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478臨時販売
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大工に3回目のカレーの差し入れを行った日の夕方、ニックさんの家の前に大工達が集まっている。
争っている様な状態ではないが、全員真剣な顔をしている。
状況が分からず、何か起きた時の為に近くで待機していると、家の中から冴えない顔をした数人の男が出てきて、家の前に居た大工達に何か話すと肩を落として帰って行った。
彼等が居なくなったのを確認し、ニックさんに話を伺うと
「彼等はカレーの販売をしてもらえないか打診しに来ていたのです。
ただ、今は孤児院の子供達に用意してもらっていますので、
販売となると何か有った時に対応が出来ないので考えさせて頂くと返答しました。」
交渉しに来るとは、そんなに羨ましかったのか?
思った以上に、宣伝効果があったみたいだ。
確かに、この世界の食事は美味しいとは言い難いからな。
「ただ、宣伝をする良い機会ですからパウロさんとヨーゼフさんに相談します。
調理はパウロさんの店の方に手伝って貰うとして、問題はカレー粉です。
未だ作業者を雇う体制が整って無く、拓殿の錬成術に頼る事になりますがどうでしょう。」
俺の方は問題無いので、ニックさんには対応する方向で検討してもらう事にすると、次の日に大量の材料が運び込まれた。
正直、ここまで素早い動きをするとは思わなかった。
アークとクリームが手伝ってくれると言うので、材料費を抜いた売り上げを全員で等分するという事でお願いした。
俺が錬成術で粉にし、レオ、浩司、アルが配合する量を計り、残りはフライパンで炒っては粗熱を取って瓶に詰めていく。
部屋では匂いが充満するので、中庭に持っている魔道具のコンロを並べて行っている。
風が吹くと粉が飛び、ゴミが入るので外から風が入って来ない様にしているので匂いが籠っている。
錬成術で炒る行為も試してみたが、実際に炒った方が香りが良い。
俺が炒るという行為の認識がズレているからだろう。
無詠唱でイメージした通りに錬成術が使えても、知識不足を補う事は出来ない。
次の週から工事を行っている大工限定で特別販売をする事を伝えると、もの凄く喜ばれたらしい。
正式な販売なので、エチゴさん、パウロさん、ヨーゼフさんの店から人を出してもらって対応する。
初めなので俺達も手伝ったが
「もう売り切れなのかよ。」「もう一杯位無いのか。」
等と屋台に群がる大工達。特に俺に言ってくる奴等の多い事。
1人2杯まで食べれる様に用意してきたが、足らないのだろうか。
そうは言っても、カレーやご飯、食器までとなると量が多く運ぶのも大変で厳しい。すると
「「「手前ら、いい加減にしろ。」」」
と数人の怒鳴り声。それぞれの大工達をまとめている棟梁達がご立腹。
「俺等が食いたいって泣きついたから、ご厚意で販売してくれてるんだろうが。
これ以上グダグダ言う奴は、食うんじゃねぇ。」
棟梁達の迫力に大工達は背筋が伸びた状態になり、販売員に礼を言いながら食器を戻し始めた。
そして、最後に棟梁達が
「彼奴等が余計な事を言って失礼しました。
2度とこんな事を言わせませんので、どうか来週もお願いします。」
と頭を下げると、それを見ていた他の大工達も一斉に頭を下げてくる。
鬱陶しかったが、悪意がある訳では無いので問題は無い。
この棟梁達の指導も有ってか、大工達はしっかりしていると思う。
争っている様な状態ではないが、全員真剣な顔をしている。
状況が分からず、何か起きた時の為に近くで待機していると、家の中から冴えない顔をした数人の男が出てきて、家の前に居た大工達に何か話すと肩を落として帰って行った。
彼等が居なくなったのを確認し、ニックさんに話を伺うと
「彼等はカレーの販売をしてもらえないか打診しに来ていたのです。
ただ、今は孤児院の子供達に用意してもらっていますので、
販売となると何か有った時に対応が出来ないので考えさせて頂くと返答しました。」
交渉しに来るとは、そんなに羨ましかったのか?
思った以上に、宣伝効果があったみたいだ。
確かに、この世界の食事は美味しいとは言い難いからな。
「ただ、宣伝をする良い機会ですからパウロさんとヨーゼフさんに相談します。
調理はパウロさんの店の方に手伝って貰うとして、問題はカレー粉です。
未だ作業者を雇う体制が整って無く、拓殿の錬成術に頼る事になりますがどうでしょう。」
俺の方は問題無いので、ニックさんには対応する方向で検討してもらう事にすると、次の日に大量の材料が運び込まれた。
正直、ここまで素早い動きをするとは思わなかった。
アークとクリームが手伝ってくれると言うので、材料費を抜いた売り上げを全員で等分するという事でお願いした。
俺が錬成術で粉にし、レオ、浩司、アルが配合する量を計り、残りはフライパンで炒っては粗熱を取って瓶に詰めていく。
部屋では匂いが充満するので、中庭に持っている魔道具のコンロを並べて行っている。
風が吹くと粉が飛び、ゴミが入るので外から風が入って来ない様にしているので匂いが籠っている。
錬成術で炒る行為も試してみたが、実際に炒った方が香りが良い。
俺が炒るという行為の認識がズレているからだろう。
無詠唱でイメージした通りに錬成術が使えても、知識不足を補う事は出来ない。
次の週から工事を行っている大工限定で特別販売をする事を伝えると、もの凄く喜ばれたらしい。
正式な販売なので、エチゴさん、パウロさん、ヨーゼフさんの店から人を出してもらって対応する。
初めなので俺達も手伝ったが
「もう売り切れなのかよ。」「もう一杯位無いのか。」
等と屋台に群がる大工達。特に俺に言ってくる奴等の多い事。
1人2杯まで食べれる様に用意してきたが、足らないのだろうか。
そうは言っても、カレーやご飯、食器までとなると量が多く運ぶのも大変で厳しい。すると
「「「手前ら、いい加減にしろ。」」」
と数人の怒鳴り声。それぞれの大工達をまとめている棟梁達がご立腹。
「俺等が食いたいって泣きついたから、ご厚意で販売してくれてるんだろうが。
これ以上グダグダ言う奴は、食うんじゃねぇ。」
棟梁達の迫力に大工達は背筋が伸びた状態になり、販売員に礼を言いながら食器を戻し始めた。
そして、最後に棟梁達が
「彼奴等が余計な事を言って失礼しました。
2度とこんな事を言わせませんので、どうか来週もお願いします。」
と頭を下げると、それを見ていた他の大工達も一斉に頭を下げてくる。
鬱陶しかったが、悪意がある訳では無いので問題は無い。
この棟梁達の指導も有ってか、大工達はしっかりしていると思う。
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