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609地下室
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次の日、サリナ姫が指摘した部屋を調べると、個室の下に地下室が発見された。
壁の一角に魔力を流すと、床が沈み地下室への階段が現れた。
それと共に、闇の魔力が部屋に流れ込んでくる。
「かなりの魔力が充満しているな。
出所はここで間違いないと思いますが、この魔力だと魔力酔いになってしまいますね。
俺と浩司で地下を見てきます。他の人達は、ここで待っていてください。」
発見をしたサリナ姫には申し訳ないが、この魔力の溜まった地下室に連れて行く訳にはいかないだろう。
俺達が階段を降りようとすると、ヤマトが『吾輩も一緒に行くにゃ』と言って俺の頭の上に乗って来た。
光魔法で明りを付けて地下に降りると、部屋の中央のテーブルには魔道具が置かれ、側にはミイラ化した遺体が横たわっていた。
闇の魔力は、ミイラ化した遺体から発散されている。
この遺体が来ている服は何処かで見た記憶が有るのだが、思い出せない。
「拓ちゃん。この服、何処かで見た事ないか。」
浩司も服が気になるみたいだ。するとヤマトが遺体に近付き
『これはリッチが着ている神官の服にゃ。』
そう言われて、やっと見た事がある理由が分かった。確かにリッチがこんな服を着ていた。
「すると、この人は2000年以上も昔に無くなった人なのか。」
浩司が驚くのも無理は無い。
リッチ達と同じ時代の人間なら、そう言う事になる。しかし
『違うにゃ。この服は似せて作られているそうにゃ。』
「サリナお姉さんが300年前の大戦争まで賢者が住んでいたと言っていたから賢者だろうね。
もしかすると、神官の子孫なのかも知れない。
しかし、何故この遺体から闇の魔力が流れ出てくるんだ。」
闇の魔力の出所は遺体で間違いないのだが、問題はその原因だ。
『魔力の強い者が強い後悔や恨みを持って死ぬと、稀に魔力柱になると聞いた事が有る。』
グリムが初めて聞く言葉を教えてくれる。
「魔力柱?」
『うむ、魔力を吐きだす人柱の事じゃ。只の迷信かと思っておったが、現実の話じゃったか。
確か、何処かに存在する魔力の塊との間に門を開くと言われておったはずじゃ。
この者がどの様な生き方をしていたのかは分からんが、強い念が籠っておったのじゃろう。』
「それでも、この一体を埋め尽くす様な闇の魔力が流れ出るのか。」
『そこまでは分からん。もしかすると、そこの魔道具が関係しておるのかも知れんな。』
テーブルに置かれている魔道具はグリムも初めて見るらしい。
『それは、勇者が使っていた人の魔力を整えたりする魔道具にゃ。
使い方を誤ると、魔力を暴走させて人が死ぬことになるにゃ。』
「なぁ、拓ちゃん。結局どういう事だ。」
浩司が俺に聞いて来るが、俺にもよく分からない。
「あくまでも推測だけど、この人が何か後悔を持って死んで魔力柱になり、魔道具がその魔力を暴走させたって所かな。」
『考えられる原因はそんな所にゃ。』
「しかし、死んでかなりの年数が経った後でも、そんな事が起きるのか。」
浩司が疑問も当然だが、先ずは
「グリム、リッチ。この人柱になってしまった人を安らかに眠らせる事は出来ないのか。」
流石に2人とも知らなかったが、光魔法による幾つかの方法を提案してくれたので試してみると
魔力の流れを逆流させることで魔力柱となった遺体を元に戻すことが出来た。
申し訳ないが遺体にはアイテムボックスに入ってもらい上の階にいる皆と合流する事にした。
「拓ちゃん、時間が掛かったけど大丈夫だったの。」
部屋で待っていてくれたサリナ姫が心配そうに俺達に話しかけてくるが
サリナ姫の方は魔力酔いに成り始めているのか顔色が優れない。
他のメンバーもサリナ姫程ではないが影響を受け始めているみたいだ。
「先ずは、建物の外に出ましょう。詳細は外で話をします。」
少し、長く滞在し過ぎたみたいだ。
ヤマトも無理をして付き合ってくれたのだろう。何も言わないが動きがだるそうに見える。
魔力酔いは、強い魔力に当てられ続け体内の魔力の流れが乱される事で起きる症状だ。
暫く魔力の影響の無い場所に居れば治まる。
壁の一角に魔力を流すと、床が沈み地下室への階段が現れた。
それと共に、闇の魔力が部屋に流れ込んでくる。
「かなりの魔力が充満しているな。
出所はここで間違いないと思いますが、この魔力だと魔力酔いになってしまいますね。
俺と浩司で地下を見てきます。他の人達は、ここで待っていてください。」
発見をしたサリナ姫には申し訳ないが、この魔力の溜まった地下室に連れて行く訳にはいかないだろう。
俺達が階段を降りようとすると、ヤマトが『吾輩も一緒に行くにゃ』と言って俺の頭の上に乗って来た。
光魔法で明りを付けて地下に降りると、部屋の中央のテーブルには魔道具が置かれ、側にはミイラ化した遺体が横たわっていた。
闇の魔力は、ミイラ化した遺体から発散されている。
この遺体が来ている服は何処かで見た記憶が有るのだが、思い出せない。
「拓ちゃん。この服、何処かで見た事ないか。」
浩司も服が気になるみたいだ。するとヤマトが遺体に近付き
『これはリッチが着ている神官の服にゃ。』
そう言われて、やっと見た事がある理由が分かった。確かにリッチがこんな服を着ていた。
「すると、この人は2000年以上も昔に無くなった人なのか。」
浩司が驚くのも無理は無い。
リッチ達と同じ時代の人間なら、そう言う事になる。しかし
『違うにゃ。この服は似せて作られているそうにゃ。』
「サリナお姉さんが300年前の大戦争まで賢者が住んでいたと言っていたから賢者だろうね。
もしかすると、神官の子孫なのかも知れない。
しかし、何故この遺体から闇の魔力が流れ出てくるんだ。」
闇の魔力の出所は遺体で間違いないのだが、問題はその原因だ。
『魔力の強い者が強い後悔や恨みを持って死ぬと、稀に魔力柱になると聞いた事が有る。』
グリムが初めて聞く言葉を教えてくれる。
「魔力柱?」
『うむ、魔力を吐きだす人柱の事じゃ。只の迷信かと思っておったが、現実の話じゃったか。
確か、何処かに存在する魔力の塊との間に門を開くと言われておったはずじゃ。
この者がどの様な生き方をしていたのかは分からんが、強い念が籠っておったのじゃろう。』
「それでも、この一体を埋め尽くす様な闇の魔力が流れ出るのか。」
『そこまでは分からん。もしかすると、そこの魔道具が関係しておるのかも知れんな。』
テーブルに置かれている魔道具はグリムも初めて見るらしい。
『それは、勇者が使っていた人の魔力を整えたりする魔道具にゃ。
使い方を誤ると、魔力を暴走させて人が死ぬことになるにゃ。』
「なぁ、拓ちゃん。結局どういう事だ。」
浩司が俺に聞いて来るが、俺にもよく分からない。
「あくまでも推測だけど、この人が何か後悔を持って死んで魔力柱になり、魔道具がその魔力を暴走させたって所かな。」
『考えられる原因はそんな所にゃ。』
「しかし、死んでかなりの年数が経った後でも、そんな事が起きるのか。」
浩司が疑問も当然だが、先ずは
「グリム、リッチ。この人柱になってしまった人を安らかに眠らせる事は出来ないのか。」
流石に2人とも知らなかったが、光魔法による幾つかの方法を提案してくれたので試してみると
魔力の流れを逆流させることで魔力柱となった遺体を元に戻すことが出来た。
申し訳ないが遺体にはアイテムボックスに入ってもらい上の階にいる皆と合流する事にした。
「拓ちゃん、時間が掛かったけど大丈夫だったの。」
部屋で待っていてくれたサリナ姫が心配そうに俺達に話しかけてくるが
サリナ姫の方は魔力酔いに成り始めているのか顔色が優れない。
他のメンバーもサリナ姫程ではないが影響を受け始めているみたいだ。
「先ずは、建物の外に出ましょう。詳細は外で話をします。」
少し、長く滞在し過ぎたみたいだ。
ヤマトも無理をして付き合ってくれたのだろう。何も言わないが動きがだるそうに見える。
魔力酔いは、強い魔力に当てられ続け体内の魔力の流れが乱される事で起きる症状だ。
暫く魔力の影響の無い場所に居れば治まる。
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