異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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587アルの部屋

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部屋はガラスで覆われた中庭で部屋2つのブロックに分けてある。
テラス側をヨハン王子に、入口側をガゼルス将軍に使ってもらい、一応カーテンで仕切りを作った。
ベットしか無いのは寂いしいと、アルが俺が作ったテーブルやガラス細工を配置してくれる。

「拓、SLをどうするつもりだ。」
「邪魔になるから、アイテムボックスに保管しておくだけだけど。」
「なら、俺の部屋に置いては駄目か。」

アルが本当に気に入っているみたいだ。
線路の長さを調整すればアルの部屋にも置けるだろう。
そのまま、アルの部屋にミニチュアSLをセットしに行くと

「凄いな。部屋全体が玩具箱だね。
 俺の作った玩具ををこんなに置いて邪魔じゃ無い?」

ドアを開けると、脇には木の人形・・・動くダンシングツリーが出迎えた。
アルの部屋は俺の部屋と同じ作りで、中庭で2つに分かれているが、片側が俺が作った魔道具の玩具で溢れていた。
ベランダ側にベットを設置してあるが、壁一面に俺のガラス作品が飾られ、アルのフィギュアが中央に置かれている。
そして、こちらにも色々な玩具が・・・

「そんな事、有るわけねぇだろ。
 この部屋に居ると、本当に落ち着くんだよ。
 もちろん、言われれば直ぐに戻すぞ。」

アルが慌てた様に最後の言葉を付け足すが

「アルの好きにしてくれて良いよ。改めて見ると、色々と作ったな。
 こんな風に飾ってくれると、ちょっと嬉しいね。」

埃もかぶらず、本当に丁寧に扱ってくれているのが分かる。
1階の倉庫にも俺の作品が置いてあり、アルが管理をしてくれている。
季節や気分によって、アルが家の飾りを変えてくれる。
作るのは楽しいけど、管理は大変なので本当に助かっている。

「どうせなら、魔道具を飾る小上がりの部分を作ってみようか。
 SL機関車は周囲を走らせてみる?アップダウンをつければ面白いかな。」

移動させて終るつもりだったが、思わぬ部屋の大改造となってしまった。
それにしてもこの部屋、面白いが寝るには落ち着かないと思うが本当に大丈夫だろうか。


******(サリナ姫)

こんなに色々な魔道具を作っていたのね。
それにしても、この魔道具を玩具って言って良いのかしら。
風のトンネルの中を花びらが舞っているけど、繊細な制御が必要だし
空中に蝶の映像が舞っている魔道具なんて凄いと思うけど。

「サリナお姉さん。この魔道具で占ってあげるよ。
 この水晶玉に手を置いて、願い事をイメージしてみて。」

拓ちゃんが持って来た水晶玉に手を置いて平和な世界を考える。すると水晶の中に紫色の煙が立ち込め老婆の顔になった。

「お主の願いは叶うじゃろう。」

老婆はそう告げると、顔は煙となって消えた。

「なにこれ、未来を見通すの。国宝級の魔道具じゃない。」

私が驚いていると、

「玩具なんだから未来を見通せるわけ無いでしょ。
 『願いは叶う』と『願いは難しい』との2通りの言葉を操作して話すだけですよ。」

拓ちゃんが操作して見せてくれた。
中には液体が入っていて、水の魔道具で黒い液体を煙の様に操作していると説明されたけど、玩具のレベルを超えている。
これだけの技術を玩具に使うなんて、本当に無駄に凄い練成術師だと改めて思う。
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