異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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501登山

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サリナ姫とヨハン王子の孤児院へのお土産選びだが

「一応、木のブローチを選んでみたけどどうかしら。
 女の子には花、男の子には、こっちの剣なんだけど。」

良い感じのブローチだった。2人に選んでくれた事の礼を言うと

「ブローチにしたらどうかと考えたのはヨハンなのよ。良い物を選択するわよね。」
「その花を選んだのはサリナさんなんだ。なかなか良いよな。」

何となく良い感じだ。ヨハン王子頑張れ。
夕食が終わった後は、光るドレスのダンスや、光る防具を着けての演舞のショーが行われた。
ハレードの時とは違う、華やかなステージ用の振り付けだ。
観客席は、リゾート専用の特別席と、一般席が用意されていた。
今日の観客は俺達と護衛の兵士達だけだったが、凄い拍手と指笛が鳴り響く。


次の日は、登山。道は整備され、飲み物や弁当を持って3時間ほどの歩きだ。
昨日まで護衛の人は必ず2人は俺達の見える所に立ってくれていたが、今日はバラン将軍、オリバー隊長の他2名が警備に就くが他は休み。
湖畔で寛ぐかと思っていたら、俺達と一緒に登山をされると言うので同じ弁当を用意してもらった。

「「「私達の分まで、用意してくれてありがとうございます。」」」

休暇だと言うのに、剣を携えているのは流石だと思う。
ヨギ魔道師が、兵士の方々に

「良いか、サリナ姫への手助けは禁止だからな。ヨハン王子の邪魔をするんじゃないぞ。」

と念押しをしている。ヨギ魔導師もヨハン王子の事を気に入っているのだろう。浩司はと言うと

「拓ちゃん、荷物が重いだろ。弁当は俺が持ってやるよ。」

俺の荷物を持とうとしてくる。
この程度を持っても問題ないのに浩司が何をしたいか分からずにいると、視線でサリナ姫とヨハン王子を指し示す。
今回の計画はどうかと思いながら俺が弁当を渡すと、

「サリナさん、弁当を持ちますよ。」

早速、ヨハン王子が同じ事をする。しかし、サリナ姫は

「ありがとう。でも、せっかくの登山なので自分で持つわ。
 その方が、達成感も大きいと思うのよ。」

見事、浩司の計画は撃沈。俺も自分のバッグに入れようとしたが「俺が運ぶ」と譲る気は無いらしい。
少し意地になっている様な気がするが、そんな浩司も可愛い。
しかし、ヨハン王子なら普段の通りに接すれば十分魅力的だと思うが、何故あんなに無駄に空回りをするのだろう。

紅葉の中を登っていくと、一気に開けた場所に出た。

「凄い、湖や城を一望できる。信じられない位、綺麗だな。」
「そうだな。紅葉の絨毯だ。」

浩司や皆と山頂到着をハイタッチで喜んだ。
手前に植林の場所が有るが、逆にそれが奥の山々の紅葉を引き立てている。

秋だと言っても、結構暑く良い汗をかいたのでヨギ魔道師にアイテムボックスから保冷機能付のウォーターボックスを取り出してもらい、
更にシャーベットを配ると

「こんなの初めて食べた。」「菓子が冷たい。」「貴族にでもなった気分だ。」

兵士の人達から良い反応が返ってくる。
この世界では、冷たい菓子なんて普通では食べられないからな。
ただ、食べ物目当てで登山に同行したのかと疑いたくなってしまう。

山頂に作られたテーブルでお昼を食べていると、湖畔の食事処で工事をしているのが見える。

「おぉ、もう造ってくれているのか。これなら今日中にボート乗り場が出来そうだな。」

どうやらヨギ魔道師が依頼をしていたらしい。

「ヨギ魔道師は随分と積極的に改善をしていますよね。」

「私は先々代の侯爵とは知り合いでな。
 リゾートを成功させたくて、すまないと思ったが拓の考えに便乗させてもらった。」

ヨギ魔導師も領地の現状をなんとかしたいと思っているのか。
俺としてもリゾートは成功させたいので、この程度の手伝いは問題無い。
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