異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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504バーベキュー

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俺達のボートは皆のボートを回り飲み物を配っていく。
落としても大丈夫な様に容器は透明なプラスチックの様な素材。
トリス練成術師の素材実験で手に入れた物だ。
近い所から手当たり次第に配り、クロイツ伯爵とロゼ夫人には大きな容器にストロー2本差し。
そして、サリナ姫とヨハン王子にもストロー2本差しの容器。
余りに露骨なやり方にどうかとも思ったが、楽しそうに2人で飲んでいる。

「やはり、こういうのは何も言わずに、さりげなく状況を作ってしまうのが一番だよな。」

そうのなのかと疑問に思ったが、上手く行っているみたいなので良いか。
リゾートのお昼はキャンセルし、ロダン侯爵領の子供達とバーベキュー。

「一度、焼くのをやってみたかったんだ。」
「私もよ。バーベキューも滅多に出来ないのよね。」

ヨハン王子とサリナ姫が焼き場の所に陣取っている。
他にもブルネリ公爵やクロイツ伯爵、更にはロダン侯爵まで焼くつもりらしい。
全員、わざわざ着替えまでしている。
後ろで、レオやルドルフ料理長、セバスチャン達が見守っているので大丈夫だとは思うが、子供達はどの人から料理をもらったら良いのか困っている。
王家や貴族がバーベキューで焼くなんて誰も考えていないだろう。

直ぐにクリームやアークのメンバーが子供達を振り分け皆に勧めていく。
一度料理を受け取り始めれば、子供達は「ありがとうございます」と言って自分達からお代わりをもらっていた。
しばらくした所で焼きの係を代わったが、サリナ姫は肉ばかり要求するので

「サリナお姉さん、野菜も食べないと。
 色々とドレッシングを用意したので試して下さい。」

サリナ姫の皿に野菜を載せて、新作のドレッシングを掛けて渡すと

「拓ちゃんって、そう言う所が可愛く無いわよね。」

本当に子供みたいな人だな。しかし、盛った野菜を口にすると

「あっさりしていて美味しいわ。すりおろしたリンゴが入っているのかしら。
 これなら幾らでも野菜が食べれるわね。」

食べる、食べる。ヨハン王子とトレッシングの味比べを初めたのだが、素のサリナ姫は女子力が足らな過ぎだ。
ヨハン王子には素の姿を受け入れられているが、このままで大丈夫か心配になる。
料理の〆にカレーを用意してみたが、結構な量を食べた後だというのに綺麗に完食。
どちらかというと、もっと用意した方が良かったみたいだ。
一応、ロダン侯爵には、来年にカレー工場を立ち上げることを宣伝させてもらった。

食後は、ヨハン王子とサリナ姫は子供達と湖畔でボールやフリスビー遊び。
ガラやアル、アークやクリームのメンバーがガラスのボートで子供達を乗せて湖を一周している。

俺と浩司はハンモックに揺られて勇者と魔王が出てくる劇をするなら、どんな魔道具が有れば面白くなるかを話して過ごしていると

「拓殿、勇者と魔王とは何の事だ。その様な力を持つ者が、存在するのか。」

と俺達の話が聞えたのかバラン将軍が尋ねてくる。
この世界にやって来て、その様な存在は聞いた事は無い。
全てが作り話と説明して、どこぞのゲームや昔読んだ本のストーリー、劇で使える面白そうな魔道具の話をすると

「2人は面白い事を考えるな。現実には剣王や大魔道師と呼ばれる方が居たぞ。
 剣王ブライやグリム大魔道師が有名だな。
 以前、グリム大魔道師は気に入らない貴族を叩きつぶした方と話したが
 剣王ブライは対戦相手を求め続けて名立たる剣士に喧嘩を吹っかけた事で有名だ。」

どちらも、碌な事で有名になっていない。
おまけに大魔道グリムの人格は俺が持っている本に存在しているし。
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