続け、予定よりも早く港町に着いた。
町は多くの人で賑わい活気に満ちていた。
カミーラ船長の所に挨拶に行くと、早く着いた事に驚いていたが、予定を速めて3日後に出港すると決まった。
既に海も落ち着き、船は食料を積み込めば準備が完了する状態になっていた。
次の日、朝食を食べていると、寒天工場で働いているエリック、サーシャの兄妹が尋ねて来た。
工場長が俺達を町案内するように休みをくれたそうだ。
寒天工場の状態を見せてもらい、工場長に挨拶をした後、色々と町を案内してもらった。
先ずは市場で目に付く魚介類を大量に購入する。
皆さん、俺達の事を覚えていてくれていて、おまけをしてくれる。
メンバー全員、両手で抱え込む程の量を購入し宿に戻ってアイテムボックスにしまった。
公共の場でアイテムボックスや拡張バッグを使うと問題になりそうなので仕方が無い。
その後、雑貨や素材、武器等の店を覗き、珍しい素材や釣り竿を買っていると
『釣り竿を持っているのに、新しいのを買ってどうするんじゃ。お主達が釣れないのは、竿では無く腕の所為じゃと思うが。』
『大丈夫、吾輩が魚をとってやるにゃ。拓や浩司にも、捕りたての新鮮な魚を食べさせてやるにゃ。』
グリムとヤマトは煩い。合わせて銛も買うとワザとらしい溜息を吐かれてしまった。
歩きまわり、お腹もすいたので焼いた魚介類を色々と買うと、
エリックとサーシャが良い場所が有ると連れて来てくれたのは、2人が昔住んでいた区画だった。
以前この区画は、仕事を失った元船員達や親を失った子供が暮らしていた場所が、今では綺麗な広場になっていた。
「皆さんのお陰で、ここに住んでいた人達は仕事に付いています。全員がこの区画を出た後、町の皆で広場にしたんです。」
公園の芝生に座り、食事をしながら広場を作るまでの話を聞いた。
ここに住んでいた人達は新しい仕事に着き、新しい家へと移って行った。
人が居なかくなった区画を広場にしようという声が上がり、休みの日などは自然と人が集まり作業を行った。
そして、出来上がった広場は何時の頃からか『希望の広場』と呼ばれる様になったそうだ。
「希望の広場なんて素敵な名前だね。」
壊れそうな家が並んでいた時を知っていただけ有り、考え深いものが有る。
「はい、以前は絶望しか無かったのに、今は希望に満ちています。
本当に、ありがとうございました。」
今では、エリックもサーシャも綺麗な部屋と十分な食事が与えられ、貯金もしているそうだ。
状況を把握していないヤマトにグリムが俺が行った自作自演の疫病騒動の話をすると
『やはり、拓は毒男なのにゃ。
濁った気を振りまき、有り金を全て巻き上げるにゃんて、どっちが悪党か分からないにゃ。
拓の通った後には、草1つ残らないのにゃ。』
ヤマトが真実を理解出来ずに馬鹿な事を言っている。
俺の立場は、客観的に見ても悪党を懲らしめる正義の味方のはずだ・・・と思う。
エリックとサーシャが居るので言い返せないが、後で正確に説明しておいた方が良いだろう。
エリックとサーシャは明日も休みをもらっていると言うので、海で遊ぶ約束をし
俺の希望で、その日の内にタコを捕る為の仕掛けをセットしてから宿に帰った。
皆が見送ってくれる中、ガラがハンナさんとリチャードさんに師匠と呼ばれていたのには驚いたが
面倒な感じしかしないので、全員がガラから離れていた。
OZは先頭の馬車に乗り、俺は運転席に座り探索魔法の訓練を行いながら景色を楽しんでいる。そして、
「師匠、以前と比べて道が整備されています。」
「師匠、今日の食事のご希望は有りますか。」
「師匠、馬車の揺れは大丈夫ですか。」
「師匠、ハンナさんが居なくて寂しいですね。」
エチゴさん以外の皆でガラの事を師匠と呼んでからかっていると
「頼む、そろそろ止めてくれ。俺自身、意味が分からない。何で俺が師匠と呼ばれているんだ。」
ガラも困っていたみたいだ。
流石に可哀想なので、からかうのを止めたが、ハンナさんは師匠と呼び続けるだろう。
陰ながら応援させてもらう。
街道は以前に通った時より整備されていた。
大型船がブルネリ公爵に渡り、交易が盛んになり街道の使用頻度が増えたためらしい。
以前は殆ど人を見かける事は無かったが、今回は馬車を良く見かける。
通常であれば、疲れを取る為に町で2,3泊し、料理を楽しんだりする。
しかし今回は、全員分のマットレスを用意しテントだけでなくタープや天幕もセットするので下手な宿より快適に過ごせている。
俺の訓練も兼ねて魔力同調を兼ねたマッサージも行っているので疲れも溜まっていない。
人数も少ないので、俺達だけが別の料理を食べるのも気が引けて、移動中の料理はOZが受け持ち、町での料理より美味い物を食べている。
結局、町では食材や、珍しい品物を購入するだけで、留まる事も無く移動を続け、予定よりも早く港町に着いた。
町は多くの人で賑わい活気に満ちていた。
カミーラ船長の所に挨拶に行くと、早く着いた事に驚いていたが、予定を速めて3日後に出港すると決まった。
既に海も落ち着き、船は食料を積み込めば準備が完了する状態になっていた。
次の日、朝食を食べていると、寒天工場で働いているエリック、サーシャの兄妹が尋ねて来た。
工場長が俺達を町案内するように休みをくれたそうだ。
寒天工場の状態を見せてもらい、工場長に挨拶をした後、色々と町を案内してもらった。
先ずは市場で目に付く魚介類を大量に購入する。
皆さん、俺達の事を覚えていてくれていて、おまけをしてくれる。
メンバー全員、両手で抱え込む程の量を購入し宿に戻ってアイテムボックスにしまった。
公共の場でアイテムボックスや拡張バッグを使うと問題になりそうなので仕方が無い。
その後、雑貨や素材、武器等の店を覗き、珍しい素材や釣り竿を買っていると
『釣り竿を持っているのに、新しいのを買ってどうするんじゃ。お主達が釣れないのは、竿では無く腕の所為じゃと思うが。』
『大丈夫、吾輩が魚をとってやるにゃ。拓や浩司にも、捕りたての新鮮な魚を食べさせてやるにゃ。』
グリムとヤマトは煩い。合わせて銛も買うとワザとらしい溜息を吐かれてしまった。
歩きまわり、お腹もすいたので焼いた魚介類を色々と買うと、
エリックとサーシャが良い場所が有ると連れて来てくれたのは、2人が昔住んでいた区画だった。
以前この区画は、仕事を失った元船員達や親を失った子供が暮らしていた場所が、今では綺麗な広場になっていた。
「皆さんのお陰で、ここに住んでいた人達は仕事に付いています。全員がこの区画を出た後、町の皆で広場にしたんです。」
公園の芝生に座り、食事をしながら広場を作るまでの話を聞いた。
ここに住んでいた人達は新しい仕事に着き、新しい家へと移って行った。
人が居なかくなった区画を広場にしようという声が上がり、休みの日などは自然と人が集まり作業を行った。
そして、出来上がった広場は何時の頃からか『希望の広場』と呼ばれる様になったそうだ。
「希望の広場なんて素敵な名前だね。」
壊れそうな家が並んでいた時を知っていただけ有り、考え深いものが有る。
「はい、以前は絶望しか無かったのに、今は希望に満ちています。
本当に、ありがとうございました。」
今では、エリックもサーシャも綺麗な部屋と十分な食事が与えられ、貯金もしているそうだ。
状況を把握していないヤマトにグリムが俺が行った自作自演の疫病騒動の話をすると
『やはり、拓は毒男なのにゃ。
濁った気を振りまき、有り金を全て巻き上げるにゃんて、どっちが悪党か分からないにゃ。
拓の通った後には、草1つ残らないのにゃ。』
ヤマトが真実を理解出来ずに馬鹿な事を言っている。
俺の立場は、客観的に見ても悪党を懲らしめる正義の味方のはずだ・・・と思う。
エリックとサーシャが居るので言い返せないが、後で正確に説明しておいた方が良いだろう。
エリックとサーシャは明日も休みをもらっていると言うので、海で遊ぶ約束をし
俺の希望で、その日の内にタコを捕る為の仕掛けをセットしてから宿に帰った。
23
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる