異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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498光の森

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食事の最後に紅茶を頂いているとロダン侯爵、ルーカスさんがやって来た。

「今夜の料理は如何でしたか。」

全員が「とても美味しかったです。」と答えると嬉しそうに頷いていた。

「良ければこれからトレントの所へ案内したいのですが如何でしょう。」

そう言われて、ルーカスさんの後をついて、ライトアップされた紅葉のトンネルを歩きトレントが居る植林中の森へと向かった。
湖畔を外れ、森に入ると木道が整備されている。

「トレントが増えていますね。」

植林を行ったばかりの木は小さい為、トレントの大きな黒い影が目に付く。
初めは3体だったのが、今は10体、いや13体に増えている。
近くまで来るとトレントの方から魔獣の気配が近づいて来る。攻撃意志は無いみたいだが

「大丈夫です。あれはミヅクですので攻撃はしてきません。」

身構える俺達にルーカスさんがそう言うと、フクロウに似たな魔獣がルーカスさんの肩に止まった。

「ミズクは害虫を駆除してくれる魔獣です。
 豊かな森に住むと言われ、我が領地の紋章にもミズクを取り入れています。」

ルーカスさんが持っている剣を見せてくれると、柄の所にミズクの姿が描かれた紋章が入っていた。

「森林が伐採された時居なくなりましたが、トレントと一緒に戻ってきました。
 今では、トレントの所に5羽が住みついています。」

ルーカスさんがミズクを優しく撫でると、ミズクは気持ち良さそうに目を細めていた。
トレントは木の魔力に変換する魔道具を囲むように立っていた。
ここだけが、森の様な感じになっている。
そして、その根元には、点々と光苔が灯す姿だった。
数鉢分を植えただけなのに、1年でここまで繁殖しているとは・・・
家の光苔は魔力を供給しても3倍位に育つのがやっとだと言うのに、トレントの力だろうか。
土地も魔力に満ちていて良い感じだ。

「拓殿が東屋を作られた後、更にトレントがやって来て、ここに留まっています。
 育った光苔は株分けして植え直しました。
 どうやら、トレントの数が増えると光苔の成長も早いみたいですね。
 薬を作るだけの光苔が育つまでは、もう少しといったところでしょう。」

多くの領民がここに来ては魔力を供給してくれているらしく、その結果がこの状態なのだろう。
それにしても、トレントが周囲の植物に与える力は凄い。
光苔がこの勢いで成長するなら、

「人が来る場所は地面から浮かせてデッキにした方が良さそうですね。」
「我々もそう考えていました。拓殿が設置された木の魔力に変換する魔道具の位置を高く出来ませんか。」

木の魔力に変換する魔道具は地中に埋めてあり、魔力を供給する部分が地上にある。
そして、周りを大理石で作った東屋の様になっている。
ヨギ魔導師が材料を持っていると言うので、全体的に2m程高く作り直した。

「ヨギ魔導師。自転車の時と言い準備が良いですよね。」
「たまたま、金属や大理石を持っていたからな。
 しかし、拓の錬成術は凄いな。ここまで自由に使いこなすのを見た事が無い。」

誉めて誤魔化すとは・・・そんな材料を、たまたま持っている訳が無いだろう。
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