異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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550植え替え

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先ずは、彼等と既に宿舎に住んでいるカーン夫婦や孤児のコーギ達の果樹園組、カレー専門店の料理人ルミナスさんと顔合わせをし、

「早速、木の植え替えを行ってしまいます。
 到着早々申し訳ありませんが、皆さんにも手伝いをお願いします。」

それにしても、これ程立派な木を良く運んで来たと思う。
馬車で乗り入れるには土が柔らか過ぎるので、木のソリに乗せて全員で引いて運ぶ。
俺は闇の魔力で覆いながら、土魔法でソリの下の土を動く歩道の様に少しづつ前へ動かす。
あくまでも、皆のサポートをする程度の魔力加減。
それでも、かなり楽に運べているはずだ。

『拓の魔法に気が付いたのは浩司、ヨギ、バラン、ガゼルスだけか。
 他のメンバーは駄目か。いや、ガラも気が付いたみたいじゃな。
 しかし、ガラは頑張りすぎじゃ。
 拓がいなければ、特訓で体を壊しているぞ。』

グリムの言うとおり、最近のガラは無理な特訓を繰り返し毎日治療が必要になっている。
訓練の時意外は普段と変わらないので、大丈夫かとは思うが・・・


作業の方は、王の木と王妃の木を植えた後は大量の水と木の魔力を与えて終了だ。
その手前には台座が設置されている。
台座に魔力を流すと、地下に埋められている木の魔道石で作ったコアによって、木の魔力に変換されて放出される。
王の木と王妃の木が実を付ける為には大量の木の魔力を与えた方が良いらしい。
俺も木の魔力を供給に来るが、基本的に果樹園を仕切ってもらうカーンさんの腕に期待する。

「お疲れさまでした。
 今日の所は、カインさん達は風呂で疲れを流して夕食まで部屋で休んで下さい。
 仕事については、明日改めて説明をさせて貰います。」

寄宿舎の部屋割は、カインさんとベックさんに間取りを教えて事前に割り振ってもらっていた。
後は、寮長のカーン夫人に任せてサリナ姫達の対応をしようとしたのだが、

「良ければ、俺達にも寄宿舎を見せて貰えないか。」
「良いわね、私も気になっていたのよ。」

ヨハン王子やサリナ姫の言葉に他の人達も頷いている。
一体、貴族の人達が一般市民の家を見て何が楽しいのだろうと思っていたが

「なかなか良い部屋じゃない。日当たりも良いわ。」
「子供達は2人で1部屋か。良い配慮だな。」
「風呂まで付いているのか、ここは拓殿が絡んでいるから想定内だ。」
「ここの台所は良い感じだな。設置されている魔道具も使い勝手が良いな。
 上級の魔道具だが、拓にしては常識内だな。」

この人達、獣人の人達が自分達の部屋に荷物を運んでいる間、遠慮なく好き放題に建物観察をしている。
貴族の屋敷と違って楽しいのだろうか?
サリナ姫達は全員、ニックさんの所に泊るので歩いての移動としたが、OZはブルネリ公爵の馬車に誘われた。
直ぐに、ブルネリ公爵から話が行われる。

「未だ公にされていないが、坑道が襲われ多くの囚人が逃げ出した。
 そして、2ヶ月後マクニス王国に毒を撒いた元貴族達の死刑が行われる。
 私は、この2つに関係が有ると考えている。
 当人達には話していないが、サリナ姫とヨハン王子は安全の為 ラグテルの町に移動してもらい
 アーク、クリームには2人の護衛を依頼をしている。
 出来れば、OZにも護衛を受けてもらえないだろうか。」

この2人を危険から遠ざけられるなら、俺には異論はない。
他のメンバーも引き受ける事に同意している。
逃げ出した囚人の中には、以前ラグテルの町で人間至上主義の宗教を広めようとしたロダン公爵の息子もいた。
そこで、ロダン侯爵も移動中の護衛として、モーゼスさんとジークフリートさんを連れて同行してくれたらしい。
ブルネリ公爵とロダン侯爵だけは3週間ほど滞在し、自分達の領地に戻る予定だった。

今夜は新しく開くカレー専門店で皆と食事会がある。
予定外の人達が居るが、身分を偽っているので問題ないとしよう・・・問題ないよな。
それまでヨーコさんには家で休んで頂く予定だったが

「凄いわね。」「何なのこれは。」「信じられないわ。」

興奮して一向に休む気配がない。
トリス練成術師も「ここに住むのだから、先ずはゆっくりしたらどうだ」と言うが

「何を言っているのよ。貴方が私の立場だったら、もっと興奮しているでしょうに。
 貴方の相手をして慣れたと思っていたけど、世の中って広いのね。」

休む事も無く家の中を探索し続け、お風呂に入る時間も無かった。
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